「第一艦隊現着、総員第一種戦闘配置
牽制射撃始め!撃てぇっ!」
第一艦隊旗艦、長門声が戦場に朗々と響く
それと同時に
酷く攻撃的な挨拶が戦場を飛び交った
「第一艦隊!派手なのです!」
「でんちゃん!」「きゃわっ!?」
第一艦隊の派手な登場に気を取られた電がダメージを受けるが小破にとどまり
逆に反撃を仕掛ける
主砲連撃と魚雷による集中攻撃による過飽和ダメージでなす術もなく沈んでいく敵艦に目もくれずに第一艦隊の方へ移動していく電
「こちら第二艦隊電、第一艦隊に状況を説明するのです」
「分かった、話してくれ」
「はい!説明します
現在我が艦隊は第三艦隊本隊と合流後、敵艦隊と交戦開始し、現在金剛が小破、秋月が手に火傷、私が小破以外は無傷なのです!
しかし依然として敵の数多く
残弾数がこころもとないのです!
「うん、承った
第一艦隊総員に告ぐ、第二艦隊を撤退させ
しかるのちに戦線を形成、横陣を以て敵を押しとどめる!」
《了解!》
長門の宣言は、混乱している敵に状況を取りまとめる時間を与えるのと同義で
しかし、それは長門達戦艦が最も得意とする砲戦のお膳立てとして必要なことだった
「第二艦隊、撃ち尽くすまで撃つヨ!
Fireー!」
自分たちには後詰めの艦隊があるが
第一艦隊にはない
それを考えるとどうしても弾は残したいが、ここで敵の数を出来るだけ減らすことが先決
そう考えた金剛の指示は実に的確だった
長く共に過ごし、共に戦ってきた金剛と長門だからこその阿吽の呼吸で
お互いの戦力に可能なこと、できないこと
行うべきことを見定めた上での行動だった
「よーい!撃てぇっ!」
榛名も外しにくい至近距離からの射撃に切り替えて、着実に仕留めるつもりで撃っている
防衛を引き受けた裏山の3人はそれぞれの得意分野を活かして各々敵の武器を破壊していく
元々は60体以上いたはずの敵艦隊はすでに遠征艦隊の反撃や第三艦隊の村雨、島風の奇襲
さらにそこに続く第三艦隊の攻撃によって3艦隊、18体が全滅し
第二艦隊の奮戦によってさらに10体ほど削られ
残りは約30体、そのうち半分は戦闘力を喪失している
次々に沈んでいく敵に戦意を薄れさせるどころかさらに強くしながら
長門は自ら敵に接近するような動きを見せる
敵旗艦のタ級とて無能ではない
徐々に通るようになってきた視界を埋める敵艦隊を見て、真っ先にそれを仕留めなくてはならないことを把握したらしい、敵の防衛を担うアトランタの方に爆撃機を差し向ける
しかし、アトランタには対空能力はない
「いかん!」
敵の魚雷に対応していたアトランタは気付くのが遅れ、その瞬間に間に合わなかった
しかし、そこには秋月がいる
「フッ!」
圧倒的な速度で対応した秋月は
そのまま高射装置を唸らせて
間近の味方に当たらないギリギリの角度での対空射撃を試みる
「はぁぁぁっ!」
裂帛の気勢と共に、高射装置が火を吹き
敵の攻撃隊を叩き落としていく
秋月型防空駆逐艦である秋月は
こと空に関しては並々ならぬ性能がある
特殊なタイプとは違い、一般的な艦娘である秋月は、その圧倒的な性能を不足なく使い尽くすことができるのだった
「ふぅ……」
「ありがとうっ!」
秋月は敵艦隊の1スロを削り切って
そのまま空母を置物にする
「よし!主砲再装填、撃てぇっ!」
そのタイミングでビスマルクが主砲の装弾を終え、再び発砲して、それと同時に
「瑞鶴航空隊、第一次攻撃隊発艦!」
「蒼龍航空隊、同じく発艦始め!」
2人の主力空母が航空戦力を展開した
今までは砲艦ばかりだったところに急に入ってきたとびっきりの航空戦力と
さらに火力の高い戦艦が出てきたわけだ
ただでさえ即死級の火力を発揮する長門・陸奥・ビスマルクから逃げねばならないのに、さらに対空に意識を向けなければ即狩られる
息を潜めている伊19が逃れようとしたものを撃つことも考えると、30体の残敵が全て完全な状態であろうと対抗は難しいだろう
「クッソォオオッ!」
「撃テ撃テ撃テエッ!撃チ続ケロ!
死ヌマデ撃チ続ケロォッ!」
砲撃への防御を捨てて対空砲を必死に回す敵、囮として前に出てくる敵
ワンチャンあるか?とでも考えているのか、撤退を狙って下がっていく敵
全てを平等に攻撃が襲っていく
約3分
それが、敵の殲滅にかかった時間だった
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