戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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もちろん意味は高速度鋼



ハイスピードスチール

「はぁ、、帰ったよみんな」

 

「技師さんおかえりなさい」

「おかえりっぽい!」

「おそかったわね〜?朝帰りかしら〜?」

 

「いやそんなことしてないし」

( ´•д•` )アセッ!

 

全力で否定する俺と優しげ(?)な眼光で俺を睨みつける龍田

ちょっとは加減してください死んでしまいます

ただでさえ目力強いんだから

 

「よーし!退出!ただし龍田は残れ!」

 

「えー!何でぇ!」

「ごめんな暁にはまだ早かったな、お詫びに飴をあげよう」

 

「要らないわよ!一人前のレディーなんだから!」

ほう、断れるようになったか

ならこれはどうだ?

「ぽいっ!」

 

飛びついてくるな夕立、、ほれ暁

「一人前のレディーなら善意で差し出されたものを無碍にはしないだろうな」

 

難題をくれてやろう

そしてニコニコしている龍田が怖いんだがなにがあった?

いや俺が死にかけたのか

 

「うぅ、、貰っといてあげるわ!」

よろしい、それが正しい反応だ

飴玉をもらって若干表情が明るくなった暁

やっぱり駆逐艦だな

 

「ぽぃー」

グリグリと頭を押し付けてくる夕立

流石に痛いのでやめなさい

「夕立、ほらやめなさい痛いから

というか寮に帰りなさい」

この娘は突撃思考が過ぎてすぐに大破するため、出撃ローテに入っていない、どうも提督も轟沈者が多い鎮守府に良い顔はされないと気づいたらしく、大破以上の艤装破壊状態は入渠行きになる

のだが、こういう娘の扱いはやはりできないらしく、出撃許可を出していないのだ

 

「じゃあ二度とどこにも行かないって約束して欲しいっぽい」

「それはどこのヤンデレだ?」

ちょっと怖いんだけど、

 

「龍田〜助けてくれ龍田〜」

「私と天龍ちゃんの真似かしら〜?混ぜてもあんまり上手には行ってないわね〜」

 

いつも通りうふふ〜とわらいながら

駆逐艦ズを引率していってくれた、さすが良くできた娘だ

ちなみに、その十五分程後に帰ってきた

 

「私を残して何をするつもりかしら〜?」

 

「そりゃもちろん、project

convert実行だな」

「は〜い、、医務官さ〜ん、この人の調子見てあげて〜」

 

「はぁ、、いくら医務官だからって酷使し過ぎですよ

元研究室所属は運動なんて向いてないんです」

 

エッマジデ?

ヽ(;▽;)ノ

「なんで医務官のお兄さんがここに?」

 

「計画の完了報告です、あとは貴方の持ち帰った映像データがあれば、あの提督を起訴できる」

 

ニヤリと悪い顔で医務官

本名、里見悠が笑う

天使のような悪魔の笑みを浮かべた龍田と、無表情のまま雰囲気で喜びを表現した俺は

揃って海側へ向かうのだった

 

一時間ののち、映像データの回収他

下準備を終えた俺たちは

提督が一番油断する時間の隙をついて作戦を決行するため、準備時間に入った

 

さて、せっかくの残された時間だ

みんなの艤装メンテも終わった

残り二時間、何をして探すべきでしょうと自問した結果

艦娘のみんなに別れを告げる

と返ってきたのでその通りにした

実際、いくら屑でも佐官である提督を放逐するなんて

尋常の処罰では済まない覚悟が必要だ

 

戦うなら自滅を覚悟でやらねばならない、終わったら結果がどちらにせよ俺は退職だ

この鎮守府からも離れなくてはならない

その時のために、艦娘たちに別れを告げにいく

 

「なぁ、これで良いんだよな 長門」

 

「私に聞くな、お前が決めたことだろう」

「そうだな、、そうだ」

 

優しい笑顔で長門は応える

短すぎる問答、長門はとうにこの結果を受け入れていたのだろう、彼女はやはり、俺にとって遠すぎる存在だ

 

次は戦艦、金剛だ

廊下を歩いているところを捕獲できた

どうもティータイムできずに

うろついていたらしい、好都合だった

 

「金剛、ちょっと話があるんだ、いいかな?」

 

「分かりマシタ、部屋は行きましょうカ」

いつになく真剣な表情で、金剛が俺を先導した先は

 

「ここ、金剛の部屋じゃないか!」

「正確には金剛seriesの部屋デース

つまり、ワタシの妹たちの部屋でもありマース」

 

さっさと部屋に入る金剛、、

入っていいものかと扉の前で逡巡していると、金剛から

声がかかった

「見られて恥ずかしいような部屋にはしてまセーン

いつまでも扉の前にいると逆に迷惑になるから早く入るデース」

 

「あっはい、失礼しまーす」

つい口調が、、

 

「うふふっ、、ワタシのマネですカ?あんまり上手にはいってないデース」

 

さっきも言われたけど辛辣ぅ、、

「さぁ、どうぞおかけくだサーイ」

「お言葉に甘えて、失礼します」

 

いつのまにか部屋でティータイムがはじまっていた

 

「さて、本来のティータイムの意味とは少しチガイますがティータイム(密会)といきまショウ

アナタの表情からして、さほど時間はありまセーン

最初から本題デース」

 

そう言って、金剛は『聞く姿勢』に入る

 

「わかった、実は今回提督を追い出す作戦

project convert(遷移計画)が執行される、そのタイミング取り中の余暇時間に来ているんだ」

 

「ほう、、それで?なぜワタシに」

 

「それは、君に謝るためと、別れの挨拶のためだ」

 

俺が答えると、金剛は表情をわずかに変える

「ピンポイントにワタシの嫌いな話デース、、別れの挨拶?そんな弱気な話で何ができると思っているのデスカ?」

 

「すまんな、だが」

「謝るのは本来こちらデース、前回はウヤムヤになってしまいマシタが、今回はそうはいきマセーン」

 

「君が謝る事は無いんだけど、、」

 

「そんな事はありまセーン!ワタシは人に砲を向けるなんてマネをして」

「それは君にとってすべき事だった」

「なら!今この最後のチャンスに謝る事こそ今すべき事デース!」

 

もはやティータイムなど何処へやら

優雅もヘッタクレもないような感情のぶつけ合いだった

 

「君は本当に金剛石(ダイヤモンド)のような人だな、、意思が硬すぎる」(故意誤字)

「ふっふーん!モース硬度10はダテじゃないのデース!」

「ビッカースじゃなくて?」

 

ビッカース硬度とは試験片をダイヤモンドピースという先端の尖った部分に当てて、メリこんだ跡のサイズからどれだけの硬さがあったかを測る硬度なのだが、、

金剛はビッカース社製戦艦

そして、ビッカース硬度測定に使われるのも金剛石、それをネタにしたのだ

 

「モウ!あんまりふざけると怒りマスよ!」

「わかったわかった、、で」

「「ごめんなさい!!」」

 

二人同時、互いに謝り合う、

今は、これで良しとしよう

 

「お詫びに、受けとってホシイものがあるのデース」

 

金剛は部屋の中のタンスから

黄色のリボンを取り出した、、

「ワタシが(人間)だった頃に使っていたものデース

どうせ今のワタシ(戦艦:金剛)は髪型を変えられまセーン」

 

もらってクダサーイといわれたら

応えてあげるが世の情け、、

「わかった、ありがたくもらうよ」

どうせ俺リボン使えるほど髪長かないけど

そしてそのあと

 

「はいっ!大切にしてくれると嬉しいデース!」

 

太陽のような笑顔で、俺は送り出された




今回のヒロイン、、誰?蒼羅くんは
鎮守府解散の総転属で
艦娘達と会えなくなるのが嫌で実行を延期していた点があります、甘いですね

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……
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