地点丁、金剛が単騎で陣を抜けた戦艦棲姫を追って行ったあと、残された翔鶴、鈴谷、暁、雷、電の四人のうち鈴谷が大破し、撤退に追い込まれる
「っ!まだ!提督のために…
やられる訳にはいかない!」
しかし、二度目の奇跡は起きなかった
改二の光は既になく、爆発だけがその傷ついた装甲を照らし出す
「ぐぅぅぅっ!!」
耐えがたいほどの衝撃、一撃にしてこれほどのダメージを負ったことに
逆に疑問すら覚える鈴谷だが
そんなことを議論している暇はない、今はダメージを最小限に抑えることを
優先しなくてはならないからだ
「耐えなきゃ…っ!」
「鈴谷さん!」
翔鶴が割り込みをかけ
第二次攻撃隊による再びの集中爆撃を中断に追い込んで、鈴谷の元へと寄ってくる
「立てますか?鈴谷さん
暁ちゃんと護衛退避を」
「…大丈夫…単独で動けるから…」
翔鶴を待たずに態勢を立て直し
「翔鶴は、対空の要なんだから…私なんかに気を取られてないで、みんなを守って!」
爆撃を回避しつつ
少しずつ後退する鈴谷
「…はぁ…はぁ…鈴谷は改二、もう使っちゃったからさ…回復できないんだよね…
アレって最初だけっぽいし…
だからさ、鈴谷はもう撤退するけど
最後に、好きなだけやらせてもらう!」
「誰ガサセルカ!」
深海鶴棲姫率いる艦隊が
瀕死の鈴谷に攻撃を集中させ
一気に押しつぶそうとする
その瞬間
「砲戦、開始、撃てー!」
「撃つよ」
棲姫率いる艦隊のさらに後方から
砲撃が飛んでくる
「ッ!コレハッ!」
「随分と派手な戦いをしているじゃないか、これがヤーパンの流儀なのか?」
「そんなわけないじゃないか
これはこの連中がおかしいだけだよ
「そうか、やはりか
いや、なんでもない…さて、せっかく参戦したのだ、名乗りでもあげてみるか?」
「だから古いよ、サムライなんてもう日本にはいない、奇襲戦法も今更になってまで卑怯だなんて流石に言われないさ」
「そうなのか?…まぁいい
なら行くぞ、|同志《ヴェールヌイ〉
お前の主人の艦隊なんだろう?
存分に支援してやるがいい」
「うん、それじゃあ行くよ」
ガングートに背負われていたヴェールヌイが離れ、海へと飛び降りて艤装を軌道
装備を展開して砲撃を開始する
「大物相手は任せるよ」
「任された!」
二人は慣れた手つきで急速接近し
ヴェールヌイは突撃からの至近距離雷撃を敢行し、それを遠距離からガングートが援護するフォーメーションを取る
「さぁやってやれ!」
ガングートの声と共に、
砲撃を繰り返しながら敵陣を突破
「暁、雷、電…待たせたね
帰ってきたよ」
元同部隊の三人に声をかける
「その声…響!?」
「そうだよ、尤も、今は第二改装状態、『ヴェールヌイ』だけど…それにしても声で気づくとは意外だね、もっとすぐに分かってくれると思っていた」
「ひびきぃぃいっ!」
桜色の髪を靡かせた暁が響に飛びつく
「響!会いたかったあ''!」
「おかえり、響ー」
「響ちゃん、お久しぶりなのです!」
「…暁、そんなにきつく締めないでくれ、息が苦しい…雷と電も久しぶり
ただいま…みんな」
「「「おかえりなさい!」」」
三人は制服の変わった響=ヴェールヌイを迎え入れ、隊列を組み直して
鈴谷の下がった分を埋めた
現在の編成は
ガングート、翔鶴、暁、ヴェールヌイ、雷、電の六人ちょうどとなった
「よし、第六駆逐隊、再結成よ!」
「…それはいいんだけど、暁
まずは…」
「分かってるわよ!アイツを倒してから、でしょ?」
「分かってるならよし」
ちなみに、この間もガングートと翔鶴の二人のみで敵艦隊を押しとどめ続けている
「さぁ、行くよ」
「おーけーよ!」
「いくのです!」
「あ、ちょっと置いてかないでよ!」
艦これ準主役とも言われる四人組だけあって、騒がしいことこの上ない
「まぁ…子供を守るのも大人の務め、って事ですよね、提督…」
「知っているぞ、それは
OTONAというやつだろう?」
「いや違うからな?!」
突然話があまりにも飛躍したので
流石に割り込みを掛けさせてもらった
「それは別世界軸の人たちだから、無視して大丈夫だ、いいな?」
「む、貴様、気安いな…まぁいい
同志ヴェールヌイの主人なのだろう?ならば私にとっては同志だ、多少程度なら許してやる」
「…いや、ガングートが来るとはまるで思わなかったけど…そうか」
一直線に地点丙までやってきて
一番最初に見たのがガングートである、と言われれば、頭の中が?で埋められた俺の混乱と、その後のツッコミも理解して頂けるだろう
「…提督、敵は瑞鶴です!」
「…見りゃわかる、というか
瑞鶴じゃなく、深海鶴棲姫な?
名前自己紹介もせずにぶつかってたのかよ二人とも…全く」
ため息を吐く俺に
深海鶴棲姫が叫ぶ
「ナンデ来たノヨ!」
「…そりゃあ、なんでと言われれば、艦隊の支援のため?」
「そこは疑問形なんですね」
翔鶴に呆れられながら
口を繋ぐ
「まぁ、必要かどうかはわからなかったしな…んで、深海鶴棲姫!
お前達は一体何用で来たんだ?」
「…誰が答エルカ!」
帰ってきたのは、冷たい拒絶
「そうか、なら仕方ない」
一度息をついて、強く吸い込み
大きく、明瞭に、宣言する
「実力で聞き出してやる」
600話記念番外編は
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裏山とかの話を
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テンプレ転生者(ヘイト)
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ストーリーを進めよう
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戦争が終わった後の話を!
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しぐ……しぐ……