戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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いや〜レ級は強敵でしたね!


侵攻戦-シャーマン 決着-

駆逐古姫とレ級率いる強力な艦隊といえど

奇襲で総戦力の半数を失っては混乱を逃れられなかったらしい、

左腕を失った駆逐古姫は即座に警戒態勢に入ったものの、旗艦であるはずのレ級は慌ててふためき

ワ級とホ級は撃沈され

ヌ改フラグとヲ改フラグは艦載機を飛ばすこともなく艦隊から離れていき

 

孤立したレ級は我が艦隊に包囲されて無力化された

 

姫のプライドか、唯一真っ当な抵抗をしていた駆逐古姫も、流石に制空権を奪われ、砲撃を雨霰と撃たれては一時間と保たずに撃沈されるだけだった、、

 

 

まぁ仕方ないだろう

 

俺も試作兵器の実験ができたし、艦娘たちもレと姫を含む艦隊を一方的に撃破できてキラキラしている

隼鷹とかは最初から知ってたと言わんばかりのニヤケ顔だったけど

さて、輝那改(早速略された)を分解してハンドガンに戻してからパーツの方はケースに片付けて、、

 

「大淀、作戦はどうだった?」

「リアルタイムカメラで追っていましたが、突然深海棲艦が爆砕してカメラもやられてしまいました、そこからは扶桑さんによる音声送信でオペレートです」

 

「終わったみたいだな」

完全に無視してごまかす

「カメラが爆砕しました!」

「よく聞こえないぞ」

 

「カメラが爆砕しました!」

「聞こえないぞ、繰り返せ」

 

「カメラが爆砕しました!」

「予算申請は許可できない、指揮を続行せよ」

 

「もう終わってます!」

悲鳴のような大淀の叫びと同時に

声が聞こえた

 

「ただいまっぽい!」

帰って来たな

 

「よーし、お帰り」

みんなを迎えに玄関まで行く

 

「なんかすっごく楽に終わったっぽい!」

「ええ、私も危うく巻き込まれる所だっけど、ねぇ?ていとくさん」

 

「はいすいませんでした」

 

山城に暗い目で睨まれた

めっちゃ怖い、、怖い

 

怖い怖い怖い怖い怖い!

結論:こわい

 

何にも変わってない、、

「コラ!ハナセ!」

 

「山城さんが抱えてるそれは、、 」

なんというか、白黒で、全開パーカーで尻尾がついてる、、雷?

 

「カミナリジャナイ!」

怒ってる、、というか聞こえない音が無い?

 

「ハナセ!!」

「なぁ、レ級?お前真っ当に話してるよな?ヲ級とかと違って」

 

俺が話しかけると、抵抗(ジタバタ)をやめたレ級はこっちを向いて

 

「ソリャソウダロウナ!ナニセ レ級ハ 上位深海棲艦ダカラナ!」

「深海棲艦に階級制が有るとは」

 

俺はレ級に視点を合わせるために膝立ちになり

取り敢えず頭を撫でる

 

「オイ!ナニシテル!

許可モナク撫デルナ!」

 

「いやぁ、どこか可愛くてさ

ゴメンよ」

(。-∀-)ヾ(´∀`*)ナデナデ

 

「ヤメロ!」

ジタバタしているが、可愛い

尻尾で地面を叩いているが、どうも尻尾の目が×模様になっているあたり、痛いみたいだ

 

「よし、みんなは取り敢えず入渠と補給だ、このレかずちとは俺が話す」

 

「誰ガレカズチダ!」

「可愛い可愛い」

 

ナデナデしながら後ろに回る

 

「しかし、、深海棲艦ですし」

扶桑も山城も反対気味だ

「話してやれ、俺がなんとかする」

「ていとくー?止めとけよー?」

 

「隼鷹、俺はレ級と話しておくからお前は酒でも飲んでろ」

「おい!あたしは酒を飲んでりゃ黙るみたいな考えして無いだろうな!?」

 

「考えてないから大丈夫だよ」

「なら良いけどよ」

 

酒が飲めると歌いながら去っていった隼鷹、意思弱っ!

夕立もサッサと補給に行ったし、山城と扶桑は残ったが他の四人は入渠に行った

 

大丈夫か?この鎮守府

 

まぁ超兵器(陸式改狙)で支援砲撃する俺も俺だが、ちゃっかりレ級を回収してくる辺りこの艦隊なかなかイカれてんな

「扶桑さん、山城さんももう大丈夫ですよ、補給と入渠を優先してください」

 

話をしてみる為には

まず話ができる環境にしないといけない

と諭しても、首を縦に振ってくれない扶桑さんをどう説得しようか、、

 

「ハナセ!殺スゾ!」

「殺せるならな」

「やっぱり危ないですよ!」

 

「大丈夫です、俺は艤装技師、艤装が無い深海棲艦なら戦力にはなりませんから」

 

笑いながら言っておく、

「ソッ、、ソウダナ!艤装ガナケリャアブナクナイカラナ!」

「何焦ってんだ?」

「焦ッテナンカナイ!無力化デキルモンナラヤッテミロ!」

「言ったなぁ、

やってやるさ、存分に!」

山城さんごと工廠に運び込み

扶桑さんが麻縄を持ってきたと思ったら

 

一瞬で亀甲縛りにされるレ級、、

いや待って、この子を亀甲縛りにしたら色々事案だから待って!

 

「悪い子はお仕置きです!」

「ダカラヤメロォ!」

「ヤメロォ!(建前)ナイスゥ!(本音)」

 

「ダマレェ!」

ジタバタしてるんだけど尻尾が可哀想だからやめてあげなさい

 

一旦退出し、山城さんを下がらせて

俺は白衣に着替えてから再入室して、首を鳴らして、頭に手を置き

 

「さて、、解体するぞ(シュタインムーブ)

 

思いっきり格好つけた最強職人ムーブ

なんでも使える万能職人さんである

 

ちなみにパートナーの鎌も誰にでも使われる腰の軽い野郎だが、最強武器(デスサイズ)

 

まぁ格好付かないんだけど

艤装を外すのだから解体で間違っていないはずだ、(公式見解では)

そうに決まってる

 

ドライバー、エアーガン、レンチ、、各種道具を使いこなして艤装を外していく

ギャアギャア抵抗していた尻尾はバーナーで炙ったら黙った、(一応錆びついたネジを外すための処置でもある)

甲板外して、顎外して、口の中にいた艦娘出して、パーカー脱がして、、よく見たらこれレインコートみたいな構造なのか、誰にも勝てない運命を持つ不幸先輩の勝利は掴めなかったようだ、、

 

目の光り消して、謎の頭的なものを外して、ついでに無抵抗になった本体の頭を撫でる

「オイ!ヤメろ!」

 

「うーん、、まだ嫌かぁ」

撫でながら作業を続けて、

二分後、ついに全部外し終わった

 

サイズの近い睦月型駆逐艦の子から服を借りておいたのでそれを着せてもらう、もちろん山城さんに

 

俺がやったら色々な意味で事案だ

「さて、艤装を失った感想は?」

「ウっ、、最悪ね」

 

「それは困った、一応丁寧に外してるんだが、何がいけないのやら、深海棲艦は神経構造も違うのかな?」

 

「ソンナノ知らない!」

「ん?片言が少し治ってる?」

 

「シルカ!」

「?、気のせいか?」

まぁ一応艤装外し終わったし

そろそろ第一艦隊のみんなと提督も帰ってくるだろうし、入渠させておこう

 

口の中に居たこの子も一緒に

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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