戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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タコヤキを頭に乗せて

明石と一緒に鋳造を終えた俺は、

その後、バー材のパーツを荒加工して棒材にして、

磨きをかけ、表面が摩擦力って知ってる?

状態になるまで磨き上げた後

棒材を押し棒に加工して、陽炎の艤装に入れる

 

材料の一部が入れ替わっても

何もの問題も起こらずに済んだ

 

まれに拒絶されるんだよなぁ

特にわがままなのは愛宕達のような大型艦、いやボディとは直接的な関連性は無いよ?

駆逐艦にもわがままな奴はいるし

戦艦でも素直に受け入れてくれる子もいる

 

ビームライフルとかのロマン武装は長門にすら拒絶されたらしいし

いやまずビーム砲を艤装に入れようとするのがおかしいんだけどね!

いつの間に研究したんだ大本営、

ビーム銃なんて効くかどうかだけど

実用的な威力なら提督の護身用に配るくらいできるだろうに、まぁいずれにせよ

 

ガンダム世界じゃ無いんだからさ

自重しようぜ大本営

 

天龍の基礎艤装の刀は深海棲艦を

攻撃できるからって剣道強い人を海に出すための計画すらあったらしい、そういう風に使う武器じゃねぇと思う、、

 

バシッ!

痛っ!、、ごめんよ陽炎

メンテ(デート)中に他のことに集中なんて良くなかったね

 

大丈夫、今は君だけの艤装技師だから、、え?メンテ技師だとホストみたい?

いやだな、、確かにイケメン多いけど

それは生まれ持った成功って奴だから、仕方ないんだよ

上級国民は大体イケメンだから

国民の2割のイケメン美女達が残る8割の犠牲のもとに立ってるのが現状だから

 

パーツを組み立てながら微笑む

「これで完成だ、ありがとう陽炎

よく我慢してくれた、痛かったかい?」

 

返事はもちろん無い

いくら意思があったところで

発声できない艤装に返答の仕方は無い

 

今チカチカ艤装が光ってるんだが

なるほど、光信号か

 

ええっと、起信、ワレ、カゲロウ、ホシュウ、キョウリョク二、レイヲシメス

終信

 

うん、端的ながらにありがとう

って想いが伝わる文だった

こちらこそありがとう

 

さて、メンテ終わったし

ちょっとだけ時間はある、、

明石をねぎらおう

 

たまたま会ったってだけだし

それで協力して貰って

礼もなしでは俺が品性を疑われてしまう

そうなれば鎮守府での信頼がガタ落ちである

 

今のうちになんとかしておこう

早く済むならそれに越したことはない

ゲームかなんかでも買おうか?

それともやはりネジが欲しいのか?

 

「じゃあ、食堂いこうか?」

「喜んで!」

快諾してくれたな、じゃあ移動だ

 

「ふぅ、、明石は何食べる?

おごるよ」

「えっ?良いんですか?

それは流石に悪いですよ」

 

「良いのか悪いのかわからないねそれ

まぁ良いよ、給料もあるし

何より銀行があったから久しぶりに引き落としできたし」

 

実は俺は技師としての着任時に

殆どの金を銀行に置いていき

そこから銀行に行けておらず

何より時間がなかったため

 

わざわざ個人で稼いだ金を当てていたのだが

そんなことしなくても一応銀行に金はあった、、引き出せればの話だが

 

二級艤装技師の資格手当は大きい

それは相当階級を見てもわかる

 

つまりは少佐級だ

給料も月額15万如きではない

 

本当にありがたい事だ

技師になろうと決断した当時の俺に

賞賛を送ろう

 

「じゃあ、、アレで」

 

「にゃるほど、、定食メニューで良いの?」

俺が聞くと

明石は笑いながら声を返してくる

「はい、それで良いんです」

 

「じゃあ俺はコレにしよう」

 

俺もメニューを決めた

「すいません!焼肉定食と

明石焼き一つずつ!」

 

「はーい!」

間宮さん返事いいな

声がよく通ってる

 

「で?何か弁解することは?」

「ないね」

 

明石に睨まれてしまった、、

「わざわざ私の名前のメニューですか?

私を食べる宣言ですか?」

「いや別に」

 

ジトーッとした視線が引っ付いてくる

 

あと周り!騒ぐな!好奇の視線を寄せるな!

三分後、

「はいどうぞ、明石焼きと

焼肉定食です」

「ありがとう間宮さん」

「いえいえ、コレが仕事ですので」

にこやかに返された、、空気を変えてくれる仕事ってありがたいな、オフィスビルに一フロア一人は欲しいなそんな職の人

 

 

「個人的に明石焼きは好きなメニューなんだよ、食べる?」

「………些か以上に美味しい事は認めます」

たこ焼きみたいな物なんだがな?

美味しいだろ、コレ

 

あんまり商業展開出来てないのは多分

汁ものだから、、

勿体無いよな

レンジで温めるたこ焼きはあるのに

 

おっと今は明石焼きだけじゃなく

明石に意識を向けなくては

 

「悪いな、たまたま名前同じだったんだ

別にお前に被せる気はなかった」

「いえ、別に、、気にしません」

 

そっぽを向いてしまった明石、、

可愛いなこいつ

 

「許してくれるならありがとう」

取り敢えず言っておく

 

「許す許さないの話ですか?」

「それもそうだね」

結局、時間になるまで明石焼きの美味しさと明石(地名)について語っているだけだった

 

そういえば昔、戦隊モノに

明石の名を持つレッドが居たよな?

まぁ、、そういうこともあるか




タイトルの意味はわかるな?
明石焼きを食べる

つまり、そういうことだ

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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