戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

91 / 649
フォトンレイ!じゃありません


ティアードロップ

「鼎大将」

 

「おう、いいよ入って入って」

提督用(つまり大将の)個室の前で反対の角から出てきた大将とばったり会った俺は

そのまま着任挨拶に入ろうとしたが

何故か部屋の方に入れと言われ

 

許可を得て入室した先には

「「提督っ?!」」

神風と隼鷹がいた

 

しかも半裸で

 

「おい大将」

思っていたより低い声で、隣の大将に話しかける

「こりゃあ一体どういうことだ?アンタは俺の艦娘に何を吹き込んだ?」

 

「なぁにも?着替えならワシほとんどいないから提督個室でする艦娘が多くての、まぁありきたりな事故じゃよ」

 

その瞬間、隼鷹が脱いでいた私服のコートを抱いて体を隠す体勢になり、神風も隼鷹の後ろで服を着直している

 

率直に言おう…….

エッッロ!!

 

「すぅ、、、はぁ、、、落ち着け、落ち着くんだ俺、ウルトラマンレオ40話を思い出せ」

 

13秒で壊滅する防衛部隊……よし心は水面の如く

これが、、明鏡止水!

 

「大将は!人が悪い!」

 

引きずって部屋から出る、

これに文句は言わせない

 

いくら将官だろうと上官反逆と言われようと構わん、ただ気に食わんからやった、反省はしていない

 

「まあまぁ、彼女たちもそこまで悪く思っておらんようだしいいじゃろ?」

「良くありません!」

 

笑いながら平然と言って来たなこのオヤジは

 

「取り敢えず怒るのはやめときなさい、ワシは一応大将なんだが……」

威厳が足りない、少将みたいにみんな異常な程にピリピリして互いのミスを突き合う関係じゃないにせよ

大将はおおらか過ぎて将官の威厳がまったく似合わない

 

「はぁ……先が思いやられる」

[でも今のは提督も予期出来たハプニングなんじゃな〜い?]

 

三代……

[ナチュラルに名前間違えないでよ!

川内!川に内面の内で川内!」

 

自己紹介変えてきたなぁ

あとちょっとふざけた態度で怒りすぎじゃないか?何も減りはしないし

[名前のブランドが磨り減る!]

[あとお前平然と英語使ってるよな?]

 

[あっ……]

 

[へー、いつだかは英語禁止とか言って〜自分は平然と使うんだ〜、ひっどい娘だな〜]

 

[あの…ちょっと?]

[川内は酷い娘だ]

[私悪くないのっ、ただちょっとその]

[川内が一方的に言ってきたのになぁ]

 

[……グスン…グスン……

ふぇぇん]

 

おっと泣き出してしまった

取りあえずフォローしないと

[ごめんよ川内、そこまでとは思ってなかったんだ]

[ふぇぇん…提督が、提督がイジメる…]

 

[おい川内?]

反転

 

「おっおう……」

「ふぇぇん!」

 

ガチ泣き?マジで?

 

やばい俺アル方面から殺される

主に川内教の忍殺野郎から

 

「なぁ、川内、泣きやめよ」

取り敢えず声をかける、こういう時はまず泣くことから気をそらす事が必要だ

 

「らってぇ、、提督がぁ」

 

本当に泣いてんのな、

声ガタガタじゃないか勿体ない

 

「謝るからさ」

「ぐす……」

まだ泣き止まんのか、、これは流石にダメか?

 

「提督が名前間違えで、、わたしの名前おぼえてく れないの」

 

あー、、うん、すまん

「謝ってるだろ?」

「誠意が足りないふぇぇん」

 

おい今完全に普通に喋ってたろ

「誠意がぁ たりなぃの グスン」

 

誤魔化そうとしても無駄だぞ?

あと泣き顔の方が可愛い、俺は笑顔のお前も好きだが泣き顔も同じくらい好きになった、、何が言いたいかって?もっと鳴かせたい

 

だめ?わかった我慢しよう

 

「川内、じゃあ今は何したい?」

未来の展望はどうなってるのかな?そっちを見せれば過去がどうこうは一時的にせよ忘れさせられる筈だ

 

「でーと 提督と」

 

どうも俺の耳は腐ってるようだ、おいそこの蝙蝠、いい翼膜してんなぁ、俺の鼓膜と取り替えてくれねえか?

 

「提督とデートしたいの!」

 

もはや嘘泣きも引っ込めて全力で主張しにきてるよこの子

 

「ねぇデートしようよ!」

 

単なるお誘いだろそれ

「金がない」

これいうと大体女から引かれる

 

金が無ければ付き合おうとしない女はためらいなく切り捨てるだろうし、自分が金だけ取りに来てる訳じゃないですとアピールしたい女は省コストデートや

今回は見送りなどで引っ張ってくる

 

友人の言葉である

 

「魂界でいいからデートしてよ提督」

「お前嘘泣き上手いんだな」

 

というかお前が引っ張って来るとは思わなかったんだが

というか

「そもそも魂界しかお前活動できないじゃん」

 

「バレちゃった?」

こいつ……最初から狙ってやがったな

 

「狙いうつぜ!」

「それは俺もやったけど死亡フラグだからやめい」

 

あまり強くは言えないが

それでも止めておかないといつか奪われた某三兄弟の次男機体にビームライフルに撃たれかねない

 

ヘルメット割れた状態で狙撃とかできるもんなのかな?

まぁ彼は狙撃手だからね

出来るよね(謎の信頼)

 

HP回復するのかな?

2500って正直足りないよなぁ

一応それでも連続発動できるけど

連携攻撃食らえば墜ちるんだよなぁ

 

エースなら耐えるけど

 

ファング?あれはほら

セカンド以降の行き過ぎた遠隔操作武装の走りだから異常な命中率を持った遠隔操作近接武装とかいう意味がわからないカテゴリーだから

 

あんなのを使えるなんてさすがガンダムマイスターさんだよね?

可愛く『ふぁんぐぅ♪』って言おうね

顔と乳と尻を全部見せることに定評があるネーナちゃんは最終的に上半身と下半身がぶった切られてテケテケ状態になった後に爆死してるんだよねww

 

「別の女の事考えてる……

今は私が目の前にいるんだよ?」

 

「いや頭の中やからどっちかというと目の後ろなんだけど?」

 

「そんなの気にしないの!」

「それは気になると思う」

 

俺の手を無理やり取った川内は

お前本当に四十秒前に泣いてた?と言いたくなるくらい明るい笑顔で

「デート!約束だよ?

指切拳万ハリセンボンのーます!

指ひきちぎぃーった!」

 

ケジメつけでも引き千切ったりはしねえと思うぞ?あとハリセンボンは呑めない、体格がデカすぎて丸呑みなんてオオサメ並みの体格でなきゃできない

 

「絶対に…他の女には譲らないんだから……私が最初に夜戦に持ち込んでやる……」

 

ブツブツ言ってるけど聞こえなーい、なにか熾烈な戦いの空気を感じたけど俺には関係なーい

 

「データの日取りはどうしよっか?やっぱ土日かけ?」

「お前な、二日間ずっとデートしてなにするつもりだ、待ち時間はひたすら暇やぞ」

 

「暇でもいいもん、私は提督と一緒にいるだけで幸せだから」

 

「健気アピール乙です」

「アピールなんかじゃないの!ほんとなの!」

 

またジタバタ始めた……

俺に泣き脅しが効くってわかって増長し始めたな?

全くしょうがない子だ

 

本気で泣かせてくれよう

 

 

その十五分後 今度は演技ではなく本当に泣きじゃくる川内が頭の中を占領するのだった




どちらかというとオペレーションメテオ

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。