「撃ちます!Fireー!」
「勝手は!榛名が!許しません!」
「チッ…撃つぞ!」
「再攻撃、開始!」
「一斉射撃だ!」
俺と翔鶴を含む五人が先行し
攻撃を開始、まずは雑魚棲艦の進化とそれに伴う能力の変化を確認する
暴走や進化を無理に起こしたというのなら、そう時間もかけずに自壊するだろうが
「それを待ってはいられない…爆弾系は使えるか!?」
「爆装機体は全部空です!」
「雷装ならありマスガ…」
「うん、雷装ならあるよ」
響達駆逐艦には魚雷装備は当然なのだが…欲しいのはそれではない
「なら仕方ない、戦艦組の砲撃でカタをつけるぞ!」
「はい!」「撃ちます!」
「了解した」「行くわよ!」
「行きます」
各々の声と共に、五隻の戦艦による砲撃が集中する
「防御ダァァッ!」
一隻のル級flag shipが飛び出し
その巨大化した装甲で攻撃を次々に受け止めていく
「まずい…このままでは突破できない!」
「!?無茶苦茶な装甲だな!」
俺とガングートが吐き捨てる言葉は
音こそ違えど意味は同じ
「「ならそれ以上の火力で!」」
金剛型二人が完璧にシンクロした動きで振り返ると同時に、再度砲撃を掛ける
全砲弾を使い果たしても構わないと言わんばかりの猛烈な射撃はル級の装甲を徐々に破壊し、やがて肉体部分を捉え始める
「今です!第二砲塔、撃てっ!」
すかさず扶桑さんが狙撃体制に入り、わずかな装甲の切れ目を狙い撃つ
「グゴァァッガァァア!」
もはや意味をなさない咆哮は
しかしそれでも力を放つ
装甲はさらに変異し、
ル級の肉体を飲み込んで再度強化する
「一人ニカカリキリデハ!」
「無論、警戒はしています」
大和が飛び出してきたレ級flag shipを迎撃していくのを尻目に、さらなる砲戦に入る
「もう燃料と弾薬が…」
「無駄撃ちじゃ無い分マシデース!
榛名は補給に行ってクダサイ!」
金剛は改二発現によって弾薬も補給している、榛名よりも所持弾薬量は多い
「ここは私が持たせて見せマス!」
「お姉様!」
「榛名さん、無理をしてはいけませんよ?提督の教えにはどうありましたか?」
「…弾と燃料が半分を切る前に敵艦を倒しきれなければ一旦下がる…です…」
「よくできました、それでは
榛名さんの今するべき事は
何でしょうか?」
扶桑さんにより、いともたやすく行われるえげつない誘導が決まっている榛名は
なおも未練を残した視線で
一度敵を見やり…被りを振って撤退を宣言する
「一旦下がります」
「よろしい、それでは榛名さん
また来てくださいね」
「うむ、『帰ればまた来られる』と言うからな」
ガングートの一言と同時に
榛名は一刻も早く戻るために
全速力で撤退していった
「流石金剛型最速…スピードは負けないってか?」
「金剛型なのに妹にspeedで負けるとか言わないでくだサイ…私だってぇ…」
ちょっと膨れている金剛は可愛いが、それだけである、決して他意があるわけでは無い
「そんな事言っちゃいないよ
…妹に言った事は守れよ?」
「最初からそのつもりデース!」
焚きつける事でテンションを無理やり上げて火力を出させているが、これも
一時的な処置に過ぎない
ガングートはともかく、ずっと戦い通しのビスマルクと大和は限界が近いだろう
このままではやがて火力が維持できなくなってしまう
「そのまえに…突破する」
そう言い切った瞬間に、
「…遅い、甘い、おまけに柔い
その程度では、勝てませんよ」
その声はとても優しく、柔らかく、甘やかで、落ち着ける声
そう、鎮守府の母
鳳翔の声
「鳳翔さん!?」
「鳳翔さんデース!」
「どうやって艤装を!?」
「解体したんじゃ無いの?」
「いつのまに射ったんですか!?」
「どうなってるのかわからないな…」
艦娘達から次々に出てくる感想を完全に無視した鳳翔さんは、崩れ落ちて消滅するル級に視線を向けたまま、一言だけ呟く
「総じて、弱い」
(いやどこが!?)
当事者の鳳翔さんをのぞいて全員の内心が一致した瞬間であった
「さぁ、道を開きます…進んで」
「…了解した!」
俺は鳳翔さんの腕が使える時間は長く無いことを思い出して、真っ先に駆け出した
「急げ!全員の全力で壁を突破しろ!」
「私が倒せるのはもう二体がせいぜいです、残りの数は減れど、それが限度
全滅には至りません」
「構わない、二体も減らしてくれれば十分だ!」
「多対一を厳守!タイマンは避けてくだサイ!」
タイマンとかどこで知ったよ金剛…
「どうでもいいデス!」
「はいはい…」
呆れながら輝那を構えて
フルバースト連射する
[どうだ、大和撫子以外もきっちり改造している、全部ver2だ!]
[いやバー2って、普通に改でいいでしょ…]
[そこはそれ!これはこれ!
version2、これに意味があるんだよ]
ロマンを求めるか、呼びやすさを求めるかで若干揉めながら、二人で照準をつけて
「ッ!」
発砲、その弾丸はヲ級flag shipを釘付けにして…その直後、鳳翔さんの一撃で
ヲ級flag shipは爆沈した
「よし!」
「まだです、気を抜いてはいけません!」
鳳翔さんの鋭い警告と同時に
脳内に鳴り響いたアラートに従い、足のリフボートをフライトモードにして
急上昇する
その直後、十以上の魚雷が海面を通り過ぎていくのを尻目に、
金剛達の後ろへと一旦下がり
「金剛、ビスマルク!ガングート!
一分稼いでくれ!」
俺は、大和撫子第二の機能を解禁した
600話記念番外編は
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裏山とかの話を
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テンプレ転生者(ヘイト)
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ストーリーを進めよう
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戦争が終わった後の話を!
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しぐ……しぐ……