「よし!倒したな」
「「「その反応は無いだろ!」」」
ハウンド3 があまりにも外道な快哉を上げ、直後に全員に止められた
レ級は強敵である事には間違いはないし、それを乗り越えて喜ぶのはわからなくもないが、レ級の最後の声を聞いてまでそれを喜べるような精神性をしているわけではないのだ
…どうやら、一人例外がいたようだが
「…ドロップ確認、艦は…駆逐艦、清霜のようだな」
「改造の痕跡はどうだ?」
「今確認する……………生身の目だな、腕の方もマシンが入ってる感じではないし、生身と同じような状態であるようだが、この子はどうする?」
ハウンド1 の言葉に
ハウンド3が即答した
「当然始末する、きっちりと息の根を止めてやらなきゃならないだろ」
「…相変わらず理解できない思考回路してんな」
ハウンド5のツッコミもなかった事にして、主砲をレキュウの首に押しつけるハウンド3に、ハウンド2から声が掛かった
「無駄だよ、もう死んでる」
そう、彼女の魂は
すでにここには無かった
それがなぜかはわからない
自分たちには考える必要もない
そんな難しいことは、あとで
自分たちはただ現場で結果を出せばいい
「…よし、驚異は排除したものとみなして、潜入を続行する」
ハウンド1の宣言に、その場の全員が頷き、移動を開始する、当然ながら
レ級が塞いでいた通路を進み
その奥へと進んでいった
「…これは…」
その先にあったのは、
恐るべき、そして忌まわしきモノ
それは、艦娘を深海棲艦へと変える改変装置だった
「…とにかくデータをとるぞ」
「これは破壊するべきか?」
「…いや、すでに機能停止、あるいは破壊、機能喪失状態にされていると見るべきだろうな、でもなければ回収されているのが自然だ、
881の連中がここに帰ってくるつもりがあったようならともかく
それらしい意図も見受けられなかったし、重要な部分は持っていかれていたからな」
ハウンド2の冷静な説明は…誰にもまともに聞かれずにただ垂れ流されて
そして
「見つけたぞ、これの仕様書らしいメモだが…シュレッダーで裁断されているな」
ハウンド5がブツを見つけた
「
「…ほぼ不可能、だが、一部文章はなんとか読み取れるな、時間を少しもらおう」
「その解析にはどれくらい掛かるんだ?」「分からん、ここまで細かいと再構成にも手間はあるし、途方もないピース数のパズルのようなものだよ」
ハウンド5の言葉に
先程軽くシカトされたハウンド2が反応する
「俺に任せてくれ、理系だから俺は詳しいんだ」
理解だからなんだというのか分からないが、とりあえず頭はいいので
ハウンド2にレストアを任せる事にして、さらなる痕跡を探し始めた
(…それにしても、艦娘を深海棲艦に改造してしまうアイテムか、
艦娘に救われた立場の俺たちが
その艦娘を敵に回すようなことをして、どうしてまともに生きていられると思うのかねぇ)
湧き上がるのは、そんな意味もなければ答えもないような他愛無い疑問
そして、それに応えるものはいなかった
そして、約30分後
ハウンド4、およびメディックとの合流を果たしたハウンド部隊は
全員で施設の捜索を行い
結果として、例の『艦娘を殺すウイルス』と『艦娘の間に反応して毒性を発揮する毒ガス』といった対艦娘兵器の現物の確保に成功したが
やはり、最大のポイントであっただろう、『艦娘を深海棲艦に改造する装置』の修復、およびリバースエンジニアリングは成功させること出来ず
そして、先ほどのレ級以上の敵がいることもなかった
「なんか、肩透かしだな」
「レ級は個体のスペックとしては十分に強かったんだがな、それでも、集団戦に対応できないのは大きな弱点だよなぁ…」
「まさか、アレで俺たちを確実に仕留められると踏んだのか?…だとしたら舐められたものだが」
ハウンドの中からも困惑の声が上がるが、結局隠されていたレ級のスペアと思われるリ級、チ級改造体と、複数体のノーペイン・マリオネット(不完全)、そしてロボット自走爆弾と
『戦力としては十分だが、ハウンドチームを止めるには能わない程度のレベル』の戦力との戦闘を繰り返し、結局、目新しいものはほとんど手に入らないまま、潜入は終了となった
「…よし、まずは回収できた書類の写真を撮ってデータを送ろう、戦闘ログの映像データも転送するぞ」
「一回まで戻るか、電磁遮断バリアがあるせいで通信もできないし」
ハウンド1の号令のもと
とりあえず全員まとめて1回まで戻り
作戦の終了報告と、獲得した写真の送信を始めた
600話記念番外編は
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テンプレ転生者(ヘイト)
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戦争が終わった後の話を!
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しぐ……しぐ……