さて、ここでの研修も
今日が最終日だ、二ヶ月よく頑張った
だいぶ疲れたけど、まぁ死にはしなかったし、将棋も打てるようになった、駒を打つ時のパチパチ音は未だ出せないが
まぁいいか
相変わらず鎮守府最弱である事には変わらないが、最後の方には話題にすらなった料理とメンテを活かして
なんとか生活して居た
一ノ瀬提督はやっぱり仕事が雑だと思う、書類をどれだけ溜めれば気がすむの?一日中仕事で終わった日もあったよ?バカなの?大本営に目をつけられるの?そんなんだからいつまでも中佐なんですよ
なんて言えない
だって階級自体は本人が上がるのを辞退してるっていうし
なんでって?階級上げすぎると婚期が遅れるんだそうだ
あんだけ美人なら自分から声かければ男に事欠くことなんて無いんじゃないかな?
ゲームやアニメじゃないんだし
群がる愚者なんて見たくないけど
「みなさん、ありがとうございました」
「アタシと提督は、今日退任だぜー!」
「お前今日くらいはヒャッハーやめ
「ヒャッハー!」ろよ?」
遅かった、、
まさか自分が経費捻出してお疲れ会やると思ってなかったんだけど、隼鷹とかは普通に受け入れてる
あと一人称アタシって事は演技してるなぁ、、今度はちゃんと騙し切れよ?
そのうち駆逐艦あたりの真実を見る目に晒されてバレるとは思っていたが
「せーの!隼鷹さん!おつかれさまー!」
「提督さんも、お疲れ様」
俺扱い悪くない?なぁあきつ丸
居ないか
「ここに」
「いるんかい!」
頭の中で声かけてリアルで反応するってどういう事だ?!
「ご心配無く、自分は過剰適合ゆえ、
少々過激な動きでも問題ありません」
それは心配する!そもそも答えになってない!
「ほらほら!結局最後まであんまりお話し出来なかったから、今回くらいは笑いあいましょ?」
「足柄さん、、」
ここに来て初めて真っ当にやさしく接された気がする
「こっちに来て、一緒に食べましょ?」
「はい!」
足柄さんに手を引かれて、重巡艦達が集まっているテーブルに移動する
「それで?この鎮守府から得られたものはあったかしら?」
「もちろん有りましたよ、主に仕事で」
「それじゃないって感じね」
大人な重巡達は話が通じてありがたい
なまじ意識の幼い駆逐、潜水艦は立場や主観に囚われやすいが、重巡、雷巡以上のものは殆どが
主観と客観の擦り合わせが出来ている、
年上とはただ背が高いだけではないのだ、、背が伸びない空母型駆逐艦もいるが
それはまぁ置いておく、あれはイレギュラーだ
「私が作ったのもあるのよ?カツとかカツとかカツとかそれね」
「見事にカツだ、、」
苦笑しながら一切れもらい、トンカツを食べてみる
サクサクした衣と豚肉のジューシーな食感が見事に両立している、たまらねぇぜ
醤油やソースなんていらない
カツはカツとして味わう、、どうも俺は新しい食べ方に目覚めたようだ
「喜んでくれて嬉しいわ」
「こちらこそ、ありがとうございます」
思わず敬語になると
「もう、気にしなくて良いのよ!
私は艦娘であなたは提督、それだけの関係なんだから」
「そうですか、わかりました
じゃあ、、足柄、ありがとう美味しかったよ」
「ええ、こちらとしても美味しそうに食べてくれてありがとう」
「唐揚げ食べる?」
「唐突だな愛宕さん?」
後ろから話しかけられた、
「ぱんぱかぱーん!ほらどうぞー!」
「はぁ、、愛宕、いきなりあーんは良くないわ、面食らってしまうから」
俺の後ろの愛宕の右隣から高雄が止める
「ごめんなさい、二ヶ月もあったから少しは話せるかと思ったけど、全然会えませんでしたから、焦って無理にでも距離を詰めようとしたのでしょうね、ほら愛宕謝ったら?」
「うっ、、確かに強引だった事は否定しないけど、、良いでしょ?ずっと話しかけられもしなかったし、結局もう最後じゃない」
「それとこれとは話が別です、重巡艦として軍規にはしっかりと従う事を」
「今は宴会中だもの、しっかりと楽しむのが一番よ、というわけではい、あーん」
結局そこに行き着くの?
「あはは、、いただきます」
はむ、と唐揚げを食べる、こちらもしっかりと火が通って肉の脂が溢れるほどなのに、衣のベタつきも出ずに味だけが残る、心地よく嚙み切れる、、唐揚げの到達点の一つなんだろうか
「私の実力、わかってもらえましたか」
「えっ?」
「えっ?」
俺と愛宕二人とも固まる
「愛宕が揚げたの?これ」
「はい!美味しかったかしら?」
「もちろんです結婚してください違った」
危ない危ない、危うく無節操に指輪を渡しまくるクズ提督になるところだった、、
「あらあら?残念だけど、わたしの指はもう予約済なの、ごめんなさいね」
「いやガチ声で謝らなくても、、悲しくなるじゃないですか」
「はぁ・・・・・」
もう諦めたらしい高雄は黙り込んでいる
まぁ当然か
そういえば俺、よく考えたら愛宕と間接キスしてる?
「あっ、、そういえば」
そこまで言った愛宕が急に黙る
もしかして、、
いや考えるな、急に視線を惹きつけ始めた色薄めな唇なんて考えるな、、
無理だった
さっきまで均整の取れた体の方に視線が寄っていたのに
今では唇に釘付けである
結局、雰囲気の改善もなく、
席を離れるまでずっと頭の中を愛宕に独り占めされていたのだった
次回はあのネタ登場
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