「戦力の維持の面でも、私たちが協力するわ、外に出ていなくてはならない艦娘、深海棲艦と、何人かの予備戦力を置いて……」
配置を考えながら、俺、愛宕と龍田、そして神通で話し合う
「私は鎮守府で居残りかしら〜?」
「そうだな……外面も良いし、なにより艤装なしでも十分強いし、近接武装も持ってる是非とも残ってもらいたい人材だ」
「戦力として、というなら村雨ちゃん達近接武装持ちは全員居残り?」
「いや、そこまでは……待てよ?」
加賀は弓道場、蒼龍・龍驤は空母寮を解説するために残り、五航戦は二人とも案内役、残りの空母『赤城・飛龍・隼鷹』および水母の『千歳』は海域警備、千代田は残って水母の解説役をやってもらう
一般人の案内/海域警備/各艦種・場所の解説役、三種類全てに人員を割り振らねばならず
人員の不足がある
だが、艦娘達の身の危険を鑑みて
艤装をつけられない案内・解説役の艦娘達には近接武装持ちを多く割り振る
というのは間違っていない筈だ
「龍田、天龍、初春、子日、叢雲
……あとは白露型の白露、時雨、村雨、春雨、夕立と……暁型の雷、電が行けるか?」
日向達がいれば近接武装持ち艦娘で案内役を埋めるくらいに極端に割振れたのだが……まぁ仕方ない
「……あと、戦艦の解説は扶桑さんと長門、ビスマルクの3人を予定しているが」
「扶桑さん?生身で大丈夫なの?」
「大丈夫……だと思うよ?扶桑さんは……か弱く見えるけど実際、俺より握力あるし」
「実際に比べたんですか?」
「おう、ちょっと前に、な?」
「……呆れます」
神通に引かれてしまったが
これもまた、扶桑さんの強さを知らしめるための致し方ない犠牲として受け止めて
「軽巡洋艦の説明は神通、川内
講堂の説明を那珂・矢矧に任せようと思っているが、異論はあるか?」
「ないわ」
「二人になら、任せられると思います」
大和は残念ながらこの手の公開行事に出すにはまだ早すぎる、『宇宙戦艦ヤマト』の影響でか、純粋に耳の速い人が多いのか、一般からも大和の建造を見込まれているような気風もあるし、公開もしたいのだが
深海棲艦と戦っている手前
スパイの警戒もしなくてはならない
……現状、目撃者は全て(誇張なく全ての敵を)消しているので問題はないだろうが
詳細なスペックが漏れてしまうのは避けたい
というわけで、大和型の艤装だけでなく
大和の本人すらも見られるのは避けたいのだ
「……というわけで、大和は部屋篭りになる」
「な、なるほど……」
神通の言葉と共に
編成配置と書かれたホワイトボードの中で、『大和』と書かれたマグネットを枠の外に動かす
現在のマグネットは混沌とした状況であり、ここから周囲を整理しなくてはならないと考えると頭が重くなるが、致し方あるまい
「どうする?駆逐艦と軽巡艦はこれで良いと思うんだが」
「そうですね……軽巡は阿賀野を出して、矢矧が残るとなると、現場で手綱を取る艦娘が必要になると思います」
「そのへんは重巡か空母にお願いねぇ〜?」
やはりそうなるのか
阿賀野のぐぅたら癖はすぐにどうにかなるものではないからなぁ……
「とりあえず、重巡は
今のところ居る最上型と摩耶が残り、愛宕高雄が海域に出るってことでいいか?」
「そうね、摩耶になら重巡寮の説明を任せられるし、人当たりの良い最上型なら
案内役を担っても問題はないんじゃないかしら?」
「そうね〜、熊野さんと鈴谷さんなら頑張れると思うわ〜」
愛宕と龍田の後押しを受けて
JK重巡の二人が案内役は確定となったわけだ
「とりあえずこれで、重巡枠は確定な〜?」
俺にも龍田の口調が写ってきたところで会議は次のステップへと進む
「駆逐、軽巡、重巡、軽母(水母)、正規空母、戦艦の各寮および艦種の説明役は選べたけど……」
「あとは潜水艦、か」
「正直、伊19の普段の振る舞いは容認しかねるところがあるから、遠征メンバーの伊58とU-511に任せるか?」
「いいえ、あの子もちゃんと締めるべき場所は心得ていますよ?きっと大丈夫です」
とりあえずキス島に向かわせていた潜水艦の中から、適当に人員を抽出しようとしたところ、それは神通に止められる
「じゃあ……」
「対面的にも、U-511……ゆーちゃんは必須だとしても、日本の伊号潜水艦はみんな性能が似たり寄ったりだし……」
「なら、まるゆちゃんはどうかしら〜?」
「まるゆ?」
「えぇ、まるゆちゃんよ〜
唯一、『運』を上げられる能力を持つ特異点であり、かつ陸軍所属という極めて珍しい属性も持っている、なにより……」
「「「なにより?」」」
意味深に含ませた龍田の口ぶりに
全員が聞き返すと
「白スクは萌えポイントだもの〜」
その瞬間、鎮守府は静まりかえったという
600話記念番外編は
-
過去編軍学校
-
過去編深海勢
-
裏山とかの話を
-
テンプレ転生者(ヘイト)
-
ストーリーを進めよう
-
戦争が終わった後の話を!
-
しぐ……しぐ……