戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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摩耶さんはチョロい

「8切って、上りだ!へっ!」

 

「うぉぉぉっ!!次番でクラブ+ダイヤ10にハート+ダイヤジャック!

片縛りでジャックバック!

既にジョーカーはない!よってダイヤ10は出せないため、強制的に手番は俺に戻る!

流れた場に俺はスペード+ダイヤ+クラブ+ハート4で革命を宣言する!」

 

「何ですって!?」

 

予想外の高速で摩耶(鳥海)が上がったことに動揺したか、二人の動きが止まった瞬間に猛烈に動く

手札は

ハート2.スペード2

スペード4.ダイヤ4.クラブ4.ハート4

ハート7

スペード8

クラブ9

ハート10

ダイヤ11

ハート12

ハート13

の初期手札から、順調に減っていき、10渡しでパスされたハート11を行使しての展開で現在の手札は

 

ハート2.スペード2

ハート7

スペード8

のたった四枚だ

 

そして

「ハート+スペード2同時!」

「……パス」

「パスね」

 

「スペード8で8切り

からのハート7!上りだ!」

 

革命による序列変動で2は最強カードとなっているため、既にエースもジョーカーもない状況に於いては2枚出しされたら対応はほぼ不可能

案の定パスが宣言されたため、

俺は残る二枚のカードを順繰りに処理する

 

「おっ、提督も上がりかー」

「お疲れ様です、次は富豪ですね」

 

「貧民回避成功!」

貧民スタート故に本来初期手札だったジョーカーを巻き上げられてしまったが

それはそれで構わないくらいに良く動けたと思う

 

ちなみに4人スタートなので

4つの枠がそれぞれ『大富豪』『富豪』『貧民』『大貧民』となり、『平民』枠が存在しない

なので何位であろうと初期手札からカード変動が起きるのだが、まぁ今回は良かった方だろう

 

余りになる2枚分は常に富豪と大富豪の元にあるため、若干のマイナスにもなり得るが

その一枚は絶対に強力な手札であることが確約されている、それを活かしたいところだ

 

「鳥海強え……」

「あ、私も上がりね」

「あぁーん、負けちゃったわ」

 

最後は高雄がスルッと上がり切り、これで順位が決定した

 

「これで終わりか」

「3回目だし、切りが良いからこれで終わりにしましょうか」

「おっ?大貧民さんが終了宣言か!?」

 

「煽るな」

 

さっきまで大貧民だったのが相当に悔しかったのか、鳥海に頼ってまで大富豪になった摩耶が愛宕を煽り始める

 

「なんだよ提督〜、悔しくないのかよ」

「悔しいのはあるが、それを置いてでもマナーを考えるべきだな

下手をすれば親交を失いかねない」

 

「……分かったよ」

 

大人しく引き下がった摩耶

随分と物分かりが良くなったようだ

 

「よし、ありがとう摩耶」

「なんだよ、そんな風に言われたら困るだろ!」

 

「可愛い〜」「やめろ姉貴!」

 

反射的に噛み付いてくる摩耶が

頭を撫でに行った愛宕を迎撃する

 

「高雄、長女として止めなくて良いのか?」

「小競り合いくらいなら大丈夫ですよ、摩耶も愛宕も、引き時は知っていますから」

 

高雄はにこやかに放置宣言しているし

鳥海も適当に傍観する構えだ

 

「あぁん、撫でさせてよ〜」

「やめろってんだろおぉ!」

 

あぁ、なんか和む

 

「やめろってんだから止めろ!」

「えぇぇ……もう、仕方ないわねぇ」

「なんでアタシが非難されるんだよ!おかしいだろ!なぁ提督ぅ!」

 

「…………」

 

「なんでボンヤリこっち見てんだよ!」

 

べし、と頭をはたかれて

ようやく再起動した俺は摩耶の頭にそっと手を伸ばす

 

実は俺よりも摩耶の方が少し背が高いので、若干上を向く形になるが

 

「あぅ……」

 

この可愛さには変えられない

なんだ?俺が撫でた時だけおとなしくなるのはどういう事なんだ?

懐いた猫みたいだな

 

[猫は人によって撫で方が違うので、それを見分けているんですよ

やり方がそっくりなら誰だって受け入れますし][そんな事実は知りたくなかった]

 

[知りたくない事実を知ってしまい、精神的衝撃を受けたあなたはSANチェックです]

 

[なんでクトゥルフ始めてんだよ!?]

[なんとなく、ですよ

それより、摩耶さんの方見なくて良いんですか?]

[あ、そうだった]

 

ちなみに現在の摩耶は足腰がガクガク音を立てそうなくらいに震えて

産まれたての子鹿か何かのようだ

 

「ぁ……あぁ……」

 

「提督、そのくらいにしてあげてください、摩耶が危ない顔をしているので」

「え?あぁ、分かったよ」

 

俺が撫でるのをやめると、

どちゃ、と言う音が鳴りそうな様子で座り込んだ摩耶は荒い息をしながら

こちらを睨みつけてきた

 

「提督……おまえ……覚えてろよ……」

「何がなんだかさっぱりなんだが

恨まれるような事したか?俺」

「うるさい!」

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……
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