戦いたくなんてなかったんや

ヲッキュッヲッ！

艦戦、艦爆を出したらしい隼鷹と

再び陸奥リンクした俺は二人で対空前線維持を担当して

天龍、摩耶はそれぞれ防衛と反攻を担当

そして、室長は二人の援護と時折反撃

飛鳥さんは敵艦載機の撹乱を行う

なんなんだコイツわけわからん

「ヒャッハー！」

「うるさい」

「ランドルフ(土の王)！」

地面が裂け、その中から

モグラ型のナニカを召喚（にしか見えない行動）した室長は分厚い装甲を存分に使って防衛を固め

その分摩耶と天龍が前に出る

そして、

「オラオラオラッ！」

空中で敵艦載機とすれ違いざまに敵艦載機を分解してバラバラにしていく化け物(一級艤装)技師

流石すぎる

「本体が出てきたなら都合がいいでしょう！やってやるっ！新 型 駆 逐 艦(new type desetroyer)！起動！」

［お前は間違っちゃいねぇ、、］

それなんか違う

とツッコミを入れるより前に、装甲のスリットのように見えた場所が展開し、内側に隠された金色のフレームが露わになり、光の翼が両側に展開

段違いの加速で艦載機の群れを突破して、ヲ級の元へと辿り着き

「ヲッ！」

砲撃のために体制を変えたヲ級は

次の瞬間全裸を晒していた

「事、艤装の扱いに於いて、一級艤装技師に勝てるとは思わないでね」

そう、一瞬で艤装を全分解し、バラバラにした艤装を投棄したのだ、あまりにも早すぎて動いているのを認識できず

一瞬でヲ級が全裸になったようにしか見えなかった！

［見ちゃダメぇ！］

ぬごぅ！？頭の中で衝撃がぁ、、

何故俺を、、川内っ、、

［ダメったらダメなの！見ないで！］

お前に視覚野をジャックされるとは思っていなかった、、

完全に予想外の伏兵がいたものだ

［みーなーいー！］

川内が視界の中でバタバタしてる画像しか見えない

［ぴぎいっ！ぴっいっ、！］

白タコヤキ出てきた、、なんの得もねぇ

「俺はヲ級の艤装を一瞬で剥がした技巧を見て取らねば」

［なりません！］

五月雨まで？！普段朝の時報しかしてくれないのに？

［目標！頭ん中ピンク色の提督！やっちゃって！］

ノォーッ！俺爆撃されるぅ！

聴覚に必死で集中して

エコーロケーティングを行い、

索敵を実施、周囲の敵を探したが

周りには居ないようだが、、

［陸奥？］

［何かしら？提督］

［周りに敵はいるか？］

取り敢えず聞いておくに限る

［居ないわ、、全裸のヲ級を除いては］

［全裸かぁ、、］

それは戦力になるのか謎だな

艤装つけてなければ艦娘は人間レベルの出力に落ちるから戦力にはならないが

深海棲艦までそうなのかはわからないと言わざるを得ない

［変態っ！何考えてるのよ！］

［戦力評価だよ！謂れない罪を着せるんじゃない！］

めちゃくちゃ怒鳴られ、視界ジャックを解いてくれなかった所為で、しばらく片目の半分程度の視界で過ごすことなった

「よーし！みんな良くやってくれた！この戦い

我々の勝利だ！」

俺達は後ろに潜んで居たらしい艦隊も撃破したあとで

悠々と凱旋している

「おつかれぇ！みんなぁー！」

研究役が一番前線に出るって何があったんだ

どんだけ狂ってるんだ？

あと新型駆逐艦って、、たしかに

NTDではあるが、、

［（ノリとネタは）止まるんじゃねえぞ、、］

川内がちょくちょく知ってるはずない台詞を使ってくるんだけどどうにかしてくれないか？

あと、エクスカリバー！とか叫びながら駆逐艦を丸太でブン殴ってたのは一体誰なんだ？

丸太の名前がエクスカリバーなのか？それとも丸太でエクスカリバーと言う技術を使ったのか？

ちょっとわからないが、丸太で艦をブン殴るのは間違って居ない、曙の応急修理要員が敵潜水艦の潜望鏡を丸太でブン殴って折っただか曲げただかと言う話は実在する

つまるところ、丸太自体の強度さえ十分なら深海棲艦をブン殴る事でダメージを与えることは出来るはずだ

［陸奥、ありがとう］

［どういたしまして、提督］

［なぁ、陸奥？俺陸奥コアに触れた記憶ないんだけど］

［あら？あらあら、ご存知なかったかしら？艤装のコアって、つまりは霊的な中継地点の指標なのよ？］

要は神社の分社だよな？分霊の憑座(よりまし)

［それが？］

［本体の艤装に触れてるなら艦霊本体に接触する事になるでしょ？］

［あっ、、］

［ご理解頂けたかしら？つまりは、、そう言うことよ］

なるほど

大体わかったけど

「良くバラバラな状態で自我を保てたな］

［うーん、、自我を保ったというか、

サルベージされたが一番近いわね］

ん？サルベージされた？

［ええっと、、私、長門型戦艦ニ番艦、陸奥は戦中に爆発で沈んだ後、意志はイデアに溶けて消えたけど、深海棲艦の攻撃によって世界中で戦艦が必要とされたでしょ？］

［はい、必要ですね］

突然の敬語だが口調を気にしてはいない

［必要とされた戦艦の中には私も勿論いたわ、そして私はイデアから人の望みに応えて摘出された］

何処かで聞いたような話だな、、

某世界の守護者さんみたい

（おっと心はガラスだぞ）

何処かから電波を受信したようだ

［理屈は私自身にも良くわかっていないけど私は今ここにいる、生前成せなかった事を成せる

なら、それで良いじゃない？

それに、放射線量測定器のカバーも良い仕事よ？私以外できないって言われているくらいだし］

［あっそれは納得してらっしゃるんですね］

［本音を言えば戦いたかったところよ、、私もね］

［私以外の私、艦娘の陸奥は戦えてるから、それで良いわ］

［すげえお姉さん感する、、］

［私はお姉さんかしら？嫌ではないわね、

これもまた、私に向いてるって感じ］

陸奥は、俺に向けて優しく微笑み

［じゃあ、また今度ね、またお話ししましょう？］

『陸式』のマガジンを外して、封印処理を掛けたケースに入れた瞬間、リンクは切れた

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タイトルが何を表しているかは、、わかるな？