「テートクーっ!」
唐突な叫びに身構えた瞬間、頭上からのダイビング
無茶な体勢から受け止めに向かったせいで姿勢を大きく崩した俺は転倒しながら
その仕掛け人、金剛を受け止める事に成功した
「金剛っ!お前こらやめなさい突撃してくんのさぁ」
「テートクが大好きだからデース!
このpassionは抑えからませーん!」
わざとやってんだろかこいつ
「さぁ行きマスヨーっ!私たちのデートを始めマショー!」
「それどこのデートアライブ」
「精霊だの天使だの如きにテートクは譲らないネ……まずはテートクのデートプランを教えて?」
「……唐突に可愛く言ってくるじゃん
まぁいいや、とりあえず一つだけ確定済みのがあるんだが、一年くらい前に喫茶店行ったろ?あの店にもう一回行きたい」
「Oh!repeatデスカ!
私も久しぶりに行きたいデース」
大袈裟は反応と共に
金剛は笑顔でそれを認めてくれた
外出するだけで時間をとられてしまうので、あまり良い顔はされないかと思っていたが
金剛の笑顔からすると最初からそれを組み込んでいたような小旅行じみたデートプランだったようだ
「あと何かあるかな」
「ワタシの方は水族館行きたいとかダケね、一応他にも考えていたけど
競馬場とか見ても面白み無いデショ?」
金剛が狙っていたのは古い水族館だったようだ、戦争以前からあるそれは
人工生育に難のある種類の生物の繁殖に成功した実例もあるような由緒ある水族館
なのだが、それはさておき
「なんで競馬?!お前競馬とかわかんの?」
「やることはルーレットと同じデース
何番が1着になるか予測して賭ける、当たれば返ってくる
競輪、競艇とかも似たようなモノネ」
「……なるほど」
俺が頷くと、金剛は笑顔で指を振る
「モチロン、盤と違って生物だから事前情報からのある程度の予測トカ本番での番狂わせはあるネ、でもディーラーが回すからディーラーに出目を操作出来ちゃうルーレットよりはマシデース
それより、テートクは競馬興味ないの?」
競馬とか競輪とかいうが、やはり俺は親の影響もあって賭け事や酒は嫌いなので
残念だがここはこう言わせてもらう
「……俺はあんまり、賭け事は嫌いなんだよ……確実性が無いから
『絶対勝てる勝負しかしない』って昔言ったと思うけどな」
「最近は艦娘みたいに女の子になってるゲームもあるんデスヨ?
ほら見てみてクダサイ!ワタシのライスちゃんデース!」
金剛がポケットから出したスマホ(ワイフォンの最新機種)に目を移すと
そこに表示されていたのは
黒地に青い薔薇をあしらったゴシックドレスのメカクレ系ロリ
「この子がライスちゃん?」
「Yes!ライスシャワーデース!
うちの娘最高に可愛いネー!」
「……」
なんだか山城に似た雰囲気を感じる青薔薇の少女
近くにいると空気が暗くなりそうだ
「ほかにもたくさんイマス
サイレンススズカとかホクトベガとかネ」
「……俺の記憶が正しければ全員予後不良で最期は安楽死している馬なんだが……」
「何言ってるデース!この世界ではそんなことさせまセーン!」
「まぁ別に趣味でやるぶんには構わないけどな……あぁ、でどこにいくんだっけ?
まず水族館?」
「はい!まずはテートクと一緒に
Follow me!」
「……まぁいいか」
ここしばらく忙しかったので
久しぶりのオフだが、ちゃんと俺も道は覚えていて
なんの問題もなく水族館に着く
「あ、ちょっと待ってクダサイ
この近くのコンビニでnozama郵便の受け取りする予定デス」「わかった」
金剛を待つこと20分
私服金剛なら世間でも『すごい美人さん』ぐらいで海風改二とかリシュリューとかのように異常に目立つようなこともないだろうし
長身で隙のない美人なのでそうそうとヤカラに絡まれるようなこともないだろうと安心していたのだが
「まさかのテンプレ展開とはな」
念のため少し追いかけてみると、なんと金剛はアロハシャツの男と黒いTシャツの男の2人組に絡まれていた
金剛は小包みとバッグを下ろさず、あくまで大人の対応を続ける様子だが
やたら図々しく金剛に話しかけているアロハシャツの男はあまり気が長くないようで
「……やめとけよ」
俺はため息をついた
時雨(男たちの方が危険)や扶桑(結局手を出せなくて好き勝手された挙句泣き寝入りになる)といった止めざるを得ない状況にはならない
金剛は相手の出してきた手を
後ろの壁に衝突させ、さらに来た男を追突させ
またまた後ろから振り返って襲い掛かったところで足を引っ掛けて転倒させetc……
自分からは徹底的に手を出さないまま2人とも叩き伏せてしまった
「さ、テートク、私たちのデートを続けマショー?」
「気付いてたのかよ……」
600話記念番外編は
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裏山とかの話を
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テンプレ転生者(ヘイト)
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ストーリーを進めよう
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戦争が終わった後の話を!
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しぐ……しぐ……