さぁて…帰還した我々を出迎えてくれたのは…
「おい提督ぅ…なんでオレを連れて行かねぇんだよ!」
「ヘイ提督ゥー…デートはどうなったネー」
「司令官!あの…その……」
天龍、金剛と…春雨だった
「なんだ春雨、どうした?」
「あの…えっと、司令官!」
「うん?」
「おかえりなさい!」
「うん、ただいま」
一言だけの返事、まぁ…特に意味があるわけでもないだろうし、構うようなことでもないだろう
そもそもなんでそれだけを言いに来たのか疑問だ
「それだけ…です、
どうしても、おかえりなさいとだけは、一番最初に言いたかったんです!」
そう言って、
俺に飛びついてくる春雨
…なんというか、かわいい
いや、絵皿が犯罪であることは俺も理解している、当然ながらキャッチアンドリリースだ
「うん、ありがとう、春雨」
そっと半回転して地面に下ろし
…金剛たちとの間に置き
「それじゃっ!」
超高速で摺り足をして、現場を離れる
ちなみに、艇を置く場所は艦娘用のドックとは少し離れているため
艦娘たちとは別行動をとっている
なので本当に俺に援護はない
「待ちやがれ!」
「テートクーッ!」
飛びつきに来た艦娘二人をいかに迎撃するかではなく、いかに二人を避けるかを考える方がいい
「オラァッ!」
「ぬぅん!」
軍刀で投擲された剣を弾き飛ばし、そのまま金剛の投げてきたロープに軍刀を引っ掛け
それを引いて…離す!
「きゃぁっ!?」
金剛が体勢を崩して転倒
残るは…いや!
「またまだ…ワタシは喰らい付いたら…離サナイワ!」
金剛は前に転ぶ瞬間、体勢を直し
華麗なまでのサマーソルトを決め
着地と同時にバネを活かして再度走り出してきた
「なんだよそのガッツ!
それ戦闘中にやってくれよ!」
「戦闘中は艤装が重いからできないデース!」
天龍を置いていったのにはもはや感傷も無く、ただただ金剛に驚く
「その隙が命取りデス!」
飛び込んできた金剛…を捕まえて180度回転
からのリリースだ!
「吹っ飛べオラァッ!」
金剛を投げ飛ばして、その見事なまでに投げられた金剛を見送る
弧を描くのが見えるレベルで遠投される人とかすごいな
「…おぉっ!」
天龍が走ってきて…金剛を避け…損ない
コケたっ!?
[あれ危ない転び方じゃない!
提督さん、拾いに行ってあげたら?]
「分かってる!」
本当に痛そうな転び方をした天龍を回収するために来た道を戻り
「大丈夫か天龍!?」
「うぉぉ…痛っ……」
若干涙目になっている天龍
…うん、打撲系の怪我だから跡も残らないだろう
「よし、歩けるな?」
「うぅ…き、気にすんな!」
ブンブン手を振っている天龍
多分普通に転んだのが恥ずかしいのだろう…だが、俺はそんなことは気にしない
それに痛いのであれば素直に痛いと言えばいいだけだろう
「それ!」
そっと膝裏から抱えて…いわゆる
お姫様抱っこに持ち込む
「はい、痛くはないかい?」
「な!提督!この!降ろせ!
オレは一人で歩けるから!」
「離さない、俺を振り解けるならともかく
この姿勢では全く力を出せまい」
耳元に囁くように声を伝えて
出来るだけ揺らさないように運ぶ
…金剛は受け身を取っていたが
天龍に蹴られたのが効いたらしく呻いている
まぁ頑丈だし、大丈夫だろう
「んじゃあ連れてくぞ〜」
「待てって!おい!待てって言ってんだろ!」
ペチペチと叩かれるが
全く痛くないので無視して鎮守府に
真顔で帰って、医務室に天龍を連れ込む
「さーとみくん!」
「誰がケンジ君ですか、全く」
出てきた里見君に
おとなしくなった天龍を預け
その場を離れて…全力で走った
そう、そこには
「テートク…テートク……」
ゾンビ化した金剛がいたのた
全く困ったものだが…
とりあえず振り切らないとな
数日後、遥か彼方の甲崎鎮守府から
感謝状が届いた
一体何があったのかは知らないが
謎の深海棲艦の襲撃を受けた甲崎鎮守府に支援を行ったことにされていたらしい
…まぁ、いいか
「さて、今は…」
「提督!一緒に間宮行こっ!?」
執務室に突然入ってきたのは
蒼龍だった
「どうした蒼龍、それになんだいきなり」
「え?そんないきなり?
いま朝の8時だよ?御飯時じゃない?」
「いや時刻のことを言ってるんじゃ無くて
朝食に随行しろと言うには遅いんじゃないかというだけの話だよ」
ボケ倒してくる蒼龍にツッコんで
秘書官の飛龍とアイコンタクトする
「…いいか、よし…飯いくぞ」
「良いの!?」
「いいんだよ、どうせだからな
飛龍も一緒に来るだろ?」
「もちろん!蒼龍と提督、一緒なら勿論私もいくよ!」
ちなみに、今日の朝食は麦ご飯に卵掛け納豆、浅漬けと味噌汁だった
純和風なのは落ち着いた
俺も昔から日本食が好きで…よく使っていた
昔の話だが
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