戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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時間稼ぎ

「神風型駆逐艦1番艦、神風、行きます!」

 

艦これ最古参の駆逐艦、神風が出撃

小さな体を精一杯に伸ばして観客に笑顔で手を振り

 

その表情を切り替えて、ホルスターに収まっていたリボルバー拳銃型の単装砲を抜く

 

「照明弾、撃てっ!」

 

バシュルルルル、と照明弾特有の音と共に

水平線にに隠れつつあった太陽に代わり

夕暮れの水面をマグネシウムの光が照らす

 

「神風ちゃんありがとにゃ!

睦月型駆逐艦、1番艦、睦月 出るにゃ!」

 

一応観客のための自己紹介を兼ねて

出撃時の口上を少し伸ばしている睦月が出撃

 

「みんなーっ!いっくよおーっ!」

 

《応ーっ!》

睦月の呼びかけに睦月型のみんなが応えて

 

「睦月型駆逐艦、二番艦如月

出撃します」

 

「睦月型駆逐艦三番艦弥生、出撃です」

 

「睦月型駆逐艦四番艦卯月、出撃するっぴょん!」

 

「睦月型駆逐艦五番艦皐月、出るよ!」

 

続々と睦月型の子たちが出撃していく

 

この辺りまでは月(暦)の名前なのだが最終的には望月や三日月など、月(物理)の名前になるという謎の睦月型駆逐艦の名前ルールに混乱する人物を続出させながら出撃シーンが終わる

 

海上で待機していた睦月と如月が照明弾を打ち上げて後続の集合のための光源を確保し

みんなが並んで

 

「特殊照明弾……一斉射にゃし!」

 

以前の鎮守府夏祭り、その最中に披露された

ソロル鎮守府から譲り受けた特殊弾

 

大本営の明石さん(元タ級)が量産に成功し、七夕の短冊の要望がそれだった子たちも少なからずいたこともあり、駆逐艦でも扱えるように小型化したものを用意していたそれを、睦月型のみんなが一斉発射する

 

天に向かって伸びていく飛跡は

ある一点で消え

その直後に光の花を咲かせた

 

そう、打ち上げられたのは砲弾型の花火

各々のイメージカラーに合わせたそれが炸裂し、空に色をつける

 

それが消えて数秒

闇の中から声が響いた

 

「皆、準備はいい?

吹雪型駆逐艦、1番艦吹雪、出撃です!」

 

金属のこすれる音、シリンダーの駆動音

機械のモーターやギアの回転が響かせる重い音

さまざまな音とともに、吹雪が日の落ちた水平線に飛び出した

 

同時に睦月型の弥生と皐月が手にした探照灯を点灯、出撃する吹雪の姿をライトアップ

 

連装砲を構えたポーズを取る吹雪型は

探照灯の光に照らされながら鎮守府の方に向き直り、そのまま1回転

 

「皆さんはじめまして、吹雪型駆逐艦の吹雪です!私たちは、後の艦隊型駆逐艦のベースとなりました

はいっ、頑張ります!」

 

吹雪の挨拶が終わった後

吹雪型の駆逐艦たちが次々に出てくる

 

白雪、初雪、深雪、叢雲、薄雲、磯波、浦波、そして最初の吹雪で合計8人だ

それぞれがポージングを終えて

場所を明け渡す

 

叢雲がまるで馴染んでいないのは仕様なので観客はザワザワしないでほしい

代役でも特殊装備でも提督(おれ)の趣味でもない

 

「みんなーっ!」

 

吹雪と浦波が呼びかけると、次の艦型である漣たち特II型のみんなが出てきた

吹雪型(特型)と一まとめにされていたみんなだが、艦これの世界での分類は全24隻中

吹雪型1〜10

綾波型11〜20

暁型21〜24となっており

それぞれに分類が異なる

 

のだが、そこは建造順繋がりということである

 

特Ⅱ型勢ぞろいということで

綾波、敷波、狭霧、天霧、朧、曙、漣、潮の8人が揃って横一列

 

こうみると吹雪以降の『しばふ顔』がだんだんアニメ化(デトックス)していくのがよくわかる

 

「綾波型駆逐艦、漣です、よろしくお願いしますね?ご主人様!」

 

漣がとびっきりのキメ顔でご挨拶して

偵察の彩雲(カラーカメラ搭載)にお辞儀する

 

ちなみにこの彩雲、熟練監視員が載っているためなのか非常に良い仕事をしていて

海上の艦娘たちの姿を鎮守府の方に拡大して写すためのメインカメラを担っている

 

鎮守府の沿岸部は漣のご主人様発言に沸き立つものと、あの子かわいいな、と視線を強めるもの、提督に言わされている…?と危ぶむもの、そして女性の社会的権利を侵害している!と気色ばむ自称フェミニストが各々に気炎を上げる

 

「続きましては少し飛んで、陽炎型の皆さんを〜……おでましーっ!」

 

だいぶ前のポケモンのようなセリフと共に手招きした漣と、それに応えて出撃する陽炎型の面々

ちなみに裏山鎮守府からの増援がほとんどである

 

「陽炎よ!よろしくね!」

「陽炎型駆逐艦、二番艦の不知火です

よろしくです」

「陽炎型駆逐艦の三番艦、黒潮や

ウチらは基本的にどこに行ってもよく見る顔になるけど、どんな時でもよろしゅうな!」

 

いわゆるYA(やっとあえた)GG(御指導、御鞭撻)Y(よろしゅうな)の3人に続く形で陽炎型の皆さんが出撃して並んでいく

 

……人数が多すぎて2列になったが

そこは戦隊で言う名乗りシーンなので省略せず、ちゃんと全員がやっている

 

時津風と雪風を抜いた実装済みの全員が揃い

各々のパフォーマンスを終える

 

「それでは」

 

不知火のみが単独で一旦帰還し、その直後に

 

「暁、不知火装備!出るわッ!」

 

髪の半分をピンク色に変色させた暁が

不知火の艤装を纏って海に飛び出した

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……
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