「というわけで具体的な配置に話を移すぞ」
一旦言葉を切って、全員の顔を見渡す
不満ないようなのでそのまま進める
「主に近接武装持ちの艦娘を各所に配置、明らかにガチャついてる装備をつけた時津風に睨みを聞かせてもらう」
「なるほど、艤装ではなくても
それなりの装備をつけておけば目立つ、というわけか」
「そうそう、素人に区別なんてつかないしな、それに時津風の本領はその圧倒的速度、砲雷撃じゃない」
次に神通に視線を振って
「人員だが、川内を警備統括に任じることにする
川内なら耳がいいし、鎮守府全体を知覚範囲に収めることができる、特定の音波を発生させるような装置を各所に仕込めばそのポイントに急行することも出来るはずだ
仮にセクハラとかを受けたとしても警備員が即到着、ってのは対策になるはずだ
各寮にそれぞれ説明に二人
警備に三人を拠出してもらう、人数の多い駆逐・軽巡は潜水の支援と鎮守府本棟の方に回ってもらうことになる」
「では、私たちは」
「そうだな、講堂とかの説明会には那珂がいい、声が大きいし、人前に慣れているから
そこそこ数のいる空母は……どうするか」
警備に3人と言っても、正規空母・軽空母は艦載機による索敵能力の高さから、広範囲をカバーできる、一航戦二人はネームバリュー的に解説役をやってほしいが、ニ・五航戦と龍驤達を腐らせるには惜しい
赤城・加賀・千歳(水母)・千代田(軽空母)を解説役に回して、残りの正規・軽空母には警備に行ってもらうか?
「鳳翔さんにも応援を要請しよう、鳳翔さんにだって縁のある話だし
流石に一言で拒否されるようなことは……ない……はずだ」
「司令官……」
情けないやつを見る目になる陽炎
「翔鶴の配置はもう決まっている、工作艦の明石と……北上は工廠に回ってもらう
続いて扶桑、蒼龍、木曾、黒潮、呂500はそれぞれ演習の演出をお願いすることになる」
「人選は?」
「外見と性能、扶桑さんも黒潮も蒼龍も、一見パワーありそうには見えないし
扶桑さんとかはむしろ抱き寄せたら折れてしまいそうに見えるだろ?
そこだよ、『一見強そうに見えない容姿』がポイントなんだ
長門とか天龍とか神通とかは『明らかに強い』からな」
神通改二とかの姿だと……言い方は悪いが『外見から絶対に強いことが明確にわかる』し、『弱そうだから手を出しやすそうに見える子が圧倒的な力を発揮する』というシチュエーションが使えないのだ
「……さて、演習内容だが、派手に二艦隊での実戦形式か、それとも的当てのようないつもやっている関連内容がいいか、どう思う?
見栄えとしては前者だが、どうしても非難されるという事もあるだろう」
「……多数決ね」
「わかった、では挙手制を取ろう、二艦隊での実戦形式が良いと思うものは挙手を」
手をあげたのは陽炎、長門、伊58、赤城
「一般演習の公開を行うべきと考えるものは挙手を」
手を上げたのは、残る
千歳、龍驤、神通、高雄
「票が割れたな……ものの見事に」
「そうね、私としてはやっぱり派手な艦隊戦を見せて『実戦形式の演習』と称した上で、私たちの実際の戦闘の様子を知ってもらいたいわ」
「同感だな、戦艦の主砲が如何に轟音を響かせるか、空母の制空能力が如何に危険なのか、潜水艦、駆逐艦の雷撃が侮れない威力を呈するか、足の早い遅いもあり、陣形の差も考えるとやはり標的相手では伝えられまい」
「そもそも一般演習だと潜水艦は見えないでち、それじゃ人気のとりようがないでち」
「ただ的を射る、標的に爆撃する、というだけではこう……衝撃がたりない気がします、それだけでは伝えられないなにか、を気迫のぶつかり合いのある実戦形式でなら伝えられる気がします」
「しかし、実戦形式となれば、如何にペイント弾であっても『悪戯に味方同士で争わせるな』などという外野が湧くことは避けられません」
「……仕方のない事ですが、私は反対させていただきます」
「ウチもこれは反対……というか的当ての方がいつもやっとる事やろ?
こういう解放行事って、『いつもの風景』を見せるから意味があるんとちゃうの?」
「夜戦や特殊効果、陣形効果を説明するのは一言では難しいですし、説明が難解になると今度は演習自体の視覚的効果も薄れてしまうと思います
結果的には……意味が薄いかと」
どちらも妥当性のある意見だ
「……さぁ、司令官」「最後の一票だな」
「どちらを選ぶかは、提督が決めてください」
「……わかった」
600話記念番外編は
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しぐ……しぐ……