戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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映画鑑賞

「さて、みんなの提案でだが

 

エヴァ、見るぞ」

 

年末年始のテンションも明ける頃だが

いまだ敵は少なく、大したものはない

 

年明けの敵ラッシュ……即ち新年のイベントはあったが、それも多数の敵とバケツを沈めてクリア済み、

夏頃と比べれば大したことはないというのが救いだった

 

どちらにせよ艦娘達はみんな赤疲労からの間宮さんを体験し、資源は禿げ上がったが

 

「……で、なんでエヴァ?」

「年末ロードショーしてたから、CMしか見れなかった子達がかわいそうでな

その話をしていたら……DVDを借りようって事になった」

 

「それは大体分かったけど……

僕たちが見ていいのかい?」

「うん、そもそも駆逐艦の子達が一番興味あると思ってたんだが

見ないのか?」

 

時雨が引っ込み思案になるのは珍しいので、逆に質問を掛けてみると

見事に興味津々な様子で

 

「見るよ」

 

と応えてくれた

そして一度決まればとんとん拍子に話が進むというもので

 

「キタコレ!」「なのです!」

「あら〜?」「っぽーい!」

駆逐艦の中から一部抜粋でお伝えしたが

このような調子でみんな集まってきて

 

赤城さんや大和達も艤装修理中の暇つぶしにちょうどいいということで

テレビ前に集まった

 

「新世紀ヱヴァンゲリヲン劇場版……新世紀というわりに旧字なんだね」

「ヱとかヲとかね」

 

時雨と村雨が何か話しているようだが

……それはわざとだ

 

「現代では確かに使われない表現だが、これも一つの表現技法なんだ

つまり、わざと……そもそも

エヴァには非常に細かい伏線や設定が多い、一見誤字や意味のないように見える描写も

複数のポイントにつながることがほとんどだ、シーンチェンジするところや各キャラクターのセリフ、シンジ君の持っているS-DATに注目するとより細かく細部を見ることができるだろう」

 

25-26曲のリピート再生が

27曲目に入ったり、

司令、綾波、碇、カヲルと捨てられるたびに誰かに持ち主を変え、その人物のエヴァに乗るためのモチベーションを象徴するシンボルとなるS-DAT

 

密かに人類を裏切り、失われた唯一人のために世界を敵に回してなお戦い続ける道を選んだゲンドウと冬月

 

劇場版とアニメ版、新劇場版で異なる設定と世界観、またそれぞれのみに存在するシーンや使徒

 

細々とした場所を見ればキリがなく

何が伏線になるかも素人から見ればわからない

 

『飛車角金は落としてやる』『31手先で君の詰みだ』などに代表される発言や『惣流アスカ、式波アスカの名称変更』『使徒の名称の削除』など設定の変更にも対応する意味があるのだし、他にも色々とある

 

艦娘達がどこまでそれに気付けるかはわからないが、せいぜい楽しもうじゃないか

 

「さて、駆逐っ子達よ

サイダーは一人二杯までだ、おやつは夕食に影響のないレベルであれば認める

ただし赤城さん達の食費は尋常ではないので赤城さん達の分はこっちで用意します」

 

夕食に支障がないレベルうんぬんとは言っても大型艦は大食であるため、多少メニューを減らす程度でごまかせてしまう

なので、先手を打っておやつの量を制限しているのだ

 

「始まったよ」

 

おっと、そうこうしているうちに

序の最初の場面が始まったようだ

 

『第三の使徒』原作アニメ版においては『水の天使(サキエル)』とされる使徒が登場し

シンジ君の目の前に現れたところで

ミサトさんが脅威的なドラテクを披露する

 

そのスケール感と自衛隊を圧倒する使徒の力に嘆息し、続くシーンの未来感あふれる施設の数々に目を輝かせている

艦娘達の反応は見ていて飽きない

 

その中でも、一航戦の二人だけは

偶然か?とばかりの表情をしている

 

「…………」

 

そして、このシーンの直後

ネタにされるエヴァの名シーン

ゲンドウによる『エヴァに乗れ』が来る

 

「……何様だよこいつ……」

「偉そうだけど自分で乗らないのか」

「パイロットに資格が必要なタイプなのね」

 

天龍、木曾、伊19

それぞれのコメントである

 

さらに運ばれてきたストレッチャー、そして綾波レイとの初遭遇シーンでは

 

「綾波!?」

 

とみんなが沸き

一航戦の二人の表情の疑惑がさらに深まり、そして赤城ナオコの登場により

やはりか、と言わんばかりの表情に変わる

 

「……つまり、」

「旧海軍の艦艇の名前がキャラクターに?」

 

「この先を見ていればわかるよ」

 

赤城さん達の言葉で、それらしい人たちを探し始めたらしい駆逐艦

 

「春雨とか白露とかは……多分でないですよね、はい」

「いや綾波だって駆逐艦だよ?」

 

「木曾とかどうするんだこれ……」

「霞は名前よね、朝潮とか満潮とかは……残念だけど」「榛名は名前でも姓でも大丈夫です!」

 

苗字に落とし込みやすい名前の子達はワンチャン自分が出るのかと言い

逆にどうすれば人名にできるのかを考えるレベルの子達は落ち込んでいるようだ

 

「摩耶は出てくるかな?」

「明石は……ワンチャン?」

 

片方は出てくるが、もう片方は出てこないな

 

と、そうこう言っているうちに

エヴァの発進と戦闘が始まったので、子供達も静かになる

 

あ、そういえばサキエルって

最期に“自爆’'するんだ

 

この子達はそういうのは嫌がるから大丈夫か心配だな……

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……
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