「よし、一般演習を公開しよう」
「その心は?」
「高雄と龍驤の意見と同じだな、如何に派手であろうと結局それがなにか有意義な事に繋がらないのであれば意味がない、艦娘達の演習だって見世物じゃないんだ、派手にする必要はない」
「……なるほど」
理由を尋ねてきた長門を納得させて
俺はパッと話を纏めにかかる
「それでは公開する演習は一般演習として、スケジュールを調整しよう
まずは駆逐・軽巡の水雷戦隊での航行訓練から」
駆逐〜軽巡の六人での航行訓練、見栄えが良い割に平和的で、朝から晩までいつ行っても問題のない訓練だ、これは空き時間や暇な間に詰められるだろう
「……そうですね、10:00から17:00の開放時間では夜戦訓練はできませんし……」
訓練中の教官を担当することが多い神通の意見としては、午前と午後にメンバーを変えて一回ずつが良いだろうとの事だ
「では、艦砲射撃訓練は?」
「それについては真昼間だと都合が悪いな、食事時にドカドカと撃っていては落ち着いて昼食を取れないという人も多いだろう
昼食後の14:00〜15時を勧める」
「標的(甲標的ではない)を用いた雷撃訓練はどうするか」
「それも同じですね、あまり連続で騒がしいのは歓迎されないでしょうから、こちらは11時ごろにするのはどうでしょうか?午前最後に見応えのある水柱を見てから『それじゃあそろそろ昼ご飯を』という流れに持っていけると思います」
「なるほど」
今度は高雄の意見だ
「じゃあいっそ昼間は全訓練を停止して休憩時間にするか?空母の対空戦訓練はどう?」
「あ、それええな、『ウチ次の訓練見たい!』とかみたいな子供も減るやろ」
「対空射撃訓練は……午後の航行訓練の後がいいと思います、そのまま対空母戦を想定した対空射撃訓練に繋げられますから」
「なるほど」
龍驤と赤城はそれぞれ別の箇所に言葉を返してくる
「対空射撃訓練については、それ以前に空母・軽母・水母の三種類の説明をアナウンスか何かで流してからの方が良いかもしれませんね」
「なるほど」
千歳の言葉に予定を再構築する
皆の意見をまとめて出来上がった最終案として
10:00〜水雷戦隊航行訓練(出撃デモンストレーション)
10:30〜水雷戦隊雷撃訓練
11:00〜11:30多艦種雷撃訓練(潜水艦+重巡)
〜空き時間〜
(訓練明けの艦娘たちが食堂のメニュー解説役に回る)
13:00〜艦砲射撃訓練(出撃デモンストレーション)
14:00〜工作艦による艤装整備デモ
14:30〜弾交換ののち再度艦砲射撃訓練(特殊弾頭:三式弾・徹甲弾・照明弾)
15:00〜多艦種航行訓練
16:00〜空母機動部隊発着艦訓練+水雷戦隊対空射撃訓練
16:40〜17:00締めの艦娘達による総員出撃からの整列・カーテンコール
ということに決まった
「提督、カーテンコールとは?」
「カーテンコールってのはオペラやバレエ、演劇の終幕の後、観客に呼ばれる形で演者や指揮者とかが舞台に上がる事を指す
まぁ、この場合の意味で言えば終幕の挨拶だな」
決してR-100ではない
「なるほど、理解した」
明石に頼んで少々の仕込みをしないといけないな、夕張にもできなくはないだろうが
夕張は艤装と装備品以外は得意ではないし、やはり明石が適任だろう
「……さて、あとは詳しいメンバーだな」
「それについては警備・説明担当との兼ね合いがあるからな、あまりきっちり決めてしまっても急場に対応できないし」
「せやな、わかるわ」
「でち」
急場凌ぎ担当と化している龍驤と伊58の言葉にはなんとも含蓄がある
「というわけで、これについてはみんなに希望を聞こうと思う」
「わかりました、各寮内での内知を行いますね」
「待って神通、それより全体に一気に話を持ちかけた方がいいわ」
「夕食後にでも話を持ち出して、全員を講堂に集めるというのはどうでしょう」
阿吽の呼吸で頷く神通とそれを止める千歳・高雄に視線を向けて
「まず、寮内で鎮守府の開放行事がある事を伝えてくれ、明日の昼頃に全員講堂に集合してもらって、そこで細かな話を伝えよう」
「「「了解しました」」」
俺は互いの意見を両取りした折衷案を使った
「……よし、じゃあ解散、夕食食べに行こうぜ」
いつのまにか19:30を指していた時計を指差して、俺は食堂への移動を提案した
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