「さて、みんな!」
その日の夜、特に出撃もなく
(最近は敵の出現頻度が落ちてきていて、明らかに深海棲艦達の勢いがないため、哨戒を無人観測所に任せることが可能になってきている)
艦娘達の中で有志をつのって
ようやくここに『コレ』を持ち込むことができた
「用事は済ませたか?ポップコーンとコーラは?部屋の照明を落とす準備はok?」
「パーフェクトです、ウォルター」
姉さんと俺で使い方の全く違う二つのセリフをぶつけ合いながら、俺は大淀に指示を送る
「……死をもって、あなた方の魂をあるべき場所へと返しましょう」
いつものメガネをバイザー型のアレに付け替えた大淀が大仰なセリフと共に電源を切ったことで、部屋の電灯が消灯し
「それでは『シン・エヴァンゲリオン:||』上映を開始します」
続いて姉さんがナレーションと共にスクリーンとプロジェクターに映像を入れる
約150分ノンストップで流れるストーリー、その初めの幕が上がった
俺個人としても、ネルフ属のエヴァは随分と気持ち悪いスタイルなやつが増えたな、とか44Bキモ過ぎとかやっぱアスカの名称変更は意味があったんだなとか、ゲーミングプラグスーツの背筋エロいとか、私が治しますからとか、ケンケン!?とか8+2は?とか色々あったのだが
艦娘達の反応を見ると
序盤のネーメジスシリーズを見るたびに嫌そうな顔をする者達や、逆に旧来の使徒は出ないのか?と考えている者、あとは純粋にストーリーを頑張って追っている感じかな?
「……うん」
終わった……のだが、言わせてもらおう
ゲンドウさんマジマダオ
いや序以前の状態からだけれど
旧作でも人をやめていたが、やっぱりこっちでもカオルくんのみの特権を奪いにきたな
『来い』の一言で呼びつけて『エヴァに乗れ』とか明らかに人でなしの所業であるし
奥さんに会いたいがために自分と息子を含めた世界全てを犠牲にするという狂気じみた一面と結局奥さんに拒絶される残念な部分と息子さんとの深刻なコミュニケーション不足をゼーレに利用されるというマイナスポイントを掛け合わせたまるでダメな大人である、それと
そのバイザーはカッコいいけどやめた方がいい
まぁ最後はようやく二人で話せたようだが
あと黒ヴンダーの冬月さん強すぎない?人が入ってこられないはずの場所に気合で長時間いて戦えるってさ、こっちの方が明らかに人間を逸脱している、何せこの人、特に改造とか神化とか使徒との融合とかしているわけではなく生身である
バケモノすぎる
艦娘達の反応の方はというと
オップファータイプの不気味すぎる顔面が実質ケムール人だろとか言われていたのはクッソ笑った
たしかにモノアイが十字スリット部分を自由に移動する……ということになっているケムール人と、クロススリットの中央部分にモノアイが光る10号機は顔のパーツで言えば似ていなくはないが……だとしてもそれはないだろう
ウルトラマンモチーフのエヴァインフィニティとかガンダムモチーフの初期3機とか考えればキリはないが、それでもオップファータイプをケムール人呼ばわりするのはやめてやってくれ
「……で、だ」
「なんで黒ヴンダーが使徒ビーム使うか?って事か?」
疑問ありげな天龍に先んじて尋ねてみると、どうも違ったようで、案外冷静に答えられる
「いやそりゃあ……コアがアダムスの器だし?そもそもヴンダーが使徒を核としてるんだから当然だろ?」
「それより冬月さんがおかしいっぽい、なんでプラグスーツ着ないで頑張ってるっぽい?」
「……分からん、老人にあのスーツは厳しいということであえて着せなかったのかもしれないが、普通に考えれば割と無茶をするお爺さんだよな」
「たしかに老人にプラグスーツは……女の子が着るからイイんだしねぇ……
全裸晒していくのもいいけど、やっぱエヴァって言ったらプラグスーツ女子だし」
「秋雲、プラグスーツ女子ってなんだよ」
「そりゃあプラグスーツ着た女の子よ〜、アスカとか綾波とかだけじゃなくてヒカリとかサクラも着てる画像あるし、やっぱ体型丸出しのエロスーツだからねー……夕雲とかなら着てくれそうだけど、あんまり想像できないでしょ」
「……夕雲……?」
あんまり想像できないが
プラグスーツを着た夕雲……
いや待ってエッ!!
「小柄ながらにメリハリの効いた肢体に密着する光沢を帯びた白いスーツ、むっちりとした太腿に大きく張り出した柔らかなおっぱい、なにも隠すものなどないと言わんばかりに露呈する鼠蹊部、まろやかな曲線を描く艶のあるお尻の」「やめい!」
頭の中に浮かび上がる零号機スーツの夕雲再現CGにリアリティを付与していく秋雲実況を止める
「お前よくそういう実況とか素でできるな」
「うん、得意だし……まぁとにかく
エッチに見えるでしょ?」
「認めよう」
「先ほどから聞いていれば……人の体で盛り上がられても困りますけれど、ね、提督?」
「あ……あぁ」
なにやら少々お怒りの様子の夕雲=サンが俺の前に立ち塞がる
それと同時に俺の横で俺のポップコーン(キャラメル)を漁っていた秋雲が姿を消して、俺は夕雲としばらくの間見つめ合うことになるのだった……
「……そら、エヴァに乗れ」
「そんなの出来るわけないよ!」
「エヴァにだけは乗らんといてくださいよ!」「急にこんな事になってて……訳わかんないですよ赤城さん!」
「混乱するのも無理ありません、提督」
もはや恒例の茶番である
「すぐ溶ける弾ですから!パァン!」
「発砲が早いよ!」
これには某師匠もニッコリな判断の速さにツッコミを入れながら
「提督〜〜」「ん?」
荒潮に呼ばれた俺は
そっちに目を向けて
「ブフォッ!」
盛大に吹き出した
そこには
叢雲の服と村雨のベレー帽と……ある程度クオリティの高い仮装でそれっぽくした荒潮(鈴原サクラmode)が立っていたのだった
「お前なにしてんのさ!」
「サクラの格好よ〜?」
外見的にはそれなり以上に似ているのがまた面白いし、口調が全く一致しないのも面白かった
600話記念番外編は
-
過去編軍学校
-
過去編深海勢
-
裏山とかの話を
-
テンプレ転生者(ヘイト)
-
ストーリーを進めよう
-
戦争が終わった後の話を!
-
しぐ……しぐ……