「…で、帰還して来たわけだが」
「
「…帰ってこれて良かったな、電波も通じてなかったから心配したぜ」
「お前のせいじゃろガァァっ!」
全力で突っ込まれた俺は
苦笑いながら全員の艤装の修理を始めるのだった
「コアがないからすぐに終わるよ」
「油断するなよ?…いつ手元で爆発するかもわからないからな」
「おいおい、あんまりいじめてくれるなよ」「心外だな、単なる忠告だと言うのに」
ワォ辛辣…忠告ってこんなに圧力かける物だっけ?
[まぁそれはいきなり爆破されたらそりゃ…ね、怒りもするよ]
[瑞鶴、俺を甘やかしてくれ]
[そんな端的に言われても何をどうすればいいのか分かんないよ
えっと…]
[いや、真面目に考えなくて良い
単なるウイングゼロコピペだから]
俺の苦笑に謀られたと気づいたのか瑞鶴が怒り始めるが、まだ本気じゃないのは丸わかりだ
…本気だと本当に爆装した艦載機を出してアウトレンジしてくる
アウトレンジに拘りすぎるきらいのある瑞鶴だが、やはり学んでいるらしく
ちゃんと間合いの調整までして爆撃してくる
なんで俺を攻撃するのにそんな本気を出すのかはまるでわからない
女心ってのは不思議だなー
[だから逃げるなぁぁっ!]
[逃げる!隠れる!だけど生きることからは逃げないぜ!]
全力前進しながら叫び、瑞鶴の甲板上で追いかけっこする羽目になった
………瑞鶴はめちゃくちゃ足が早いというのは艦娘にも適用されていたらしい
空間転移やらブースト加速やらを行使して行く俺より純粋にダッシュの瑞鶴の方が早いなんて理解できないが、とりあえず瑞鶴曰く
『駆逐艦を置き去りにする逸話』があり、俺が『駆逐艦の艤装』を使っていたから出来たなんだそうだ
[ぜぇ…はぁ…はぁ……]
[荒い呼吸音助かる]
[変態!]
[まぁこっちも疲れてるし、相手がどのくらい疲れてるかの想定に使うデータを取らせてもらっただけで変態ですか?さて、瑞鶴はどんなことを想像してたのかな?正直に言ってみなさい
お兄さんネットに広めたりはしないから]
[広めたり『は』しないってそれはもう怪しすぎるのよ!誰がそんなことさせるか!]
九九艦爆に爆撃されながらも笑い掛けると、九九艦爆が流星になって飛んできたので流石に真剣に防御する
…で、そうだった
山城(扶桑)とそのほか四人の艤装の修理をしないといけないんだった
完全に瑞鶴いじりで忘れていた
[あんたって…本当にアレね
加賀さんの弟ってだけあるわ]
[バカにするな、俺は姉の弟ってだけで、加賀になった後の姉さんとは血縁はない]
[そういう妙に冷めた部分、可愛くない…でもあんまり可愛いとダメだからね]
[何がダメなんだよ]
[そういうとこ]
それっきり瑞鶴は念話を打ち切ったため
速攻で仕事に戻る
…仕掛けた爆弾も俺が作ったし俺が設定したんだが、見事に艤装だけ綺麗に壊されてんな…うん、俺も想定外だったよ
そもそもこの爆弾は自決用だから
装着者ごと吹き飛ばすようになっているはずなんだが、なんでか艤装だけが壊れている
…まぁ過ぎたことだし
気にしすぎても意味はないだろうから取り上えず作業を進める
完全破壊状態に陥った艤装の修理は本来不可能だが、なんとか成し遂げて見せた
…朝までかかって
[お疲れ様…ふぁぁっ]
[そんなに眠いなら寝ればいいじゃないか、無理して起きてるのは健康に悪いぞ]
[いや、私は提督さんが仕事終わるまで寝ないって言っちゃったし、約束は守るわよ]
「そうか…無理に巻き込んじゃってごめんな?]
[!…間宮券一枚で勘弁してあげるわ!]
[じゃあ明日、鎮守府に帰ったら間宮に行こう、そのタイミングで間宮アイス食べればいい]
[ふっふ〜ん!]
嬉しそうな瑞鶴を横目に
艤装の修理を終わらせて、少し離れたところのスペースにあった椅子に座る
「…これでよしっと、艤装の修理も完了したし、ちゃんとメンテもした
暇つぶしにも付き合ったし、瑞鶴は今日も可愛い!」
書類やら何やらを書いてくれていた妖精達に敬礼されながら、まずは電話をかける
もちろん、我が鎮守府に
「もしもし、提督だけど」
〈こちら創海鎮守府、秘書官の大淀です〉
「あ、大淀?俺俺、提督さんだ」
電話越しに聞こえた声は、いつもの大淀だったのですぐに声をかけたのだが
〈迷惑電話は受け付けておりません〉
「いやだから本当に提督なんだって!怒らないでくれよ大淀!」
悪戯電話と断定されてすぐに切られかけてしまった
〈提督は急にいなくなって私達を泣かせる酷い人物なので着信拒否します〉
「ちょっと待ってよぉ!」
〈…うふっ、冗談ですよ提督
お久しぶりです、それで、今日お帰りなんですか?〉
「おう、今日の昼過ぎごろに帰る予定、長く開けてすまなかったな」
〈本当です、みんな心配してたんですからね…帰ってきてくれて良かった〉
大淀のため息が通話越しに聞こえる
やはり長く留守にしたせいで艦娘達にも不安を作ってしまったようだな
ちゃんと帰ってあげないと
「それじゃあ、これで一旦切るよ」
〈はい、お疲れ様でした〉
本当にできた女だな…いやなんでもない
頭の中で言い訳しながら通話を切って、艤装を持ち主達に返却し
隊の解散処理を行う
「これでよし、お疲れ様でした!」
《お疲れ様でした!》
そのまま大本営に残るらしい扶桑(山城)にも頭を下げてから大本営を出る
向かう先は辺中佐が回してくれると言っていた迎えの車だ
さぁ、帰ろうか
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