戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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翔鶴の

第二艦隊、現着

 

「みんなー!加勢するネーッ!」

「りょーかい!第三艦隊総員引け!

第二艦隊と合流後、前線を任せてサポートに入るわよ!」

 

五十鈴の号令に従い

磯風、浦風、速吸の3人も徐々に引きに動き始め、前線を下げていく

そこに突撃してきた第二艦隊が前線を突き破り、敵陣を掻き回す

すでに混乱が広がり、散発的に目の前の敵を攻撃する程度の反撃しかできない敵艦隊に追い討ちをかけていく金剛の第二艦隊

 

「対潜、対艦狙いなら任せてよね」

「対空は私が引き受けます、皆さんはそのまま!」

「翔鶴、突撃します!」

 

裏山組の3人はそれぞれ防衛を引き受け

創海の3人が各々攻撃していく

完全分業制の作戦を作ったらしい第二艦隊はうまく機能しているようだ

 

「拡散射撃、撃てっ!

当てなくていい、敵の動きを制限するつもりで撃ちなさい!」

「了解じゃ、狙わんでええんじゃな?」

「そうよ、敵周辺くらいで構わないわ!」

 

どんどんと適当に撃ちながら叫ぶ五十鈴

流石に鎮守府の味方艦隊に当たるような軌道では撃たないが、相互に動き回る以上

やはりそういうケースはあるものなので

 

「うわっ!危なっ!」

アトランタに背後から掠ったり

 

「きゃぁっ!大丈夫ですか?!」

「そちらこそ!」

 

速吸が秋月に誤射しかけたり

 

「ッ!ごめん金剛さん!」

「no problem!」

 

金剛が五十鈴の砲撃の軌道をねじ曲げて戦艦に直撃させたりした

そして

 

「頃合ネ、イスズ!撤退しナサイ

あとは私と長門で引き受けるカラ!」

「わかりました!」

 

第三艦隊の弾切れを見計らって

金剛が撤退指示を飛ばす

ちょうどそれを視野に入れていた五十鈴も即座に決断して、そのまま撤退に入る

 

「第3艦隊集合!総員撤収よ!

あとは第二艦隊に任せなさい!」

「了解!」「はい!」

「…………」

 

第二艦隊が後を継いでそのまま前線を形成し、陣形を組み直した第三艦隊は引き下がっていく、第一艦隊が到着するのも時間の問題だが

弾が切れた艦娘はいてもどうにもならないので潔く帰ることにした

 

「よし、これなら……!」

「全滅するまで撃ち続けるデース

金剛改二ッ!」

「わかりました!榛名も行きます!

榛名第二改放……榛名改二、はぁぁっ!」

 

改二艤装を解放した金剛が器用にも4基の連装砲で連続攻撃を仕掛け

それに榛名も続く

 

「よし、行けるわ……」

「アトランタさんは大丈夫?」

「ん、問題ない

まだアレはできないけど……十分!」

 

艦娘の中でも希少な改二は使えなくとも問題はない、というより、改が基本的な艦娘の限界値として考えられている現状、改二は最初から想定されていない

 

「翔鶴こそ、アレ、やらないの?」

「私は……ちょっと戦場を荒らしすぎちゃうから」

 

裏山の翔鶴は周囲を無差別に攻撃する殲滅攻撃に特化した現地改修を施されている艤装のため

戦場を広範囲に攻撃することには向いているが、あまり多くの艦載機を精密に使いこなすことはできない

それでも偵察程度ならば問題なくこなすのが翔鶴の凄いところなのだが

 

「第二次攻撃隊、全機発艦、敵陣後方を潰します!」

敵が戦力の立て直しのためにいったん撤退しようとすることを読んで、翔鶴は一足早く攻撃機を向かわせ、見事に挟撃することに成功

そのまま駆逐や軽巡を沈めて戻ってきた艦載機たちをねぎらう

 

「よし、みんなお疲れ様」

「……(ブゥウン)」 

 

翔鶴の周りを一周してから艤装へ戻る攻撃機達、どうやらこれが裏山の翔鶴の癖らしい

 

「ウガァァッ!」

「残念ですね」

 

吠えるヌ級を打ち潰す秋月とアトランタに

気付けば何体もの小型を屠っていた翔鶴

そして

 

「バーニング……ラァァブ!」

本当に燃え上がるような勢いで気炎をあげながら突撃する金剛が先頭に立っているせいで目立っていないが、第二艦隊は各々の個人戦力に優れた艦隊である

本来なら連携力を高めてチームワークで戦闘するべき艦隊戦に於いて

圧倒的な個人戦闘力で戦闘を行うのは好ましくない

 

しかし、そもそも急造の艦隊で、チームワークそのものが最低限必要なレベルを確保するのがやっとという状況なら、むしろチームワークにこだわるより

強烈なリーダーと配下という構図の方が良い結果を生むこともある

金剛の勢いが皆に伝播し

第三艦隊を引かせたあとも戦場は第二艦隊の、艦娘側の優位は揺るがない

 

「行きます!」

「今日がお前の命日だよ」

 

「シズメ……シズメェ!」

「沈め」

 

深海棲艦も数で押そうとするが、やはり練度の差、艤装のスペックの差は如何ともし難い

艤装の改造は本来の艦娘の才能を殺してしまいかねないのだが、

 

「んんんんんっ!!」

 

とても上品とは言えない唸り声と共に

アトランタが爆雷を思いっきり投げ

ヘ級の顔に直撃させて

 

「……!」

へ級が姿勢を回復するよりも先に

突撃した秋月の拳が爆雷を貫き、爆発させる

 

「おぉ〜」

「無茶なことを……後でお説教ですよ?」

 

「わぅ!お説教はやです!」

「だったらまともに戦ってください!」

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……
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