弟を連れていったん海底の拠点
『d seusyir』に戻り、
エアのある領域で弟を艤装から出す
私の艤装は空母だけあって、私一人分くらいなら楽々入る内部収容空間を持つ
たとえ入る気などなかったとしても
人一人くらいなら余裕だ
牛二頭くらいならギリギリ入る
もっとも、そうなったら艦載機を入れるのに苦労してしまうので、そんなことしません
「また気絶中かいな?弱すぎやせん?」
「派手に海中航行なんてしたからでしょう
あれは慣れないと自分の動きで酔うもの
他者に引っ張られるのは一層辛いはずですから」
ドサっと転がる蒼羅を抱き直し
軽くキスしてから移動する
もちろん行き先は私の部屋
「そいつは結局どないするん?」
「もちろん決まってるでしょ?蒼羅の望むようにするわ」
私の部屋に着き、私のベッドに蒼羅を寝かせる
嫌かもしれないけど、
これしかないからごめんなさいね
一時間半、それが覚醒に要した時間だった
「ぅ、、は、、って!ヲ級!」
慌てて一気に体を起こして、貧血の頭痛を起こしてうめく蒼羅
そんなところまで含めて可愛いと思う
でも、今はまだ、会うべきではない
「さよなら、私の愛しい
深海珠華という、沈没船の記憶を具現化した
紫色の球体を逆起動させて
強制的に水上へ投げ上げる
左目はしっかりと視力を回復しているし
腕の壊死も止まった
ちょっとアレな事になってはしまったが
まぁ、問題はないはず
あとは、正規空母『加賀』ではなく
空母ヲ級として振る舞うだけだ、、
もはや未練などない
死力を尽くして戦いの果てに逝こう
side change
「いてて、、なんか、、いやな、、感じ
って、、ねぇさん」
あれは、、あの声は、、たとえ何年離れても聞きちがえない声
姉の、、
体が急速に上がって行くのは感じる
紫色のオーラが俺を包んで
押し上げて行く
そして、俺は、、海面に浮上した
不思議なことに、沈む様子はない
こちらに反動がある様子もない
だが、、記憶が、、流れ込んで、、くる、
号令、返答、発動と停止
暗く、明るく、私の上で爆音が
いつものように炎の線を描き出す
そう、[私]は[正規空母:加賀]
これは、、加賀の記憶、、
気づいた時には、俺は甲板に立っていた
「久しぶりね、そら」
「あぁ、ひさしぶり、うみ」
俺を取り込むんじゃなかったのかな?
そんなの嫌よ、助けたかっただけ
助けるって、どうやって
あなたをもとのせかいに帰すのよ
それは姉さんがいないっていみ?
ええ、そうなるわね
ならダメだ!姉さんがいない世界にようなんてない!
それこそダメよ、あなたが死んだらわたしも追ってしまうわ、だからあなたが死なないようにするだけ
話しながら時間が遡行する、いつのまにか、かつて共に居た頃の姿に戻っていく
姉さんがいるこの世界で、姉さんのいない世界の話なんてしないでくれよ
私のいるいないじゃなくて、あなたが幸せか否かなのよ
二人の言葉は決して重ならない、
そして、二人の議論は強制的に中断された
[もう、私のことは忘れなさい]
その言葉と同時に、ラインが断絶する
「技師さん!技師さん起きて!」
「そう りゅ う、?」
「そうだよ!私だよ!、お願いだから!死なないで」
蒼龍が俺を曳航して、意外と近かったらしい島へと上陸する
片腕がひどいアザになってはいるが
それ以外に問題はない、視界も良好だ、、
ん?良好?そんなはずはない
確か目というのは壊れたら二度と
治りようがない器官の一つだ、
俺は焦りながら蒼龍と響に見えないように、左目を水面に写し、、天を仰いだ
そこに写っていたのは、
薄い水色に輝く青い目だった
「これ、、ヲ級改フラグシップの目じゃん」
「ん?何か言ったかい?司令官」
「いや、なんでもない」
今回は運悪く聞こえたりはしなかったようだ
俺はさりげなく髪を左目にかけ
目を隠してごまかすことにした
「さて、作戦はどうなった」
さての一言で意識を切り替える
「輸送は失敗、弾薬と燃料無駄にしただけ
でも、司令官が帰って来てくれてよかったぁー!」
「うぉ、、飛びつくなこら
艤装つけっぱなしでそれやられたら
かなり痛いんだぞ」
「あっ、、ごめんね?」
「ゆるす」
まぁ、爆発の原因はわかる
俺を狙ったトラップだ、多分蒼龍と響ごと
俺を殺すつもりだったのだろう
あの外道提督、今回は流石にキレた
蒼龍と響を巻き込みかねない計画なんて立てやがって
俺を殺すなら移動させればいいだろうに
俺はクリムゾンのオーラを左目から迸らせながら思案する
「司令官?どうかした?」
オーラケシ!
「いやなんでも」
(*´・ω・`)=フゥ
まずは鎮守府に帰ることを考えなくては
ならない
「帰還するぞ、、漁船はまだ無事か?」
「うん、大丈夫だよ、被害は
ほとんど出てない」
響の答えを聞いた俺に、計画が湧き上がる
まだいけるぞ、、よし
「無線を使うぞ、本国に連絡を取る」
そして、その四時間後、俺は鎮守府に帰還した
今回の主役:お姉さま
ちなみに、深海珠華は深海棲艦の艤装コア
てきな怨念の塊です
これに接触したものは深海棲艦に存在を
上書きされます
600話記念番外編は
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