戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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ハードラックグッドスマイル

「いらっしゃいませ、っていった方がいいですか?」

「はーい提督ー!飲んじゃえよー!」

「一航戦の誇り、失うわけには、、」

 

迎えてくれた飛鷹、と隼鷹に酒を押し付けられて赤城さんがダウンしている

五航戦は後ろにいてちょっと不満そうだな

 

「どうかした?提督」

「いや、いま一瞬隼鷹が」

橿原丸の方に見えた、と言う前に

「言っちゃダメ」

突然抱き寄せられた俺の耳元で囁く隼鷹

 

声が甘いってこう言う事なんだなぁ

 

ダダ甘だぜ

 

酒の飲み過ぎで橿原丸の方が出ている隼鷹だが

飛鷹がいるためか、態度そのものはいつもの隼鷹とそっくりてある

もともと二重人格でもなんでもなく

本人が演じているだけなためか

隼鷹というペルソナがなくても十分そっくりだ

 

「ほら飲んじゃえよー!」

「橿は、、隼鷹!無理にお酒を勧めるのはダメよ、アルコールハラスメントって言うらしいわ」

 

「まさかアルハラについて知識があるなんて、、流石姉」

 

思わず敬礼してしまう

 

「提督さん?どうかしましたか?」

「いえなんでも、しかし飛鷹さんがアルハラについて知っているなんて思いませんでしたな」

 

「提督さん、私達は商船改装空母ですから一般的な常識くらいは備えていますよ、それより大分お疲れの様子ですし宜しければ休んで行かれますか?」

正座で太腿を軽く叩く飛鷹

 

もしかして膝枕でですか!?

よろしければ是非!

 

なんて言えない

「いや十分だよ、ありがとう飛鷹」

「そう仰るなら、無理には言いませんけど、倒れてしまったら困りますよ」

 

「気をつけよう」

 

会話が途切れる、俺は何となく

後ろを向いて、絶句した

 

「瑞雲だ!」

そう、一瞬にして瑞雲が視界を占領する

瑞雲の着ぐるみを装備した航空戦艦が後ろに立っていたのだった

 

「ふふふ、これが私の改二だ!」

 

「いややめーや」

瑞雲の濃緑色を纏った日向改二(自称)をワンパンし

日向に戻す

 

「戻って来い!日向!」

「私は正常だっ!、、あっ」

 

日向と呼ばれて反応したってことは

瑞雲ではなくなったと言うことだ

それに気づいたか、

ガクッと動きを止めた日向を叱る

 

「衣装が変わるなら、その場の空気と環境に合わせろ!それを無視して無理な衣装で登場すれば被害が出る!」

「うっ、、すまない」

 

よし、落ち込んでる今なら

俺の言うことを聴くようだ

鳳翔さんの叱り術が今役に立つとは

 

即効性か?

 

偶然だと思いたいが、、

残念ながらタイミングを逸してしまった為

膝枕は無しになってしまったが

まぁ仕方がない、諦めるしかないだろう

 

「やぁ、蒼羅さん、楽しんでいるかい?」

「やぁ三鷹提督」

「堅苦しいのはやめよう、今は宴会なんだからさお互いにフランクに行こうよ」

 

軽く笑いながら話しかけて来る提督

正直この人は全く読めない

何を持っているのか、何が出来るのか

何を苦手としているのか

そんな情報がまるで読めないのだ

困る、

敵対する時にも信頼する時にも困る

 

「提督、瑞雲はおかしいのか!?」

日向が着ぐるみのままで三鷹提督に話しかける、しかし

「公序良俗に良くないと思うよ

やめておいたほうがいい」

 

「むぅ、、提督が言うなら仕方ないか、諦めるしかないだろう」

 

アッサリと引き下がったな

何があったんだ?なぜああも見事に言うことを聞かせられるんだ?

 

「司令官」

「何かな?」

 

電が提督に話しかける

 

「すみません、極秘なので少々席を外します」

 

そのまま提督と一緒に何処かへ行った

追わないほうが堅実そうだ

 

「じゃああたし達はあたし達で話そうぜ!」

「提督を独り占めは許しませんよ!」

「そうですよ!瑞鶴をいじめられた分の抗議もまだ出来ていません!」

 

空母艦娘が言い争いを始めた、、

 

今のうちに離脱しよう

スタコラサッサ

アラホラサッサと

 

 

 

これでよし、主賓席に座り、

「提督、これからよろしくね」

「しばらくの間、ご指導ご鞭撻お願いします」

 

わざわざ話しかけにきた艦娘達が付いてきた、、どうしよう、そうだ!

 

 

「戦艦を尋ねよう」

 

少し離れた席の戦艦達の元へ向かう

 

「提督候補さん?よろしくお願いしますね」

「こちらこそ、短い間ですが

よろしくお願いします、扶桑さん」

 

「ええ、私達は不幸なんかに負けないって所

見せてあげます」

 

 

この扶桑を見てくれ、

こいつをどう思う?

「すごく、、ポジティブです」

 

「だって、笑顔でいれば幸せがやってくるって言うじゃない?失敗した時もいちいち表情を曇らせていたら私達は一生笑えないわ、だから私は笑うのよ」

 

「なるほど、、いいと思いますよ

そう言う思考法」

 

「ありがとう、たとえお世辞でも嬉しいわ」

「お世辞に聞こえましたか?」

 

「あら?本気と受け取ってよろしいのですか?」

「こりゃ敵わないや」

 

「うふふふふ」

「あははは」

 

どちらも目が笑っていない

一種異様な雰囲気を放つ2人は

近くの艦娘に威圧感を放出しながら

しかし声だけは明るく笑いあっているのだった

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……
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