戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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感情を揺るがす、エモーション
通過儀礼、 イニシエーション

つまりそういう事


エモーショナル イニシエーション

ええっと、、、どう答えるべきだ?

男として[はい!]と自信を持って答えたいが

それでは社会的に問題だ、

[いいえ]はさすがに失礼極まる、

お茶を濁すか?、、いやダメだ、、結論をはっきり出せない人物が技師に相応しいと判断できるはずがない

 

雪風!俺に幸運をわけてくれぇ!

 

あっ俺提督じゃなかった、、

 

さて、今日は死ぬには良い日です

 

「艦娘に性的な興奮を覚えますか?」

 

「はい」

 

 

「あっあるんですね」

 

「自分には欲がない訳ではありませんし、皆さん魅力的ですから、それを否定することは私には出来ません

正直、仕事中はそんなことは考えている暇がないのでどうだって同じ事ですが」

 

「詳しくお願いできますか?」

 

「はい、私は仕事中、意識が仕事の作業内容に集中するので、横から話しかけられても気付かない程になります、なので別に誰がどうだろうと関係ありません、たとえ視界に今まさに解体される食肉工場の豚がいてもなんの気も起こさない事は実証済みです」

 

艦娘がエロいごときどうだった構わないってよく考えると失礼なんだが、人間としては尊敬できる答えじゃないか?

 

「なるほど、では最後の質問です、後ろの絵をご覧下さい

なにが書いてあると思いますか?」

 

「失礼します」

 

後ろを振り返る、壁掛けの絵は、、白黒インクの模様が

妖精が前に立っているせいで見えない、、なるほど提督の資格を持っているかどうかを見極めるテストと非資格者のロールシャッハ的な精神テストの同時進行か

 

地味に面倒だな、見えないから敢えて誤魔化すこともできないし、絵の内容を間違えたり妖精が見えるとか言ったら提督コース確定だこれ

 

「あれは、、インクの白黒絵?」

 

だが残念だったな、俺は瞬間記憶の持ち主だ、この部屋に入るときに記憶済みだぜ?

 

「黒インクの単色絵で腹に無能と書かれた猿が見えますが」

 

これ正解は勘じゃ無理ですわ

あとなに無能って、ねぇ、提督以外は無能なの?

 

「ありがとうございます、これで試験は終了です

結果は来週の月曜に入り口に張り出しておりますので、ご確認下さい」

 

「ありがとうございました」

 

俺は深々と頭を下げて、上げてから立ち上がり、椅子に足をぶつけないように椅子の左に立ち、礼をしてから百八十度回頭し、真後ろへ歩き、壁際でドア側へ向き直り通せんぼしてくる妖精を見ないようにしてドアへ向かいドアの前だ再度大淀に向かって礼をしてから

「失礼しました」

 

ドアを開き、外に出て、ドアを閉める、この際音を立てないように配慮する、開けた時と同じように利き手側で閉じること

 

面接ラストに気を抜かないようにね、

 

ガチャリとドアを閉め、足音を立てないように歩き

建物を出る、、途中で超美人な巨乳美少女とすれ違った気がしたが、緊張しすぎて勝手に作った幻覚か何かだろう、

 

断じて女性提督じゃないはずだ

(それをフラグという)

 

頭の中を引っ掻き回しながら電車に乗り、東京を離れる

大本営遠すぎな、これはなかなか行くの面倒臭いわ

さて、家(仮設)に帰り、ドアを閉めた瞬間

 

「ファー!!なに言っちゃってんの大淀さんやぁ!!そんな質問答えられる訳ねぇーだろー!!」

 

ハジけた、、

 

この後滅茶苦茶叫んだ

 

一週間後、

さて、落ちてるか受かってるか、、、気にはなるが行きたくない、、伝わる?このフィーリング(KEN感)

 

俺は家でグダグダしていた、、

周辺ごと全滅したらしい住民がいたという住所をこっそり入手してそこに居着いている俺だが、出稼ぎバイトを繰り返して貯めた金と二年間の工場夜勤で貯めた学費の余剰額でそれなりに金はある具体的には二百万くらい

通貨単位は同じだったらしく、カードも使えたので問題はなかった

 

つまりここで普通の工場を選んでもよかったのだが、敢えて艤装メンテ技師を選んだ理由は艦これに関わるため

諦めてなるものか、、提督以外で艦これのメンバーに関わりたいという欲望を!

 

無理矢理に体を動かして家を出て

俺は電車で霞ヶ関へ向かった、、

 

大日本帝国海軍大本営と書いてあるとビルに入り、エントランスの横壁に貼られている張り出しをチラ見する

 

oh〜受かってるけど、、配属先、、

九州じゃん!本州じゃねえんかい!

どんだけ遠くに遠地赴任させるつもりだよ大本営!そんなにメンテ技師余ってんのか、嫌がらせか!?

 

嘆きながら詳細を記憶する、まー仕方ない、こうなっては異議申立てなど意味は無いからな

 

軽く人生に関わる大事案を《仕方ない》一言で簡単に諦めてしまう俺だった

 

大淀さんに連絡を取り、佐世保鎮守府配属という事で了解を取る、旅費支給はあるようだが、着任時刻が三日後であるあたりに悪意が感じられる、なんてことだ、すぐに移動しなくては!

 

俺は仮設住宅においてあるものの破棄や譲渡などの行動をまとめながら電車で帰るのだった、、

 

佐世保か、、遠いな

旅費支給があったって普通遠距離の単身赴任なら寮とかサポートがあるだろ?海軍には無いんだよ

何故って?そりゃ海軍なんて紛い物の壮大な嘘だからさ

海軍wなんだよな




海軍は大本営なんてのがあるくらいに名前だけ使った偽物で、実態は企業みたいなものです
詳しい説明は次回に行います

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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