金剛にリボンをもらったは良いものの
さて、このリボン、、どうするか
使いようがないしな、さりとて蔵番にしてしまうにはもったいない
しかし、髪留めとかならまだしも
リボンか、、
おっと、もう次の子のところに向かわなくてはね
三階の戦艦、同じく三階の重巡、雷巡
二階の軽巡、航巡、水、軽母
一階の空母、駆逐
睦月型、陽炎型、白露型、暁型と過ぎて
「すまんな、夕雲、みんな」
「「「「「 」」」」」
部屋に集合していたらしい夕雲達に絶句されてしまった
「それじゃあ俺はもう行くぞ、時間がないのでね」
「あぁ、ちょうど良かった
探してたんですよ、技師さん」
「医務官さん、わかりました、すぐにいきます」
二人して走り出す、、
もうじき全てが終わる
異世界転移としては少々物足りない
ボリュームのストーリーだったが
一技師としては充分だろう?
さぁ、運命の時だ
「黒杉鎮守府提督、、
貴官を軍法裁判に起訴する」
「なんだ、騒々しい」
あっ余裕だな?こいつ
「貴官を連行する、抵抗する場合は」
「そもそも、罪状はなんだね、私はなんの罪も犯してなどいない」
「白々しい、よくいうよ」
先手をとって医務官が噛み付いた、
医務官は一歩進んで語り出す
「私は艦娘たちの治療カルテを持っています、入渠を行なった回数、傷の数や度合いに至るまで」
「それがどうした」
「おかしいんですよ、まず駆逐艦や軽巡艦を中心にして入渠ではなく通常治療を行なっている
そう、中破に至っている艦娘さえも
これはおかしい、通常小破以上は入渠で修復する以外には時間がかかりすぎるとして、入渠が義務であるはずだ」
「ドックが混み合っていてな、限界数を超過しているだけだ」
あくまでシラを切るかこいつは
「では、この傷については?明らかに局所的な圧迫、いや
その領域を超える打撃を受けた痕跡だ」
医務官はいくつかの写真を取り出し
執務机の上に置く
「艦娘同士で喧嘩でもしたんじゃないのかね?私をはめようとするとは良い度胸だ」
ビール腹を揺らしながら挑発してくるクズ提督、臭い
「どうも、そうではないらしいんですよ、艤装を外した、または完全に停止した状態でもない限り、閾値を超えた
ダメージは制服艤装の基礎機能である
「証言一つでは証拠にならんぞ」
「では、それが何重にも積み重なったとしたら?」
医務官が白衣のポケットから取り出した夕立、巻雲、天龍、様々な艦娘たちの証言が記録されたボイスレコーダーが、提督に破滅を告げる
一貫して証言は
深海棲艦でも、艦娘でもない者による傷だ
というもの、
[提督]とは言わないものの
明らかにそれを匂わせている言葉ばかりだ
それもそのはず、提督がやったと言わないように命令しているのだから
艦娘に『提督がやった』とは決して言えない、そして直接的な表現がない以上は自分は犯人になり得ない
と嗤う提督
「うちの天龍ちゃんが〜随分怪我をしてたじゃない〜?
でもあの時〜、天龍ちゃんは
[誰にも触られてない]って言ってたのよ〜」
「十月十三日、艤装技師[神巫]着任と同時に天龍脱走の事件がありました、これは覚えていますね?」
「あぁ、その件か、で?どうかしたかね」
「艦娘は嘘をつかない、正確には命令に対してはだけどな、つまり天龍は誰にも触られてない、
深海棲艦による攻撃で艤装を破壊され
その余波で負った傷が全身にあるだけ、、」
俺が後を継ぎ、医務官は渡す
「実はあの時、天龍さんはただどこかへ走って行っただけじゃない、、僕の経歴は知ってますよね?
僕の所属していた研究室には、職業柄遺伝子を扱える機械があるんです」
「それがどうするのだね?」
「天龍の体の傷に残留していたDNAは健康診断で提出してもらった貴方のモノと一致しました」
「なんだと!しかし私は直接触っては!」
途端に表情の変わる提督
「ええ、えぇ、そういうことです、天龍の体から皮膚微小片が出てくるのなら、貴方が触っていなければおかしい、しかし触っていない、なら考え得ることは一つ
貴方が彼女に暴行を加え、自分の事を口に出すなと命令した!それだけだ」
「私がそんな事をするはず」
「彼女には、脱走兵の汚名を被ってまで
命がけで貴方の罪を運んでもらったのですよ」
「こんの!!医官如きが!」
焦りから一転憤怒の様相を浮かべ提督は
全て『なかった』ことにせんと
一番身体的に脆弱である筈の
医務官を殴りつけ、その瞬間
ドン、と音が響いた
医務官は左手一本で、腐っても武官である提督の拳を止めたのだ
「名乗ろうか、元大日本帝国海軍、大本営直属第881研究室、生体改造特殊部隊『新人類補完計画』里見悠」
「なんだと!なんだそれは!
運動は出来ないのでは無かったのか!」
「運動は苦手ですよ?戦闘は例外ですが
改造兵器の定めってヤツですね」
突然目の前で名乗られたそれは危険の代名詞である
うろたえる提督に追撃が掛かる
「まぁ、そういう事だ、貴様を粛清する」
加ニ倉さんが提督執務室に入ってくる
「遅くないですか?」
「佐世保からここまでどれだけ離れていると思う?」
「だいたい1000キロすっね」
連絡から6時間でくるとかどんな移動したんだよ
憲兵の腕章を取りだした加ニ倉中佐は
軍法犯罪者、甘粕葛箭を拘束した
「貴官らにも同行願おう」
そのまま乗り心地最悪なトレーラーで大本営に輸送されるのだった
クソ提督消滅回でした
唐突なブラック ブレット感にはご容赦を下さい
600話記念番外編は
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過去編軍学校
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過去編深海勢
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テンプレ転生者(ヘイト)
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ストーリーを進めよう
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戦争が終わった後の話を!
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しぐ……しぐ……