戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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出歯

「いや、久しぶりに二度寝でも、とは言ったがな?」

 

流石に後ろからついてきて私室にまで入ってくるとは思っていなかったよ姉さん!?

 

「姉弟だもの

みつを」

「んなバカ言ってんじゃねえよ……

そもそもいい歳して互いの部屋に普通に入るような姉弟はいない!」

 

「姉特権、というものがあるわ

兄妹ではなく姉弟だからこそ成立する組み合わせだけれど、こういう時には便利よ」

 

一度畳んだ布団を再度展開し

そこに寝ようとする前に、姉さんが割り込んでくる

 

「そら、最近ほとんど眠っていなかったでしょう?……今日も2時間の仮眠だけで朝、それでは体がもたないわ」

「いいんだよそんなこと、俺は残業生活と軍学校で鍛えてるんだから」

 

「だからと言って……寿命を縮めるような真似をするなら、私が止めるわ」

「止められる程度でやめるならその程度の負荷でしかなかったって事だよ

どんだけ努力してもどうにもならないからこうなってるのさ……あ、電灯消してくれる?」

「もう……おやすみなさい」

 

リモコンを指差して、姉さんに取らせることでベッドから姉さんを引き離し

その隙に布団に潜り込んで寝る姿勢を取る俺に、クスリと微笑んだ姉さんは

そのまま部屋を出て……行かない

 

「せっかくです」

 

暗い部屋の間取りをすでに把握しているのか、迷いない動きでベッドに来て

普通に俺の横に寝る姉さん

 

「跡がついてしまうけれど……まぁ、どうにかなる範疇です、さぁ

おやすみなさい、そら」

「全くおやすみ出来ねぇ!」

 

「だめ」

 

ガバッと跳ね起き用とする俺を

強引に腕を回して押さえ込む姉さん

 

艤装もなしに俺を押さえ込むほどの筋力を発揮するとは思っていなかったが

これは……この状況はまずい

 

「……姉弟とはいえ、互いに成人

倫理的に良くない事くらいはわかっているだろう」

「そうね、普段なら私も自制するわ

でも、提督としての貴方が無理をしすぎているというのなら、私は強制的にでも貴方を休ませる義務がある」

 

「休ませる義務とは……うごごごご」

「ふざけている様ならまだマシね、それが本当に理解できないというのなら

気絶させてでも」「待って」

 

物騒な話を始めた姉さんの声を遮り

強制的に停止させる

 

「休むつもりだったし、これから休むよ?だけどさ……姉さんまで一緒に来る必要はないと思うんだ」

「………………?」

 

その心底理解できないような惚けた表情は、遮光カーテンで薄暗くなっている部屋の中でもよくわかった

 

「姉さん?」

「………………?」

 

やはり姉さんは停止している

 

「姉さん?」

 

返事はないが、相変わらず俺が身を起こそうとすると抵抗してくる

「あぁもう、姉さんは出て行ってくれないかな」

「せっかく一緒に休める機会なのだから、一緒にいたいと思うのは当然ではなくって?」

 

「だから性別と年齢を考えてだな!」

「姉を襲うような弟ではないと信じているわ、それにいざとなれば

責任を取ってもらうだけよ」

 

俺を押さえ込んだまま

姉さんは身を伏せて目を閉じる

 

本格的に寝る姿勢に入ってしまったらしい

 

「どうしようもない……だと……」

 

姉さんのパワーは俺を上回っている

それに俺が本気で抵抗すればきっと姉さんも本気で俺を気絶させるつもりだ

 

「仕方ないか」

 

ようは俺が落ち着いて寝られれば良いだけのこと、それだけの問題なのだ

 

「…………………」

 

俺も姉さんに倣って目を閉じるが

全く眠気などこない

どころか姉さんの吐息や高めの体温と視覚以外の情報が強く伝わってくる

 

「………………」

 

相手は姉さんなんだぞ落ち着け

いくら美人でも俺の姉であり一親等の近親なんだ、落ち着け

 

「んっ……」

「…………」

 

「すぅ……っ〜……」

「…………」

 

姉さんわざとやってないか?

 

「………………」

「………………」

 

結局、一睡もできないまま11:00……つまり昼前になってしまった

 

「姉さん、さすがにもうやめてくれ」

「なぜ?」

 

「俺、今日全く眠れていない

これの意味がわかるだろう?」

「……そう、わかりました」

 


 

どうも、皆さんはじめまして

兵装実験艦、夕張と申します

 

軽巡級の中でも小柄なボディに装備をいっぱい詰め込んだトランジスタグラマー

いわゆるロリ巨乳な体型であるはずなのに、何故か体型がスレンダー寄りなのが悩みです

 

現在私は執務室に来ています

来たはいいのですが……

なにやら提督と加賀さんの声が中から聞こえてきます

 

「これはもしかして……?」

 

加賀さんはすでに最高練度級、たしか『指輪』の装備条件も練度が最高級であること

 

それに提督は以前から航空戦力を重点的に運用していたようなイメージがあります

隼鷹さんしかり、鳳翔さんしかり

翔鶴さん、蒼龍さんにも比較的親身に接している

 

であるならば、提督は、もしかして?

 

「あ……青葉じゃないけど……」

 

そっと、扉に取り付いて

耳を(そばだ)てる

 

「んっ……」

「…………」

 

「すぅ……っ〜……」

「…………」

 

身をよじるような音に、艶かしい吐息

 

ん〜〜?これはもしかして

シちゃったあと……?

 

「……」

 

こ、これは私の心の中に留めて置きましょう……!

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……
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