戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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誤字って厄介だよね

川内で一夜を明かし、、と言うわけではないが(現実時間では数秒)

しばらく陸奥が来なかった事で落ち着いたと同時に反動で座り込んでしまい、川内に笑われた

 

「それでさ、仙台」

「仙台じゃない!川内!

川に内側の内で川内!」

うん、ゲシュタルト爺さんが顔面崩壊しそうだからやめような

 

「誤字っただけやん、許して」

「許さないぃっ!可愛い彼女の名前間違えるなんてひどいっ!」

「彼女じゃないだろ」

笑いながら指摘すると、頬を膨らませていた川内はさらに怒りながらバタバタし始めた

 

いや見てて面白いんだけどさ、スカートの丈がなかなか怪しいからやめような?見え、、みえ、、、見えない!

 

川内が可愛いというのは否定してない辺り末期である

 

「うー!」

「それはレミリア、それに☆だし、可愛いのは同じだけど流石にその『かりちゅま』セリフは似合わないからやめーや」

 

やっと起きた川内を抱き上げて、お姫様抱っこする、そしてそのまま、、海へ放り投げる!

 

なんてな、そのままそっと下ろしてあげる

川内の顔色は、赤(怒)→赤(喜羞)→青(恐)と色合いを変えて、最終的に安堵の表情になって止まった

 

「最低!さいってい!」

ポカポカと叩かれるが、流石にセーブしているらしく全然痛くない、むしろ可愛い

 

「というかそろそろ陸奥たちを迎えに行かないといかんのだが、良いか?」

下船許可を申請する

俺自身が主体的には出られないからな、もちろん世界(艦娘)を壊す覚悟があれば出られるかもしれないが、それはその娘が二度と建造出来なくなる可能性を秘めている、

 

実行した事はないが、可能性としてありえるという話だ

 

「えー?話し足りない」

「それはまた今度補うよ、だから今は出してくれ」

「うーん、、夜戦させて?」

 

つぶらな瞳、、ならぬ夜戦屋の瞳が俺を射る、、綺麗だなぁ」

 

「えっ、、あぅ」

 

俯いてしまった、、何かあったのだろうか?

「どうした川内」

「べ、、別に何も」

 

ふぃっ、とどこかを向いて答える川内

「川内?どうした」

俺は川内が向いている方に移動して見るが、また目を逸らされる

「おーい?」

「っ!」

またか、、

 

「おい川内!」「待って今顔見れない!」

 

終いには屈み込んだ川内、、本当にどうした?敵の攻撃か?

新手の干渉でコア本体が影響を受けてるのか?」

「ある意味、精神攻撃ぃ」

 

小さな声で川内が呟く

 

「やはり精神攻撃の類か!川内が危ないな、、このままでは、!」

 

危機感を抱く俺は、川内に視線を合わせ、

 

「川内、必ず俺がなんとかする、だから今は耐えてくれ!」

 

気休めだが、激励を送る

精神攻撃には精神干渉、

そういう事には気休めが一番効果があるのだ、これは経験則

 

「あぅあぅ、、」

ますます縮こまる川内、、まずいな

時間がない

 

「川内!俺を出せ」

「、、わかった、、」

反転

 

川内を守るために、俺は川内との精神リンクを辿って、影響を受けているらしきラインを探す、、、、全く見つからない

 

 

怪しい精神リンクも無いし、別段なにかの干渉を受けたような不自然な『波』も無い、、

 

一体どうなってるんだ、クソっ!

こうなったら直接川内に干渉するか?

いや俺の|精神リンクを逆に辿られかねない、いやリスクを恐れてはいられない!

 

「すまん陸奥、さっきの今で悪いが、瑞鶴とサポート頼む」

 

[どうせ私なんてかた奥陸りよ、、?、サポート?良いけど何の?]

[川内に精神干渉、敵の可能性大、直接コアの深部に干渉するから引き戻し頼んだ]

 

それだけ言って、埠頭に来た目的の出迎えも放ってドックに入り、

川内の艤装を出す

そこに所属していない艦娘の艤装も未適合のまま放置されているものがあるため、存在自体はする事がある

川内はこの鎮守府にはいないが

川内の艤装は置いてあったわけだ

 

「急ぐ、、」

 

空工展開、手数を増やして

一気に艤装を分解する

即座にバラバラにされていく艤装

思考を挟む時間すら惜しい

 

もっと、もっと速く、もっと速く!

スターバースト、、ストリーム!

 

言い切ると同時に分解が完了する

 

記録:125秒

 

自己最高記録に喜ぶ間も無く息を整え、艤装コアに手を触れる、防弾手袋は外しているから、完全に素手だ

 

「すぅ、、はぁ、、よし!」

 

勢いよく手を突っ込み、そのまま艤装のコア内部に転がり込む、

 

都合四度目の物理ごと干渉だ

 

普段の引き込みは精神リンクを使って強く意識だけを引っ張る事で起きる一時的な幽体離脱に近い現象だが、こちらは艤装コア内部の擬似空間に自分ごと入り込む、、

 

反転

 

悲鳴、怒号、絶叫

爆発と激痛、哄笑と歓声

過ぎ去る時が残影を写す

 

「提督っ?!」

「川内!無事か!?」

 

焦った声で問う俺に、逆に問われ

「うん、大丈夫だよ、提督こそどうしたの?」

「それはお前が謎の精神攻撃を受けて、、」

答えるが、急に顔を赤くした川内に気を取られて

 

「自分が原因だって分かってないの?(ボソッ)」

その呟きは、俺の耳に届くことはなかった

 

そのあと、帰ってから出迎えに戻ろうとしたら廊下で第一艦隊と鉢合わせて気まずい空気が流れる事になった

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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