戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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レーダーの本気

麻婆春雨を食べ切った後

舌を冷まして、ライターを構えて

 

口の前で火をつけた状態で息を吹き付けると、カプサイシンが引火し、火炎放射器のように炎が噴き出る

 

どんだけ辛かったんだ、、

カムチャッカインフェルノォオ!

とでも叫べばいいのか?

 

ふざけ過ぎか、ライターの火を消して息を止める、カプサイシンは燃えやすいから可能なのだが、まさか火炎放射を習得できるとは思わなかった、

 

炎タイプの早めに習得できると嬉しい技だからな、フレアドライブやオーバーヒート、ニトロチャージには威力で譲る点もあるが、マイナスの無い優秀な技だ

 

炎の牙って地味に火傷付けてくるよな?アレって実は強技なんじゃないか?

 

「ていとくー?ヒャッハーしてるかー?」

「なんだヒャッハーしてるって、隼鷹」

歩み寄って来たピンク髪の美女、隼鷹は俺の50センチ圏内に普通に入り込み

 

「ヒャッハーしようぜ!」

「サッカーみたいに言うな!」

超次元飲酒とか誘われたくないわ!

 

主に肝臓が原因で、、いや俺は酒飲めないが

 

「うわっ、かっら!ここの空気辛っ!」

ヒャッハー誘いにきたはずの隼鷹も諦めて帰ったようだ、、円堂見習ってガッツで来いよw

 

まぁ来ても酒は飲まないけど

 

「朝8:30、そろそろデイリー任務の時間だな」

大本営から送られてくるFAX、、もとい電報で伝えられる任務

その内いくつかの日替わり、ならぬ日毎の任務に存在する、建造と開発だ

そろそろやらないと、万一大和型とか来た時に午後に間に合わない可能性が出てくる、、まぁ大概はペンギンとゴミ艤装だが

 

ペンギンを響に被せてみたい、いや狐?

 

ひびきつね、うん

すごく響きが良い、

 

なんか語感がクリティカルヒットだ

 

「さて、三鷹提督、行きましょう」

「はい、翔鶴に補助を頼みます」

 

今回の秘書艦は翔鶴さん、被害担当艦やら中破(お色気)担当とか言われる、運がないと有名な翔鶴さんだが、、大丈夫か?

 

 

30分後

「開発に失敗しました」

 

あぁ、やっぱり出て来たのは着ぐるみか、、いやまだだ!

「これ、、使えませんか?電探として」

 

「電探として?着ぐるみを?」

三鷹提督に耳打ちする俺は、それはそれは悪い顔をしていたという

 

[本当にもう!なんて事するの!駆逐艦をいじって遊ぶなんて!最低よ!]

 

[ごめん瑞鶴、君のお姉さんが出した着ぐるみを有効活用してると思ってほしい]

 

笑いながら頭の中で言い訳する

それもそのはず

着ぐるみを着て、その辺を

ちょこちょこ歩いているペンギン

もとい

『十六式小型(いなずま)たん』

が瑞鶴に見られたのである

 

かわいい、普段の撫でたくなる可愛さと違って、抱き上げたくなる可愛さだ

 

[うわ、、]

まって、引かないで我慢して

 

[流石に、、これは問答無用だと思う]

[[ジャッジメント オブ ギルティ!]]

わざわざ二人揃って英語で言わなくても、、君たち英語苦手でしょ?

 

[頑張ったの!私達は英語苦手だけど頑張れば出来るの!]

はいはいやれば出来る子ね

オーケーオーケー

そんな君たちは塾に放り込んでやる

 

やれば出来ると言ってやらない奴は何もできないって教えてやるよ

 

 

え?俺のこと?知らんな

[駆逐艦しか性的対象として見られないなんて、、]

[んなこと言ってねぇ!]

ガッツリ失礼な事を言われたが

誓って俺はロリコンではない

俺はロリコンではない

良いね?、

 

ふぅ

 

[俺はノーマルだ!そもそも15〜18くらいの軽巡にも手は出さない!]

[えっ、、]

[わたし空母だからっ!軽巡じゃない!

勝ったっ!第3部(カン)!」

 

なんでお前まで最近ネタ使いになってるんだ。

なんの波動に目覚めたんだ

 

そもそも瑞鶴も若いだろうに

高校生くらいという評価は変わらんぞ?

俺の年は若手教師くらい

つまり、生徒に手を出す教師という最悪な絵面を出す訳だ

 

絶対に手は出せない

 

 

 

フリじゃないぞ?ホントだぞ?

 

「司令官!こんな所に、、司令官?」

声が底冷えするような深いものに変わっていくグラデーションが実に見ご、まって持ち上げないでそもそも君そんなに体格良くない投げないで頭から落ちぶぁーう!

 

結果:神風に投げ飛ばされた

 

「やめてください死んでしまいます」

[受け身取っといてそのセリフ?]

うるせえ受け身は取ったとしてもそれなりに痛いんだよ!

 

「それに神風!投げるなら向こうの提督を投げろよ!」

「だってイラッと来たから、、」

 

い、、イラッ、、?

そんな曖昧な理由で俺は命の危機を迎えたのか

 

「私より可愛いし年下だしちっちゃいし!そんな子が良いの!私じゃダメなの?」

 

「お前は何を言ってるんだ?」

 

話が変わりすぎて何を言っているのかわからない、、教えてくれないか?川内、五月雨

[なんで私入れないのよ!]

 

[えっ?だってキレキャラにキレ方なんて聞いても何となくで済ませるじゃん]

 

[私ってキレキャラなの?!]

[[[イエス]]]

 

三人全員の声が揃う瞬間だった、

どうしてこうなった、、そうだ

いなづまたんだ

 

あの子は、どこ行った?

「なのです!」

 

そこか?

 

 

三鷹提督が微笑ましい物を見る顔で自分の足元で

パタパタしている電探を眺めている

 

可愛い

 

結局、みんな電探の癒し電波には勝てなかったよ

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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