戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

484 / 649
一斉攻撃

そのあと、がっつりとファッションについては語られたものの、結局俺にそんな事をやれるとは思えなかったので途中からはずっと聞き流して

 

最終的に

村雨が止まったところで部屋から出した

 

俺の顔は10段階中6点なのは自認しているが、良いとまで言われた事はなかった

………多分、村雨のリップサービスや境遇(脳内)補正であろう

 

「さて…きたかっ!?」

 

突如として、サイレンが鳴る

それは深海棲艦の出撃を知らせる緊急通報

 

俺はそれを受けて執務室に駆ける

 

「大淀ぉっ!」

「はい!」

 

「情報よこせ!今誰が鎮守府にいない

誰が出撃可能だ何処の誰がどこから攻めてきた!」

 

一気にまくしたてると同時に

緊急用の無線を使って総員呼び出しを掛ける

 

「第一艦隊臨時編成!

旗艦山城!以下翔鶴、球磨、赤城、陽炎 伊19

六隻編成にて先行出撃!

陣形は複横陣、対空・対潜警戒

生き残る事と偵察を重視してくれ!」

 

〈了解!〉

 

指示を出したのは、

『確実に居る』メンバー達だ

駆逐艦の幾人かを指示することもできたが、駆逐寮や俺の私室からドックは少し以上に遠い

出撃が遅くなるよりは即応のメンバーで対応するべきだろう

 

「鎮守府から出ているのは睦月、如月、弥生、文月、及び天龍、高雄、五十鈴、飛龍です!」

 

「了解…っと、あ

北上、鎮守府からでいい!

魚雷広域散布、全力全開でぶっ放せ!」

〈りょーかいっ〉

 

海側のコンクリート防波堤

たまたまそこに見つけた北上に無線を繋ぎ、指示を出す

 

既に艤装を装備していた、そして

最後の出撃から艤装の装備を変更していなかった北上が、敵正面方向から合計40門の魚雷を一斉投射する

 

「まぁ40門の酸素魚雷は伊達じゃないからねっと!」

 

即座に次発装填、弾薬は一気に消費するが、ここは外洋でも海域でもない鎮守府の直近であり、艤装を纏ったままであろうと問題はない

 

〈明石!〉

〈了解です!〉

 

工廠から走ってきた明石は防波堤の上に繋がる階段を駆け上り、そのまま補給物資を北上の艤装に投入する、彼女特有の装備であるクレーンの面目躍如である

 

〈提督、ここは私と明石さんで出来るだけ敵戦力を漸減する、トドメは頼んだよ〉

〈分かってる、済まないな〉

 

〈いーって事よ、そっちも大変なんでしょ?手伝いくらいはやりますよっと!〉

普段はフィニッシャーである北上に一番槍などと似合わない役割を振ることには少し躊躇いがあったが、考えてみれば開幕魚雷も良くある事

意外と軽快な応答に安心しつつ

 

北上からの返信を最後に

無線をつなぎ変える

 

「次!第二艦隊臨時編成!

旗艦蒼龍、以下速吸、龍田

二班編成で別働隊を龍驤、摩耶、神風!準備出来次第出撃、陣形は複縦陣!

現在北上達が敵を魚雷で足止めしている!敵の注意が逸れている内に後背から囲い込め!」

 

蒼龍と速吸を2人一組にして

護衛に龍田のA班、右ルートから鎮守府の外方向に広がる湾を迂回する

龍驤、摩耶、神風のB班、左ルートから湾を迂回するように動かすわけだ

 

そして、俺は姉さんに無線を飛ばす

「姉さん、さっきの出撃で残した理由、分かるよね?基地航空隊の妖精の指揮を頼む」

〈分かったわ、では、私は

鎮守府の滑走路に向かいます〉

 

突然現れた深海棲艦の艦隊は

北上の魚雷を回避しながらの移動に無駄に時間を取られており、出撃準備の整っていない艦娘達に十分な時間を与えてしまった

 

〈我山城、敵艦隊に接敵、敵艦種は戦艦2、重巡2、軽巡2、空母3、駆逐2の計11隻よ

…連合艦隊に近い形式の大艦隊ね

不幸だわ…〉

 

「不幸なのは確かだが、とにかく足止めだ…いけるか?」

〈違うでしょ?

出来るか出来ないかじゃない

やるか、やらないかよ

第一艦隊、交戦開始します!〉

 

第一艦隊と正面から反航戦に入った敵艦隊は、翔鶴、赤城の航空隊への警戒に加え、敢えて潜水艦の存在を露呈させた事で伊19に警戒を集中させていて

 

〈こちら第二艦隊旗艦蒼龍

敵右後方に到着!〉

〈こちら第二艦隊B班長龍驤

敵艦隊の背後、左側面に着いたで!〉

 

「加賀!やれ!」

〈了解よ、こちらで指揮を行います

基地航空隊、離陸開始!〉

 

もはや他に回す意識など残っておらず

艦娘の練度に影響しない基地航空隊の陸攻によって、次々にダメージを受け

そのタイミングを見計らったように

 

〈〈第二次攻撃隊、発艦開始!〉〉

〈第一次攻撃隊、発艦始め!〉

〈艦載機のみんな、お仕事やでー!〉

 

一斉に艦載機が放たれる

 

基地航空隊が先に到達し、

迎撃に出てきた敵航空隊とやりあい始めた

 

(敵機はいねかーっ!)

(全滅させてやる…一匹残らず!)

(ムクゲ・ハプティマス、目標を爆撃する)

 

主に敵制空を削ることを目的とした戦闘機隊による迎撃機の撃墜は

やはり爆撃機や攻撃機を多く積んだ敵艦隊にはよく効いたようで

見る見る内にその数を減らしていく

 

しかし、攻撃を受けてもただは済ませないような、生き汚いモノがそこにはいた

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。