ということで、千歳と千代田は
俺の鎮守府でお迎えすることになった
「あ、那智についてはそういうのないんで、そっち置いていきますね」
「「いや何故そうなる!」」
シンクロした声で怒鳴ってくる甲崎提督と那智の二人
「え、だってドロップしたあの時点では
海域は甲崎鎮守府近海でしたし」
「……はぁ」
「また議論が始まったようだな」
加賀さんのため息と同時に
またどっちが
…そもそも艦娘が減って戦力が低下してるんだから、大人しく受ければ良いのに
その辺は老境とはいえど妥協しないつもりなのか、甲崎提督はやたらと頑固だ
「やっぱり最後は『本人の意思を尊重』か」
「そうだな、それにドロップ案件の扱い自体の議論は先に終わらせている
ここはそれ一択だろうな」
一言で議論を閉じて、
那智に聞くことにした俺達は
「では、私は甲崎提督の鎮守府に行かせていただこう、なんだ?そんなに意外か?」
「いや、俺としては嬉しい限りだよ
なにせ先に戦力が大きく低下している甲崎提督の鎮守府に、その補填に足る重巡ば入ってくれたわけだし」
「ほう…この私を補填と?」
「いや、以前の穴を埋めるのではない
新たなる艦娘に古い席ではいけないよ
ようこそ、重巡那智
歓迎しよう、甲崎鎮守府に」
にわかに目線を鋭くする那智と
すかさず格好いいことを言い出す甲崎提督
[那智さんの目は最初から鋭いじゃん]
[そりゃ元から、今はもっと鋭い]
ちらっと見る限りの話だが
もともと鋭い目をしている那智は
感情が出るともっと鋭くなるらしい
…怒っても笑っても同じくらい鋭いがのがすごいが
「さて、それでは甲崎提督も新艦娘を迎え入れたところで、我々はこれでお暇させて頂きます」
「出港を許可する」
「それでは、まもなく出航いたします」
「うむ、それではさらばだ
…我らの悪夢を、終わらせてくれてありがとう」
「いえ、俺はただ、するべきことをしただけです」
「彼は行った、か」
しばらくあと、視界から消えた神巫提督の鎮守府…創海鎮守府所属の艦娘達
そして、提督自身のことを思い浮かべながら
ふと、微笑う
「考えていても仕方ないか
まずは行動あるのみ、さて、那智よ
我が鎮守府では、新艦娘を迎え入れた時、必ず行っている行事があるんだ」
「ほう、それは?」
「…歓迎会………宴だ!」
そう、過ぎ去った過去のことを
失ったかつての姿を見ていても
それを知るのは自分達だけ、
それを知らない者には見せることなどできない
ならば、今ここにいる者たちを
全力で大切にしよう
そしてその果てに、先に靖国に行った子たちと再開する
そう考えるのならば
先ずするべきことは決まっている
先に行った子たちの追悼ではなく
新たに迎えた子のための祝い
これを優先するべきだろう
「ほう、宴会か…私は結構飲んでしまうタイプだが、大丈夫か?」
「隼鷹が隠していたのが山ほどあったはずだ…探せばその辺から湧いて出てくるさ」
「随分なことだな…まぁいい
細かいことは気にするだけ損だ
宴会の方を考えよう」
「よし来た!そうとくれば話は早い!」
鎮守府に向かいながら話していると
その瞬間に大声が掛かる
「このクズ!自分の酒量も管理できないくせに何言ってるのよ!バカ!」
「提督!それ以上はダメです!
お酒は当面禁止と言ったでしょう!?」
霞と…間宮だった
「お、おう…しかしだな、これはいわば誕生会であってそれを呑まずにというのは殺生が過ぎないか?」
「おだまりなさい、そう言って昔倒れられたこと、私は忘れていません!」
「
…見てあげないと死んじゃうわ」
「ん、いまお」「クズ!」
フォン!という音とともに
手近だったらしい帽子が飛んできた
「む、提督に対してものを投げるとは何事か!」
「クズにそんな心配なんて要らないわよ!私なんかよりずっと強いんだから!」
霞と那智が言い争いを始めてしまったのを、にこにこと笑いながら見ている間宮
その姿は…なんというか
恐怖を誘う
「さぁ、提督?…一緒に来てもらいます
何があったのか、どういうことなのか
説明してもらいますよ?」
「私はまだ靖国に行く訳にはいかない!」「誰が鬼神ですか!」
「その気配はどう見ても鬼の類だろう!」
その言葉と共に全力で逃げ出し、そして意外に足の速い間宮に捕まるのだった
鬼のような形相で説教を食らった
喰われる者の気分を理解できたと思うよ
まみやはたいへんおしとやかでうつくしいじょせいです
600話記念番外編は
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