戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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一応未来を見出した俺だが

 

この子をどう扱うかについては問題が解決していない、大本営から押し付け預けられた艦娘である

監視艦、隼鷹と違ってこの子には公式的な立場がない

 

神風をどう遇するか

それは大きな問題になるだろう

 

「私は神巫少佐について行きます」

 

「お、、おう、、しかし今の俺には」

「関係ないわよ!私はあなたについて行くって決めたの!」

 

「あはは、随分と想われてるようじゃないか、提督」

笑いながら言わないでほしい!

「いくら先任とはいえ、

貴官の態度は少々以上に無責任に思える」

 

一応反発を示しておく

こうしないと永遠に続けかねないからだ

「司令官」

「済まないが計画を立て直さなくてはならない、今忙しいんだ、時津風他と違って君は理解ある駆逐艦だろう?我慢してくれ給え」

 

「えっ、」

 

露骨にショックを受けた顔になる神風

可哀想だが仕方がない

 

そもそも俺の年齢が今25である以上、小・中学生(駆逐艦)

と遊んでいるとそれだけで事案になりかねないのだ

済まないが俺の立場を守るために犠牲になってもらおう

 

「司令、かん、」

 

泣きそうになっているけど

したかないんや、、済まない

本当に済まない

 

「そ、、そんな、、」

リボンごとヘタレてしまった

そのリボンわりかし大きいんだね?

 

そう言えば電探を装備してたけどそこまで有効性が確認できなかった

って逸話があったんじゃなかったか?

 

似合わない大きなリボンだかと揶揄されたらしいが、、充分、いやすごく似合ってると思う

 

可愛い、

けど事案になるから言えない

 

というかこの子、天龍ブレードもたせたら本当に使えそうなんだけど、行けるかな?

[さっきは良くも黙らせたわねぇ!]

[なっ!川内?!]

 

こんな時に?!

[またこんな幼女に手を出して!

恥ずかしくないの!?]

 

[そもそも俺はそう言われないために全力を尽くしていたんだけど]

 

[じゃあ寄せなければ良いのよ!]

[しかし、この子自身が俺についてくると明言した以上、放り出すわけにも行かない]

 

頭の中で喧嘩を続ける

もちろん勝ち負けもないが、

夜戦忍術も普通に明るいところでは無力

[イヤーッ!]

[グワーッ!]

 

結果:叩かれりゃ普通に痛い

 

「で、済まないが神風

君が俺についてくるなら

まず、しばらく身分が空のままになってしまうんだが、良いのかな?」

 

 

「ええ!構わないわ!」

「良いのかその即決で、、」

「まぁからも彼女自身の決断だからね、尊重はするさ」

 

三鷹提督はそれで良いかもしれないが、俺にとっては大問題なんだよなぁ

倫理守護拳!(ロリコンキラー)

[ぬごわっ!危ないだろ!そもそも女の子が拳に訴えたり訴えたりするのはやめろ!]

 

頭の中で殴られかけるが

かわして手を捕まえる、

[これで、、捕まえたっ!]

 

意識内部で発生した小競り合いはすぐに決着がついたが

現実側の問題をどうにかしないと

 

「司令官、どうかした?」

「いや、なんでもないよ、気にしなくて良い」

 

俺は意識して優しい声を出したが、却ってそれが不審に聞こえたらしい神風が訝しげな表情になる

 

「なんか嘘ついてるでしょ」

 

「いや、?嘘なんて、、ついてないぜ」

「嘘!」

 

速攻でバレてるし

「嘘はいけませんよ、神巫提督」

「貴方が言いますか、三鷹提督」

 

言い争い再開である

[こんのぉ!いい加減!認めなさい!軽巡が好みだっていいなさいよぉ!]

[だぁからぁ!軽巡だって高校・大学生くらいだろうがァ!]

 

ビームサーベル鍔迫り合いシーンのようにやたら喋りながらぶつかり合う

あれって完全見栄えだよね?

 

[私のこと可愛いって言ってくれたのは!嘘だったの!?]

[いや嘘じゃねぇけど、、ハッ!]

[勝ったっ!]

 

川内が下がると同時に、改二にフォームチェンジして俺を魚雷で斬りつける

同時に現実の方では

「私は居ちゃいけないの?」

という神風の質問が来ている

 

[ぐふぅぁ、、]

川内は空中で一回転してヒーロー着地を決め、後ろを向いてキメポーズ

 

神風は目を潤ませながらこちらを見上げてくる、、

 

「[轟沈しました]」

 

俺、轟沈である

意識が暗くなるんじゃー

 

眠い、、

 

三鷹side

 

「ん?、、気絶してる?」

 

ガクガクと神巫少佐を揺すりながら許しを乞うていた神風も気づいたらしい

 

大方着任すぐに起きた事件やら

レ級の相手やら神風やらで体力を使いはたしてしまったのだろう、仕方ない

「神風、提督を部屋に運んであげてくれるかな?どうも疲れが酷かったようだ、今は寝させてあげよう」

 

こちらを振り向いた神風に

知恵をつける

 

男は世間一般的に寝起きシーンに弱い

と、つまり

睡眠中に見守り、そして朝起こす役をやればいい

 

満面の笑みで頷く神風に、

僕も笑いかけながら、

神風に神巫少佐の部屋を教える

 

「電、一緒に、、居ないか」

参ったなぁ、結構長く一緒にいたからか、つい話しかけてしまう

 

さて、彼が翌朝どうなるか、、

それの見物と行こう

 

 

side out

 

翌朝、

俺は意識を浮上させ、

目を覚まし、、そして視界に映る

紅色の髪を梳く

 

「神風、起きなさい?」

「ん、、司令官!?」

俺より遅く寝たんだから俺より遅く起きて当然だと思うのだが、なぜそんなに慌てるのだろうか?

 

そもそも、ここは誰の部屋、、俺か

 

って事は俺を運んだのは神風か?

ちょっと申し訳ないな

 

よし、それも含めて頭を撫でてやろう

 

「あっ、、」

「よしよし、可愛いねぇ」

 

あっ、、言っちゃった、、

いや、今なら間に合う

寝ぼけてた的な意味で!




なんか川内がどこかのヒーローみたいになってしまった、、面白忍者が悪いんだ!
全部ニンニンコミックって奴の仕業なんだ!

神風さん、ちょっと役得回でしたね

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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