戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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今はたしか高張度鋼


ハイテンションスチール

「よーし、みんなぁ!よくやってくれたぁ!」

 

ハイテンションな飛鳥さんの声から、作戦終了を悟る

 

[そろそろ目、離してくれない?]

[だーめーなーのー!]

 

川内、、お前なぁ、、そろそろ

困るんだよ、、

[じゃあ絶対見ないって言って!]

 

[はいはい見ない見ない]

[ならよーし]

 

はぁ、疲れた、、()()()はないから問題ないな

 

[なんか嫌な気配がした!]

[また?]

 

目を塞がれるのは避けられたものの

頭の中がしばらく騒がしかった

 

「作戦終了、帰投するぞ」

室長あんたかっこよぎるよ

あとネーミングはあえて厨二にしてるんだよね?だよね?

 

みんなで研究室へ戻る

「たっだいまーっ!」

飛鳥さんのテンション高すぎて生きているのが辛い

 

「ただ今、帰ったぞ」

室長ェ、、

 

「ヒャッハー!」

お前はもうすこし静かにしようか

 

その後、みんなで作戦中の問題点を洗い出すデブリーフィングに入る

「神巫は隼鷹と一緒に行動しすぎて対応半径が狭かったな」

 

「室長は攻撃が少なかったー!」

「ならお前は手が遅い」

 

え?あれで?

 

「アレでは精々二級の上位、空中とは言え、あと0.0003秒は早くなっただろう」

 

「何その無茶」

 

そもそも刹那レベルの時間なのかよ、、

マジで目標を駆逐してくのな

 

「認識してるのがすでにおかしいんですが」

「私よりずっとはっやーい!」

 

隼鷹、それはサラマンダーか?それとも島風か?

 

「こーはい君に見せてやってたってだけでしょー?なんでいけないのかな」

 

「危急の事態に悠長な事をしているのが悪いと言っている」

 

「で、隼鷹は艦戦より艦爆を優先したは良かったが、練度が足りなかったな、あまり有効ではなかった」

 

「いや、隼鷹は良く頑張ってくれましたよ、事実

航空隊の撃墜数は僅かだ」

「我々の戦いにおいては邪魔にしかならん、空中に敵味方が入り乱れる戦闘など、全部敵の方がやりやすい」

 

たしかにそうだけどね、、

 

「まぁ、気に病むのは後だ

今はまだその時じゃない」

 

戦いの後ってそれを反省するターンじゃないか?

 

「どうだって良い、取り敢えずは」

 

取り敢えずなのね

 

「まず行うべきは被害の確認と追撃の対策だぞ?幸い、被害は軽微だ」

「最初に警報が鳴った時に驚き過ぎたウエが椅子から転がり落ちたくらいかな?」

 

「まぁ、、、そんなものだ」

 

[ならそれでいーじゃん?]

[良くないんだよ]

 

チマチマツッコミ入れるの疲れるんだけど

 

「反省は今終わった、なら今度は生存を祝うターンだろ」

 

この室長、、本当にカマシて来たな

 

「さぁ、新入研究室員を祝うぞ!

 

笑いながらゲーム機をしまい

喜色を隠しもせずに飾りを取り出す

 

「本来なら夜に行うはずだったが

せっかくだ!まとめてやってしまおう」

 

「いいね、やろうか!」

 

軽く言うんじゃないよ飛鳥さん

 

「さぁ、二人は出たまえ」

 

そのまま部屋を追い出されてはや三分、ウルトラマンなら帰ってる所だ

 

「さぁ!二人とも!用意が終わったぞ」

 

「じゃあ、失礼します」

「はーい!」

 

二人で研究室に入り、、

 

「はっ?」

「こりゃすごいね」

 

サイズまで変わってないか?

すげえ広く見える、、

 

「「ハッピー!カムラボトリー!」」

研究室配属?それで良いのかな?

 

「私たちはみんなこれやるんだよ?

お迎えにね?」

 

「気にせず祝われておけ」

 

「そっか、じゃあ遠慮なく!」

隼鷹がテンションアップを始めました

 

「えっと、、」

 

笑えない、、

「ありがとうございます」

取り敢えずこれだけ言っておく

 

この人たち、、祝い事にはマジになるタイプか、、

 

この後滅茶苦茶祝われた

 

「えっと、、なんであんな派手に祝会なんてやったんですか?」

会が終わった後に聞いてみる

「そりゃあ、、」

 

室長は逡巡したのち

「祝い事を祝えねえ奴は悲しいだろ?だから俺は

祝えなかったかつての分も、盛大に祝ってやるのさ」

 

「なんか、、あったんすね、、細かくは聞かないけど」

 

「その方がいいだろうな」

無茶苦茶カッコいい理由だった、、

「さぁ!もう十時だぞ?ほらほら上がっちまえ、書類は俺たちで片付けで置いてやるから」

隼鷹ごと研究室を追い出され

そのまま部屋に帰るのだった

 

「んじゃ!おやすみー」

 

さっさと出て行った酒呑みは、多分また飲み直すのだろう一日以上シラフでいられたのに、勿体ない話だ

 

「はぁ、俺も行かないと、、忙しい」

 

俺もまた、すぐに眠るのだった、。

 

翌朝

[07:00、朝です]

「ヒャッハー!」

時報と同時に起こしにきやがったな、、酒飲みは

「はいはい起きるよ、おやほう」

 

[おはようとおやすみを同時に言わないで下さい!]

 

座って寝ていた椅子から立ち上がり

再び研究室へ移動する

 

「おはようございます、飛鳥さん、室長」

「あぁ、おはよう」

「おはよ、、ふぁ、、」

 

あくび?眠そうだな

 

「さて、配属2日目で悪いが

君たちはこの研究室のこと、艤装のことをどれだけ理解しているかな?」

 

「ええっと、、」

「コアにより艦本体と霊的接続を結び、分霊を憑依させるための器、又は武装」

 

「理想的な答え、、には少し足りないな神巫君」

「えっと、何故でしょうか」

「艤装はたんなる中継ではないんだよ霊的中継点、ブースター、武装、どれも間違っちゃいない、事実建造の時は艤装を装着、結合するし解体の時は脱装、分解する」

 

「なら」

 

「艤装は、つまり本体なんだ」

 

「本体?」

「そう!本体だよ!艦娘の本体だ!」

 

テンションを大幅にあげた室長は身振りを交えて説明する

 

「艦娘が海に居られるのは、戦闘ができるのは!多数存在する自分の中で、自己同一性を維持出来るのは!全て艤装のおかげなんだ!」




次回は装備説明ですかね?

二人も隼鷹も、艦の残骸が蒼羅くんにタリスレリクスなんて呼ばれてるとは知りませんし、頭の中でワタワタしてるのま知りません

だから話が少し食い違っています

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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