戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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今回内容はありません


ジャッジ

一緒に部屋に戻った隼鷹に滅茶苦茶詰問されたが、まぁ、問題なかった

少々身の上を話して、タコヤキを拾った経緯を語ったら泣きながら秘密にしておいてあげると言ってくれた

 

その分酒を飲むつもりかはわからないけど

 

「今年もそろそろ大詰め、年末だ

嫌なことは年明けに持ち越さない、これ大事!」

よくわからないが、そういう事なんだろう

 

その後は、部屋で式神を使う練習や

適性が向いている式神の確認などを行ってみたところ

艦載機召喚より付喪神系統の妖怪に適性があるとのこと

ちょっと良くわからなかったが、

どうも艦載機は苦手な方のようだ

 

 

「まぁ、使えないってレベルじゃないよ?ただ苦手ってだけだし、オススメは出来ないけど」

 

 

まぁ、それでいいならいいんだが

 

「提督っ!失礼するぞ!」

 

バンッ!とドアを開けて入って来たのは、、那智

「那智ちゃんどうした?」

「どうしたもこうしたもない!命令だ!早急に第三会議室に出頭しろ!」

 

「早急にって、、」

 

「速く来い!」

出来るだけ早くな!と言いながら部屋を出て言ってしまった

「なんの説明もなし?」

「隼鷹に至っては無視すらされていたな」

 

しかし、このタイミングでって事は

移動か、処分か、、

 

まぁ、除籍しても良いか?最悪は入水でも深海棲艦側に話が伝わるだろうし、そうなったら俺自身が空母系の深海棲艦になる可能性もあるけど

 

ヲ級とかにはなりたくないなぁ、、

 

現状片目ヲ級だけど、

 

「まぁ、行くか、、第1種軍装の方がいいかな?」

 

「今は提督だからそっちのがいいかもね」

真っ白軍装で小走りに走って大本営の地上五階、第三会議室に向かうのだった、、

 

「失礼します!神巫蒼羅少佐!ただ今出頭しました!」

「入りたまえ」

 

重々しい声、、ってこの声

大隅大将か、、

 

「失礼します!」

 

部屋に入り、、驚愕する

 

大隅(オオスミ)大将、(カナエ)大将、黒柳(クロヤギ)大将

居楽梨(イガグリ)中将、中幡(ナカハタ)中将、大林(オオバヤシ)中将(タキ)中将に技術士官は飛鳥さん、室長

刹那(セツナ)一級艤装技師、天谷(アマガヤ)一級艤装技師、更造(サラツクリ)一級艤装技師の5人

 

計12人、、全員化け物

しかも将官は全員穏健派、、なんて集会だ

ちなみに全員秘書艦を一名同伴で来ているようで、時雨、大和、鈴谷、武蔵、ヴェールヌイ、榛名、大淀のそれぞれの将官付きに、那智、愛宕、大井、天龍、摩耶の技官付き(飛鳥さんと室長の後ろにいる天龍と摩耶の二人は臨時)

 

全員化け物はこっちも同じか、、

 

ワンペアいれば鎮守府維持くらいは余裕な方々である

それが12ペア、、

 

とうとう俺も終わりか、、

 

これぞ年貢の納め時

 

「さて、今回呼ばれた理由はわかるかな?」

「いえ!一切説明等は受けておりません!」

 

「うん、まぁ、説明していないからね、、今回の会議は君のこれからの進路を決壊する会議だ、まずは滝くん!」

 

「はっ!」

滝中将が立ち上がり、大淀から書類を受け取る

「そも、大本営第771号研究室に配属されるきっかけとなったは、彼の所属していた黒杉鎮守府の提督、甘粕葛箭がブラックな体制を強いていたが故であります!」

 

「うむ、ではそれを踏まえて証人を召喚しよう、入りたまえ」

鼎大将が召喚したのは、

医務官の白い制服を着た、里見中尉

「証人として参りました、里見悠、医術中尉であります」

「座りたまえ、、質問を行う」

 

「失礼します」

 

医務官が座ったと同時に、

大林中将が立ち上がり、

「質問を担当する、大林伊紀(オオバヤシ タダノリ)だ、では証人は起立を」

 

医務官がまた立ち上がる

 

「証人よ、君の目線で構わない、甘粕葛箭の敷いた体制は十分な理があると言えるものであったか?」

 

「いえ、駆逐、潜水艦に類する艦娘に多大な負担を集中させ、それ以前には戦果を焦って多数の轟沈を出しています

中には四肢欠損や精神疾患で除隊した者も出ています、医官として、あの体制は認めるわけにはいきません」

 

「なるほど、多大な負担とは具体的にどう言ったものであるか説明できるか?」

 

「はい、自分の記憶している限り、潜水艦は一日中出撃、帰還を繰り返し、駆逐艦は姉妹艦などの同型艦、近縁艦で構成された部隊で交代出撃を行い、欠員が出れば別の部隊で埋める、それを繰り返していました、また

休養期間は帰還してから別の部隊が帰還するまでの時間のみであり、オリョールやキス島など様々な場所を『担当海域』として周回、資源乱獲を行なっていましたが」

 

「なんだね?」

 

「これを見ていただきたい」

 

里見医官が取り出したのは

カルテ、そう、艦娘用の

 

「内容はご覧の通り、通常医療ばかりです

入居を必要とするはずの中破以上と認定されるべき状態においてもそれは変わりません、回収して着た資源は建造。開発に使われた事になっていますが、龍田」

 

「は〜い、、こちらが、今年の五月に黒杉で開発された武器のリストで〜す、、妖精さんが登録しているので〜開発作成から解体まで〜細かく書いてあります〜」

 

後ろに秘書艦がわりに立っていた龍田が進み出て、会議室備え付けのコンピュータにUSBを挿入、ファイルをロードして、プロジェクターで投影した

 

「ん?これは、、」

 

「明らかに少ないな、、」

「必要資源を計算しよう」

 

技官達からコメントが入る

消費と収入がまるで釣り合わないリストをどうにかしてみようと計算を始める者、資源バッファを用意しているのではないかと怪しむ者、

反応はそれぞれだ

 

「出たぞ、、燃料20000、弾薬13000、鋼鉄15000、ボーキ14000ほど、それぞれ過剰だなもっともザックリとした形でしかないから、千単位だが」

 

支出数からすら異常と、、

 

「それでは大型建造二回はできそうだな、、」

「燃料だけなら四回くらいの量だぞ」

 

「それに収入量もおかしい、詳しく出撃記録を見せてくれるか?」

 

室長がカッコいい、、

 

「いいか、、艦娘の消費資材を最大値で計算するぞ、」

 

その後、まず収入値から過少であると評価されて、ブラックは明らかとされた

「さて、旧体制の黒杉鎮守府がブラックであったと明らかになったが、提督、甘粕葛箭の告発、更迭は適切であったかどうか、採決を行う」

 

鼎大将が

「七人の将官、内三人以上が大将である

故に過半数として今議は成立する」

 

黒柳大将が

「議の成立を持って、大本営公式判断と採決を行うものとする」

 

大隅大将が

「告発、更迭は適正であったと判断する者は起立を!」

 

そして、将官達と技官達、十二人全員が起立する

「ここに判決はなされた!」

 

俺の無罪確定である

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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