戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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明石ックレコード

陽炎の艤装を分解、パーツ測定まで終わらせたが、

問題が発生したため、俺は夕張と明石を置いて機械の準備を始めた

 

ピストンの押し棒なんだが

コレにボイドがあると高出力時に負荷が強くなって歪んでしまったりする、、困るわな?

と言うわけで交換したいんだが

 

S50台のスチールが無い?

そりゃ困る、、どうしたらいいのかな

 

正解は、、作る

無けりゃ作る、材料から

 

鋼材をコークスと一緒に乾式炉に叩き込んでおけば合金になるのだ、楽勝である

 

とはいえ精密な重量コントロールや攪拌率の高さも必要とされる繊細な作業

一晩かかるかもしれないなぁ

 

「よっし!明石!夕張!」

「「はいっ!」」

 

「お前ら先帰れ、寝とけ

俺はここで鋼材加工するから」

 

笑いながら言うが

「嫌です!」

「遠慮します」

 

とすげなく断られてしまう

 

まぁ一日作業を見てたいというなら止めはしないのだが、、精錬炉を見ていて楽しいか?半分どころか8割は待ちだぞ?

 

「うっ、、どうしましょう?」

「私は、、、うぅん、、

悩め悩め、生きてる今のうちにな

 

俺は言っている間に炉の準備を始めた

 

 

翌朝、、七時に起きた俺は

精錬炉の火を妖精に任せて執務室に走る

初出勤に寝坊などできない

 

廊下を可能な限り早く歩き

競歩で通り抜ける

 

「失礼します!神巫少佐只今到着しました!」

「うん、入ってくれ」

 

「失礼します!」

「階級上同格だし、そもそもそちらが年上なんだから態度ももう少し丸くならないかな?」

「先任少佐のご命令とあらば!」

 

「だからそれなんだけど、、まぁ規律から考えると仕方がないか」

 

机に向かったまま、

淡い笑みを浮かべるヤサメン

クソッ!なんでこんなに絵になる!

お前なんかギャルゲーで幼馴染と転校生と妹とかずっと同じクラスの女に絡まれてやがれっ!

 

おっと衝動が漏れた

まぁどうでもいい話は置いておいて

執務に入る

基礎的なことは覚えているので

やる事の内容も把握済みだ

 

ただ、、問題はその書類が膨大すぎる事だろうか?

忙しい事忙しい事

そして気づいた、一ノ瀬中佐の鎮守府は仕事以外が買い物と将棋に二極化していた事に

そう、その二個しか条項が無かったのだ、処理の一元化が進んでいたとしてもおかしくはない

 

知らず知らずのうちに楽をしていた自分に気づく

「はぁ、、、よし!」

 

気合いを入れ直して書類を見ていく

一応俺も少佐位の権限持ちだから

俺の独断で決裁できる書類もあるが、全て三鷹少佐に確認する、下手をやらかせば鎮守府全体が危ないからだ

うっかり解体申請なんぞに判を押してしまえばその艦娘の命運を左右する事態である

 

そんなことを自分の管理する鎮守府ならまだしも、候補生としての研修任地で個人判断なぞ出来るはずがない

 

と言うわけだ

 

一応その他の書類は分類して

重要度を分けた後に期日順に処理すると言う基礎はやっているし、許可していい書類などは事前に聞いたため、問題なく自己処理出来る物もある

 

そんなこんなで丸一日

書類整理と捌きで終わってしまった、

明日からも書類と格闘だ

やがては自分で管理する事になる以上、出来ないと困る時もあるだろう、頑張らなくては

 

「お疲れ様でした!」

「お疲れ様でした、本当に全部終わるとは思っていなかったよ」

 

「あははは、、試したんですか?」

「ハハハ……」

 

試したんだなそうなんだな

俺の書類処理能力を測ろうとしたんだな?

どうも失敗のようだが

 

「実は書類を二日ほど溜めた挙句にわざと多く提出してもらったんだ、、僕の知る限り一番修羅場になった時の7割くらいの量だったけど、、どうも本当に終わられさせたみたいだね」

 

笑って済ませる話じゃないよね?

もう少しで倒れるよ俺?

セルフケアの限界に到達しかけてるよ?なんか無いのねぇ?

 

「入渠、、じゃ無かった入浴してきたら?」

「今完全に入渠って言った」

俺は艦娘じゃ無いんだけど

入渠じゃ体力は回復しないんだよ!

 

間宮アイスなら疲労抜けるかもしれないけど

俺はそのまま反転して

ゆっくりと執務室を離れた

 

 

そうだ、早く行かないと

精錬が終わった鉄をちゃんと確認しないと

不良品だったら後々困る、というか使用者の陽炎が困るもし整備不良で機能停止とかしたらそれこそ首吊りモノである

それくらいに大きい事なのだ

 

「ご一緒します」

「明石?無理についてこなくても良いんだよ?」

俺と廊下ですれ違った明石は

急に反転して俺について来ようとするが

辞退させてもらおう

 

「ダメです!」

 

「ねぇ?提督、、だーれだ!」

後ろから突然視界が塞がれる

 

この声、、「卯月か!」

「ぴょん!バレた!撤収だぴょん!」

 

「またやコラァ!」

「待てと言われて待つ兎はよっぽど捕まりたがりだけぴょん!」

 

廊下を走り去っ卯月、、

今山城さんにぶつかったな

謝ってる謝ってる、、

 

「山城すまんな、こいつが突然逃げたから追っていたんだ」

 

前に集中している卯月の肩を後ろから取る

「コラ、、走るときは周囲確認、砲弾だったら死んでたよ?」

 

頭を撫でながら優しく言い聞かせる

人を襲ってはいけないなどという

法則を刻みこませるために

 

「よしよし、、俺はちょっと昔に見たんだが 油断して沈んだ駆逐艦、、お前がそうならないことを祈る」

「ぴょん!気をつけるぴょん!」

 

よかった、、あぁ工廠に行かないと

 

そして、俺は結局、削り出し、鍛造、元の形と同じように形にすると

そのパーツを使って艤装を組み立てて

陽炎型駆逐艦のところにも、、ってその前一応は耐久試験だよ!

「じゃあ、、明石さん!どうぞ!」

目だけは前回より笑いながらいろんなところを巡ったんだ、俺としては使う以上

どこにいても良い、、なんてね

 

「さて、!メンテだ!」

提督の外観とネジ比率、中学時代と終わるもの三つを挙げた仲間らに声と頭と性格どれが良い?質問してみたところ

どいつも中学時代が一番良く、明石は声も性格も頭も揃ってこそ明石なんだそうだ




600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……
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