はぁ、、仕事終わったら寝る
日が出たら寝る
書類片付けたら寝るこれを繰り返してまる三日
既に限界を超えている集中力はミスを連発し
それを修正するのに体力を無駄にする悪循環をどうにか乗り越え、今日も仕事を終えた
「ふぁ、、、魚介にイカは含まれない、、イカは軟体生物、、魚類じゃない、、」頭の中でクイズを出題しては解き、自問自答しながら部屋に戻る
( ˘ω˘ ) ｽﾔｧ…
ﾊｯ?!
いけないいけない、早く部屋に
( ˘ω˘ ) ｽﾔｧ…
このままでは本当に寝てしまう！
なんて、、もう、、おそかくぅ
廊下で倒れた体を起こすことすらできずに寝るのだった
最後まで進もうとした意志が部屋を指差す左腕に現れている
要は止まるんじゃねえ奴だ
「もう、、ほんとバカなんだから
私がいないと何にも出来ないくせに無駄な事するから！このクズは、、ホントもう嫌になっちゃうわ」
声が、、聞こえた
「ぅん、、あぁ、、もぅ朝か」
「0700 大遅刻よ、早く起きなさい」
ゑゑ！？
この声は一体、、
「ここよ提督、ほら早く起きなさいって」
足元、、、？
って！マジで足元！
「起きなさいってば！何回言わせれば気がすむのよクズ提督！」
「わかったわかった起きるから」
無理やりに体を起こし
今だに力の全く入らない体をゾンビか何かのような動きで引きずりながら歩く
執務室に行かないと、、
俺が書類をやらないと、、大淀達が将棋以外にまで出てくる、、アイツらを将棋以外に触れさせたらそっちまで侵食してくるに決まってる、将棋というごく狭いエリアで留まっているうちになんとかしなくては
いやなんとかする必要なんてないんだよ！
むしろやらせてしまえ
忙しい俺の生活をわからせてやれ
道理を知らない愚かなガキに現実をわからせてやるのが大人の仕事だ
いやメスガキわからせ棒とかじゃないからな？
俺の仕事が楽になるだけだからな？二ヶ月とか地獄でしかないけど
ちなみに、俺の研修期間は二ヶ月
合計半年の三箇所だ、
クソ疲れる、、
面倒、、とか思ってはいけない
（ていとくさんはおねむです）
（じかんによゆうないです？）
（すこんぶ、、）
「いやお前まで酢昆布欲しがるのかよ」
確かお前は酢昆布食わせた時に嫌がってただろ？
（すきになったのよ、すこんぶ）
「お前ニンフバカにしてんじゃねえぞ！」
はっ！つい怒鳴ってしまった
これでは情緒不安定だ
いやこんな将棋鎮守府にいたら誰でもそうなるか？
まぁおれもそれなりに打てるようにはなったが
それでも通用などしないんだから変わりない
暫く前のリーグ戦（？）で強制参加させられて和服と扇と駒買わされたけど一回しか使ってない、、（つまり一回戦で負けた）
どうしよう、和服はともかく
駒とか使わないし、台とかどうだっていいし
はぁ、憂鬱だ、、眠い
そした、また鎮守府の一日が始まる、
体は少しばかりでは休み足りないとばかりに休息を要求してくるが、それをおくびにも出さずに我慢して将棋以外の雑務全てをこなす
そこから将棋だ
今日は運がいい、提督自身が相手だそうだ
「宜しくお願いします」
「宜しくお願いします」
フリで挨拶しあい、振り駒を振ってもらう
これは強い方（つまり王将の方）がやるため、俺は見てるだけで済む
一日一回は対局しろとされているが
俺のような仕事が多い奴は気づけば
丸一日日付が変わってたりする事も多い
俺の対局は三日振り
さて、どうなるかね、
一時間後
いや、こんな至近距離は俺には無理だ！
超アクティブな駒の動きに圧倒される
瞬間移動かよ、、
振り飛車は不利と言われているのに
なんでこんなになるまで陣を食い荒らされるのか不思議だ
二局目、先手を譲られたので先に駒台に手をやり
「負けました」
一手も指さずに投了、多分世界記録だ
なんでって？理由は簡単
勝てないから
何をどうやっても勝てるなんて可能性はゼロだから
諦めとか現実逃避とか言いたい奴は言えばいい
この圧倒的存在感が見えるやつには撤退こそ正解とわかるだろう
「何故それがわからん？！」
「坊やだからさ、」
シャアと逆襲のシャアみたいに謎な現象をセリフとまとめて用意していた、
白馬？残念、木馬だよ
「納得できないわね」
「なら初めからタナボタか 少しは砂糖も愛でような」
短気を諌めるのによく使うねw
「私はそういうことを言ってるわけじゃないんだけど、、」
だそうだ、潔すぎてカッケェだろ？
「ふざけないでよ！」
何があったんだろうか、、？
まぁいいか
蒼羅くんはワザと負けていると思われているようですが実際は実力で負けているだけです
もともと一芸特化型なので
将棋に特化すれば良いんですが
それはメンテを捨てることと同義、、
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しぐ……しぐ……