白い煙が上がり
着弾地点が多い隠される
これほどの一撃を受ければ流石に無事ではないだろうが、少し心配だな
一応回避の用意を呼びかけるか
「みんな!反撃に警戒して!」
《了解!》
「山城!観測機出せ!扶桑・ビスマルクは弾着観測用意!大和と長門は一斉射の準備だ!」
《了解!》
「今の艦載機は!?」
〈蒼龍が流星改二、隼鷹が烈風、瑞鶴が流星、赤城さんが零戦52型をのこしています、私と翔鶴の航空隊は全滅してしまいましたが、十分な数です〉
無線から聞こえたのは姉さんの声
「駆逐艦は一旦退避、下がるものは帆船に乗れ、翔鶴は撤退者のなかでまだ動けるものの艤装の修理を、魚雷残数に余裕があるものは前線のガングートの元に集合、軽巡以上は周囲の警戒、龍驤はいるか?」
「ウチはここやで!」
「よろしい、龍驤は撤退する艦から装備を回収して使ってくれ!なんなら砲でも魚雷でも構わん」「りょーかい!」
「北上!」「はいはーい」
「北上は前線隊の後ろで待機、機を見て改二を使って魚雷を打ち込め!」
「提督、わたしはどうすればいい」
「ガングートは駆逐艦の残存部隊と合流ののち、火力支援を担当してほしい!」
「了解した」
特徴的な技術、能力を持った艦娘達にはそれに似つかわしい場所を用意して
各々が各々の仕事ができる環境を用意する、これが提督の仕事だ
そしてここからは
「全員行動開始!迅速にっ!」
艦娘達の仕事となる
「目標はあの煙の中……!」
「一撃で仕留める……!」
「いい?山城、行くわよ!」「はい、扶桑姉様、お供します!」
「稼働機は全機発艦!準備でき次第出撃!」
「魚雷次発装填完了、突撃準備はすでに終わっています、行きますよ!」
次々に鋼の艤装が唸りをあげて
煙の中へと攻撃を浴びせる
雨霰どころか鉄の壁が迫るが如き様相を呈したその一帯はもはや敵艦どころか鉄屑一つすらロクに残っていない
はずだった
「なん……だと……」
「嘘でしょう……!?」
「あれほど撃ってなお無傷だと!」
「どうしましょう……榛名は大丈夫ではないかもしれません」
その白煙が潮風に吹き散らされて霧散した
その中にあったのは、まるで変わっていないその姿、『深海怨業鬼』は砲雷撃を受け爆撃を受けてなと泰然と佇んでいたのだった
「凄まじいなこれは……」
「提督!敵砲警戒!」
思わず感想を零した
次の瞬間
長門からの声が聞こえる
そして、敵がはやした歪な主砲の砲撃が放たれ、それは
「クマーッ!」
かなり遠くまで離れていたはずの球磨にかすっただけで、その艤装を中破判定にまで至らしめ、セーラー服が一瞬にしてビリビリに破れて肌が露わになる球磨はとっさに体を隠す……よりも前に反撃の魚雷を発射した
どうせ大した効果はないが、それでも何もしないよりマシ、とでも言わんばかりの表情だ
……そして、その魚雷もまた、やはり直撃しながらも目立った効果はなかった
「しゃあなし、諦めるクマ」
中破状態をこれ以上悪化させられないうちに一旦撤退していく球磨
その差を見送っていると、その奥から誰かが現れるのが見えた
〈提督!〉
通信機から聞こえたのは、明石の声
〈これを使ってください!〉
先ほどの隼鷹とは大違いの正確な狙いで投擲されたそれを受け取ると……
「箱?」
それは、黒い、片掌に乗るほどのサイズの箱
そしてなにか見覚えがある
「ってこれ!」〈指輪です!提督との縁を結び直すために必要なんです!お願いします!〉
そう、ケッコンユビワは元来『ケッコンカッコカリ』に必要なアイテムであり、
本来のその機能は『提督と艦娘の縁を強化する』ことをこそ軸としている
失った欠片を取り戻して提督適性も復活したとするのなら、これを使って縁を一気に結び直す事だって可能なのだろう
「っても風情がねぇなぁっ!」
取り出したそれを、左の薬指へ嵌めて
それが機能を発揮する様を見つめる
銀色に輝く指輪は、実体化するほどの霊力のラインを各艦娘へと伸ばして、みんなの指輪から伸びたそれと相互に接続する
そして
「一番乗りデースっ!」
「
「っし!」「きたきたきたきたっ!」
「はい、榛名は大丈夫です!」
みんなからの霊力が俺に流れ込んでくる
同時に、俺の霊力がみんなに流れていく
相互接続の本数が多いからなのか
想定外の効果を発揮している
「死にたい艦は……なんて、ね!」
縁だけに限らず、心を繋げて
互いの意思を伝達し、理解し合う
これだけで、今の俺達は
「負ける気がしないな!」
おい木曾、台詞をとるな
すまない……みんな……風情もクソもなくてすまない……
600話記念番外編は
-
過去編軍学校
-
過去編深海勢
-
裏山とかの話を
-
テンプレ転生者(ヘイト)
-
ストーリーを進めよう
-
戦争が終わった後の話を!
-
しぐ……しぐ……