「…また寝てしまったか?」
「はい、気持ちよさそうに寝てましたね」
「…里見君」
「はい?」
「何故、起こしてくれなかったんだ?」
「起こしてもどうせすぐに寝てしまいますし、そもそもすることもなかったでしょ?」
「….それもそうか」
ひとまず、里見君の言葉には一理ある、まずは納得もしておこう
「さて、とりあえずだが」
「まだリハビリ直後の時期ですから
完全復活とは行きませんよ?」
「…えぇ…」
ようやく面会謝絶も緩和して
体もとりあえずは動く程度にはなって
盛大に宴だぁぁっ!とはならないのか
いや、個人的なことを勝手に宴会にしてしまうような事はないとしても
少しばかりテンションを上げつつ
完全復活の挨拶くらいはしたいと思っていたのだが…ダメなのか…
まぁ、ダメなものは仕方ないか
とりあえず考えるべきは
完全復活だ、体を回復しないと
いつになっても執務とメンテに戻れない
艤装のメンテ、半年も出来ていないのは流石にブランクが大きすぎるから
少しくらい体を慣らしておきたいが
それもどうせダメなんだろうなぁ…
「…さて、どうしたものかな…」
機械いじりもベッドの上からではできない、体が動くようになった以上は
早く工廠に行きたいのだが
「はぁ……」
「どうしたんですか提督」
「早く工廠に行きたい」
このように呟いてみると
「まだダメですよ、まだ」
「やっぱか…うん、まぁ仕方ないか」
することがない俺は
やはり何かの暇つぶしを見つけるべく、書類やらメールの確認でもしようとして
先日全て終えてしまったことに気づく
「…ダメだ、書類仕事もう終わってる」
「いいことです」
「そうじゃないんだよ…俺のできる仕事は現状少ないんだから、できることを探してるんだ」
俺の言葉に苦笑しつつ
里見君は枕を指差す
「とりあえず寝ててください、提督がいなくても執務が回るように
ここ半年でシステムを構築してるんです、今は提督もゆっくりと回復して
その後、然るべきタイミングで執務にも復帰してもらいます」
「…うぅ…む…まぁ、仕方ないかぁ」
俺の1日の睡眠時間は、長い
(ボトムズ風)
side change
蒼羅side out
里見side in
「提督は、寝ちゃったかな?」
「…おや、珍しいお客ですね」
「いや、私は提督の様子を見に来ただけだから」
「ほう、つまり何か用があったわけではない?」
咎めるような視線を向けると
その子は頬をかきながら笑った
「別に、用があったわけじゃなくて、ただ…その…本当に、様子を見に来ただけなの」
「そうですか、今は寝てますよ」
その子は、クスリと微笑んで
提督の方に寄っていく
「…提督〜?気づいてる?…」
「寝てますよ」
「だろうね…寝てる提督可愛い…いままで、こういう寝顔とか、直接見たことってなかったからな〜」
「そうですか」
ぶっきらぼうに話を切る
言外にイチャつくなと言って
やや刺々しい気配を漂わせていると、その少女はやがて提督の頬を引っ張ったり
額を擦ったりと好き勝手を始めた
「…その辺にしてあげてください
あんまりやりすぎると起きてしまう」
「そう?…寝息は規則的だし、皮膚感覚の反射反応もない、しばらく起きそうにないよ?」
「君はなんでそんなことを知っているんですか!?」
思わず大きな声が出てしまった僕に、少女が指を向ける
「静かに、ね?」
「…全く…」
僕が大人しくしていると見ると
すぐさまに少女の悪戯は過激化し
…ついにはベッドに潜り込もうというところだったので、流石に止めた
「は〜い…またくるよ
次は起きてるといいね、提督♪」
「…君は普段、昼過ぎにようやく起きてくるというのに、今日に限っては
やけに早いですね?」
「そりゃそうだよ『面会謝絶の一部解除』こんなビックニュース逃せない、それに」
今まさに、部屋を出ようとする少女は、髪飾りを揺らして振り返り
「好きな人と、早く会いたいって早起きしちゃうのは、おかしい?」
「いえ、羨ましい限りで」
全くもって気恥ずかしいセリフを吐いて出て行った
「これでまだ誰ともくっついていないんだから全く…戦争でも起こす気なんですかね」
空気に当てられてぼやきながら
僕は換気のために窓を開けた
とりあえず、今夜は隼鷹あたりと鳳翔さんの店で飲もう…いや、隼鷹もダメだな
途中から惚気話になる
一人で月見酒、ってのも風流か…
side change
里見side out
蒼羅side in
気づいてるよ、それに会えてよかった
久しぶりだな…川内
人の顔をいじるのは感心しないが
やはり再開の喜びが勝るから不問としよう、うん
艦娘のリストを全部読みきってなかったからか、川内がいるとは思っていなかった
それは俺の落ち度だ、認めよう
「だが、だからといって…
男のいるベッドに乗るのは違うだろ…」
行儀云々では済まないような倫理的問題を目の当たりにした俺は、川内に対する
再教育の必要性を強く感じた
…俺自身の身の危険も同じくらい、強く感じたので、一切の手ぬかりのないように
綿密な計画を用意することを決意した
まずは鳳翔さんと軽巡棲姫…いや、今は神通だな…の二人に協力を要請しよう
過ごさせてくれないかな〜?
600話記念番外編は
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戦争が終わった後の話を!
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しぐ……しぐ……