戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

410 / 649
おやすみ…などと言うとでも?

「…とは言っても、特段に考えるような必要があるかね…?」

 

仕事はもう全部引き継ぎ終わっているし

なんならする事ないんじゃないのか?

 

 

いや、こういう奴に限って水面下に隠れていたりするのだ、油断してはいけない

慢心はいけません!

 

「…………寝よう」

 

最近あまり纏まった時間を用意できなかったので、しっかりとした睡眠を取れていなかった、都合が良いので少し眠らせてもらうとしよう

 

「…ふぁぁ…」

「夜戦だぁぁっ!」

 

そんなことは許さないと言わんばかりに飛び掛かってくる川内、さすが夜戦仮面

もうお前主人公でスピンオフやれば?

一人なら好きなだけ夜戦できるだろ

 

俺を巻き込むな(迫真)

 

「提督!夜戦だよ夜だよ夜戦だよ!

戦おうよねぇ!」

「無理だねさせろ…」

 

俺の必死の抵抗にも動じず

俺を無理やり背負ってドックまで引き込み、そのまま艤装をつけて

半分寝ている状態の俺を抱えて海へと出る川内…あ〜海風(現象)涼しい

 

そうなんだよなぁ…

鎮守府に同じ名前の子がいる地名とか現象って、ちょっと面倒になるんだよなぁ

 

浜風とか山風はともかく海風や『嵐』『雷』『電』『大潮』など、

自然現象から取られる名前の子は特にこうなりやすい

 

少しどころではなく困るな…

 

川内、赤城、金剛に代表される、絶対日常的に出てくる名前じゃない地名や満潮(ミチシオ)、暁など、そもそも使うのか不明な単語であるならそれでいいのだが

大井や望月に代表される頻繁に使われる単語と読みがかぶる子はひどいな

 

…ウチではあまり意識してこなかったが

 

「提督!敵艦発見だよ!」

「好きにしろ」

 

「了解っ!やっちゃうよぉ〜っ!」

 

…扶桑や五十鈴は別の方面(自動車メーカー)に名前が残っているんだったか?

いや、別にどうだっていいが

 

「魚雷発射!」

「お前テンション高いねぇ

俺を強引に運んでんだからあんまり危ない動きはせんでくれよ?」

「大丈夫だって!なんもしない

先っぽだけだから!」

「それは大丈夫じゃないやつの常套句なんだが?」

 

「大丈夫大丈夫!」

 

「大丈夫に全く思えないと言っている…全く」

「二度も言わなくったっていいじゃん?っと!いい筋してんのがいるねぇ

提督、こっちもちょっと本気出すよ!」

「お前だけな?俺はもう海に立ったりできないって忘れてないか?」

「……………………あっ……」

 

 

 

「おい?」

「忘れてなんてないよ〜〜ピュゥ〜」

 

下手な口笛を言うな、せめて吹け

[もしかして忘れてた…の?]

 

「だ、誰にだったちょっとのミスくらいあるし!オッケーオッケー許容圏内!」

「どう見てもアウトだボケ!」

 

すいすいと魚雷を躱しながらの言葉のぶつけ合いであった

 

「あんまりにも自然に提督と話してたから忘れちゃってたよ、私たちもう一心同体じゃないんだよねー」

「最初から一心同体ではないだろう、それに都度入れ替わっていたし」

 

川内の背中に乗りながら狙撃銃(普通のもの)で敵の艦載機を撃ち落として触接発動を防いで反撃の隙を用意する

 

「お、提督ありー」

「最後までいい切れよな」

 

「仕方ないって、おっいいの見っけ!」

 

俺を乗っけたままで強引に戦闘機動をとる川内にやや振り回されながらも

その動きに順応するために姿勢を合わせて…同時に全力で伏せた

 

「戦艦棲姫じゃねえか!」

「夜戦だからこっちの方が有利だもん、やってやるんだから!」

 

「だからといって相手の火力バカみたいに高いんだぞ!数の足りないコッチが不利だ」

「いくら不利だからって、姫級を放置して逃げる、なんて事をするわけには行かないでしょ?だから私たちで倒すか、最低でも情報を持ち帰らなきゃいけない」

 

川内の言葉に促されて

とりあえず戦う必要があることだけは理解した、だがそれと俺がここにいる事とは無関係ではないだろうか?

 

やはり俺はこの鎮守府に着任などするべきではなかった存在…?

 

[何言ってんのこのバカ!

提督がいなかったらこの鎮守府はブラックのままだったじゃない!

私はそんなの嫌よ、なんならその辺、他の艦娘に聞いてみてもいいのよ!?]

 

瑞鶴が頭の中で大声を上げる

キンキンと高い声に頭が痛む俺に

さらなる一撃が入ってくる

 

「提督!ちょっと危ないよ!」

 

そのコールとともに

スカートを翻し、川内が急加速する

 

「いっけえぇぇえっ!」

 

敵艦隊の側面へと回り込み

丁字有利から雷撃を打ち込む

 

「さすが川内…」

「いやいや、こんなのまだまだだよ、提督」

 

笑う川内の声は透き通った水晶のように綺麗で、いつまでも聴いていたくなる

…無論、そんなわけには行かないが

 

「そろそろ帰るぞ、鎮守府で朝の支度があるんだから」「はーい」

 

まだ少しばかり不満そうだが

あまり長く海域に出張っているわけにもいけない。ということで大人しく納得したのか

あっさりと川内は言う事を聞いてくれて

 

俺は鎮守府へと帰還した

「たっだいまー!」

「ただいま…はぁ…」

 

結局もう明け方になってしまっている

これからじゃあもう寝られないだろう

 

「俺の睡眠時間よ…さらば」

 

結局、この日の俺は完徹となるのだった

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。