戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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スタンドバイミー

俺は今、時津風に膝乗りされて椅子状態になっている

 

「うふふぅ、、提督さん提督さん!」

 

「なんだい?」

「お話ししましょ!お話し!」

 

「ほう、してその話題は?」

 

「・・・・ありません!」

「ダメじゃん」

膝の上に載っている艦娘は、

どうも頭も軽かったようだ

 

「じゃあほら、好きなものとか事とかで!」

 

「そうか、では俺からだな、好きな事はメンテと料理と睡眠、嫌いな事は納得できない差別と轟沈、好きなものは卵焼きと羽毛布団」

 

「卵焼きと羽毛布団、、びみょうに関連してるんですね、」

 

「あぁ、特に柔らかい枕と一緒だと最高だぞ?五秒と言う訳にはいかないが、すぐに眠れる事に違いはない」

 

「そんなに寝心地いいんですか?」

 

「勿論だ、大本営に行く事があったら、ナナイ研を尋ねてみるといいだろう、羽毛布団は置いてある」

「わかりした!行けたら行きます!」

 

「いやそれ行かないやつだよな?」

 

「「クスッ」」

二人して笑ってしまう

妙にテンポのいい会話がここまで続かないとは思っていなかったけど

 

「じゃあ今度はわたしですよ?

好きなものは遊び全般と雪風、好きな人はしれい、嫌いな事は被弾と無理な出撃です」

 

「うんそれは誰だって嫌だと思う」

思わず真顔になってしまった

 

ブラック出撃や進軍は危険だ

俺は以前までそれを見ていたし、実際に介入した人間でもある

まぁ実際に俺がなにをした訳でもないけど

 

だいたい憲兵さんがやってくれたし

え?憲兵=サン?黙れ

 

加ニ倉さんをあの提督スレイヤーと一緒にするな、、まぁ中身の性能は似たようなものだけど

 

さて、色々と思い出してしまったが、これはこれで色々とネタにはなるだろう、、

 

俺は時津風に以前までの話を聞かせることにした

 

「いいか?俺のいた鎮守府はな

ブラックだったんだ、それも

BLACKじゃない、ブラックだ」

 

「ブラック鎮守府の提督さん!?」

 

途端に嫌がるように身をよじる時津風

「おいおい、落ち着けって」

「嫌!いやぁ!ブラックいや!」

 

俺の膝の上はトランポリンじゃないんだけど、、

 

「だから俺じゃないんだよ、俺は当時技師だった」

「ブラック提督の、、技師さん?」

 

「あぁ、そうだ、二級艤装技師(デュオデ)の神巫蒼羅だぞ?」

 

「二級じゃ凄くないんじゃないの?」

「あぁ、よく言われるそれ、でもそれ間違いだぜ?年間四人合格すれば大豊作と言われるような難関試験を突破しないとなれないんだ」

 

「すごいすごい!提督さんそんなに難しい試験、合格したんだ!」

 

「あぁ、無茶な内容だったけど、何とかね」

 

「すごいすごい!もっと聞かせて!」

 

「あぁ、わかった試験の内容は言えないけどな」

「ええーっ!?」

 

そして、膝の上に時津風を載せたまま、

俺は夜を超えるのだった

 

雀のさえずりで目を覚ます。

どうも座ったままで寝てしまったようだ

 

起き、、、れない

 

「ゅぅ、、しれぇ、」

俺の膝の上には、昨日と変わらず

時津風が載っていたのである

 

 

「oh…」

こ、、これは違う!違うんだ!

これは誤解だ!信じてくれ!

 

うん、思わず浮気現場を押さえられた夫のような言葉を放っていた、、

 

「しれぇ、、すぅ、、だいしゅき、、」

 

[汝は竜!罪ありき!]

[グワーッ!]

 

その後、頭の中でめちゃくちゃ詰られた俺は、ようやく目を覚ました満足げな笑顔の時津風に別れを告げて、部屋を出た

 

「よし、、隼鷹、、は後から来るだろ、次は舞鶴に行かなきゃな」

 

京都は遠いよなぁ

時間かかるよなぁ、じゃあ

朝っぱらから超乗り心地悪い護送車で運ぼうとは普通しないよな?

 

やめようぜ、こういうのは

俺の頭より先に腰が死ぬ

 

引っ越しに忙しい事この上ないのだろう連中は

コンテナ部に気を使うことも無く、普通にガラガラ運んでくれやがった

おかげで全身打ち身だ

 

どうしようかね?これ本当に、ねぇ、

 

マイクラやりたい、、

そして俺は、考えることをやめた

 

ようやく舞鶴についた俺は

電に迎え入れられていた

 

「初めましてなのです、電です

どうか、よろしくお願いいたします」

 

「あっこれはどうもご丁寧に、挨拶が遅れましたね、

ここの鎮守府に本日をもって着任させていただく提督候補の神巫蒼羅と申します、よろしくお願いします」

 

このあと、実に日本人的な頭の下げ合いに発展してしまい、一時間ばかり話していたというのは余談である。

 

「電さん、執務室の場所を教えて頂けませんか?」

「承りました、こちらなのです」

 

俺は電の先導に従い、電の後を追って

、、、いたらいつのまにか工廠にきていた

 

 

「はわわ、場所、、間違えちゃったのです]

 

「私は別に責めはしませんが、さて、提督の執務室へいきますか」

 

「なんと言えば良いかもう、申し訳ないのです!」

 

「まぁ、秋や冬のイベントで力を貸してくれればそれで十分だよ?それに改二がないというのはそれだけで問題だ」

 

たとえ前線に出れば死ぬだけの状態でも何かを、

 

いや前に出れば危険なら

書類とか色々とサポートをお願いしたい

むしろそっちの方が喜ばれることすらあるかもしれないが書類専門に転向しても僕のことを恨まないでおくれ、

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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