「と言うわけで」
「来ちゃいました」
「ぱんぱかぱーん!」
「アタシは来るつもりなかったのに……」
この時点でもうどこの4人組だかわかると言うのはやはり、圧倒的なインパクトを誇る『ぱんぱかぱーん』のせいなのだろうか
「提督」
「おはようございます」
まずは敬語組二人……高雄と鳥海が挨拶をしてくる
「あぁ、おはよう
んで、この絵面はどう言うことだ?」
「提督が、その、自主謹慎中だそうなので」
「励ましに来ちゃったわ〜」
「あぁ……うん」
むしろ四人勢揃いだと相手に疲れるというのは敢えて言わないようにしておいた方がいいだろう
「ほら姉貴達!やっぱみんな一気にはやりすぎだったんだよ!」
「そんな事ないわよ、提督はちゃんと迎えてくれたし、摩耶ちゃんのおっぱいも見てるわ」
「はぁっ!?なんで見てんだよ!」
「見てないぞぉっ!?」
唐突な下ネタをブチ込んだきた愛宕に慌てて返事をするが、それがかえって言い訳じみた不信感を与えたのか、摩耶と鳥海が蔑むような目で見てくる
「……」
「ま、まぁ……大きいのは事実ですし?視界を占有するのは当然ではないかと思います
だから、気にしなくていいんですよ、提督、それはその……男性として当然な事ですから」
そのなんというか微妙な気遣いが一番俺の心を突き刺してくるんだよ……
やめて、やめて
「いたたまれない空気はやめましょう」
あ、鳥海、今いい事言った
「提督いじって遊ぶのは楽しいんだけどなぁ〜?」「愛宕お前絶対許さんからな?」
「あ、提督」
床に座っていた俺に目線を合わせて座った高雄は、その手元からトランプを取り出す
「わたし、ちょっとだけ手品が出来るんです」
「ほう?」
「最初はこれを見せに来るつもりだったんですが、どうも話がこじれてしまって……」
分かるよ、たまにそういう事あるよね
[本来の目的に尾鰭背鰭胸鰭鰓と鱗までついて勝手に泳いで行ってしまうような事、ですか?]
[そういうこと]
「それじゃあ、見せてくれるかな?」
「……はい!
それでは、このトランプの中から、一枚好きなカードを選んでください」
目を閉じた高雄が提示した束から、カードを一枚取る
「……これだ」
選んだのはダイヤジャック
孔雀の模様が刻まれたカードだ
「……はい、それじゃあ戻して貰って」
「はいよ」
パラパラパラパラとカードをシャッフルする高雄……手際いいな
「はい、提督の選んだカードはコレですね?」
高雄が出したのは……ハートジャック
狼の意匠を持ったカードだ
「惜しい、ハートじゃなくダイヤだった」
「あら、失敗……すみません」
「いや、これはこれで楽しいし」
「でしたらよかったです
次は何にしましょう……そうですね」
束の中程に抜き取ったハートのジャックを戻し、その束をシャッフルする
「こうやって……」
リフルシャッフルで複数回混ぜていき
最後に上から一枚取る
「……どうでしょう?」
「ハートのジャックか、さっき真ん中に入れたやつだ」
「はい、成功です♪」
置かれたカードを再び手に収め、それを次々に手元から落としていく高雄
「ミリオンカード、という物です」
それは本来の枚数である13×4+2、すなわち54枚を明らかに超え、すでに60枚に到達していた
「どうやってるんだ……」
「手元は見せられません♡」
ぱっと数えて110枚ほどをばら撒いて
微笑みながら毅然と断ってくる高雄
やはりネタバラシはしてくれないか
「手品のネタは切らしたら終わりですからね、同じトリックは見せてはいけないし、ネタバラシはしちゃいけないんです」
「なるほど、分かった」
「と言っても、わたしが出来るのは手遊び程度なので、派手なのはもうネタ切れしてしまいましたけれど」
「いや十分じゃないか?」
「楽しめたのなら、それで上々
と言ったところですね」
「あ、高雄、使い終わったならそのトランプ貸してくれない?」
「いいけど、何に使うの?」
「大富豪、ルールはわかるわよね?」
「あぁ」「アタシは良く知らない」
「私が教えてあげるわ」
鳥海が摩耶の補足に回ったようだ
「……じゃあ私、高雄、提督、摩耶と鳥海の4枠ね」
「となると一人13枚か」
「相当な枚数だな」
最短6+4+3
つまり革命×2+ジョーカー×2+スリーカード
まぁ雪風でもなければそんなことにはならないのだろうが……
「スペードの3持ってるやつからな」
「あ、私ね」
席順は高雄→愛宕→俺→摩耶(鳥海)
熾烈なカードバトルが始まった
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しぐ……しぐ……