戦いたくなんてなかったんや   作:魚介(改)貧弱卿

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今回はお話し回です
ストーリーは全く進みません


逆襲の……

「提督ぅ」

 

「なんだ?」

 

なんと初めてあったはずの陽炎が俺の膝に乗って来た

珍しいこともあったものだ

 

「先輩提督、今はここの陽炎だけど

鎮守府に着任したら出向してあげてもいいのよ?」

「ウェッ!?」

 

「なによ?失礼ね」

 

「まず陽炎が俺の後輩だったことに驚きだよ!?」

「??、、え?わからない?」

 

ダメだわからない、こいつに似た雰囲気の子っていたかなぁ?

うぅ、、ちょっと思い出す嫌な記憶

桑嶋許すまじ!、、じゃないよ

「ほら!私!燎耀(かがりびあかり)!」

 

「あん?かがりび?あいつはもっと胸あったし身長も165くらいあったし性格もっと暗くていっつもドイツ語だかフランス語だかの本抱えてた黒髪ストレートロングの太ももむっちり系美少女だったはず……」

 

基礎科は何故か男女共学だったから隣の席になったことのある女で、いつもイチゴのような仄かに甘い香りを漂わせて提督科(予定)連中三人から重巡だろとかあいつは戦艦の素質があるとか言われてた、、水、風属性が似合いそうな子で

消しゴム落とした時に拾ってくれた子、、くらいしか関わりないぞ?

 

[へぇ]

ハッ殺気!

 

「ふぅ〜ん…私のことそんな風に見てたんだぁ」

ジト目!

 

 

「提督?」

殺気!

 

なんだこのあらゆる方面から刃物を突きつけられているような感覚は…….

 

俺は食品満載の机を血で汚さないように席を立ち、壁際でブツブツ呟く、

 

「冥界に煉獄あり地上に燎原あり

炎は平等にして万物混沌一切合切焼尽しむるはげしき慈悲なり

全てのものよ死して髑髏へと還るべし

焦土と化した故郷のなお荒涼たるこの皮肉

神は人を見捨てたもうたのだ

退廃の時終わりぬ、喇叭は吹き鳴らされよ、審判の時来たれ」

 

取り敢えず綴っておく

いや唱えておくか、別に炎が出るわけでも

周りから冷たい目で見られるわけでも俺から奪っていくやつを絶対に許さないわけでもない

 

姦は許さん、むしろゆ''る"さ"ん"!

てつを

 

「提督?、、てーいーとーくー?」

 

「ん?」

「うりゃ!」

ぎゅうぅっと隼鷹に抱きしめられる

「ちょっと隼鷹さん?俺の精神衛生がヤバイんですがそれは!?」

 

「なんか気に食わなかったからやった、反省はしていない」

「自重してくれ」

取り敢えず必至に説得するが

隼鷹は俺を抱きしめた状態から離してくれない

 

[もっと努力したらどうなの?]

[実は嬉しいんでしょ?]

 

[喧しい!]

頭の中で責めるように響いた声に

とりあえず怒鳴り返す

なにが悲しくて二方面に同時に攻撃されるような作戦展開しなくちゃならないんだ

 

「で?提督?」

楽しんでるよね隼鷹

そろそろ息が……

 

「隼鷹さん!提督から離れて下さい!」

 

姦、、お前に助けられるとは思ってなかった……

「ぇ?きこえな〜い」

 

ぎゅいぎゅいと俺を抱きしめなおす隼鷹

ねえ違うよね

オトナなんでしょ?対応が違うよね

離してくれないと酸素がヤバイ

 

「提督と密着なんてずるいです!」

「そうよそうよ!隼鷹さんばっかりずるい!」

 

「ふぅん…だったらアンタ等もくっついてみれば?」

お前等なんでそんなズレた事言い出すんだよ

 

「隼鷹…息が…」

抱きしめられて密着したままなのでなかなか息苦しくなって来た俺は必死に隼鷹に訴えるものの

「ん、、提督のエッチ♪」

おいっ!お前理解できとらんやんけ!

 

ヤバイ本格的に呼吸が……

 

「提督?どったの……ってヤバっ!」

窒息で酸素欠乏症を起こしかけている俺に気づいたか、隼鷹は俺を離してくれた

 

俺には酸素が足りなかったんだ、、テムみたいにな

 

頭がガンガン痛む……

視界が暗い……

 

「ちょっと提督!提督!」

 

お前のせいだろう…ゆするなよ

 

「大丈夫だ、、」

小刻みに小さく呼吸しながら体を落ち着ける、こういう時に深呼吸はむしろ危険だからな

 

「よし、、戻った」

 

呼吸と平常に切り替えて、

 

席に座りなおす

なお、隙あらばこちらを弄ってくる大将は無視した

 

すっかり落ち着いた隼鷹、神風、陽炎を席に戻して、セルフで席に戻っていった姦を睨み、隼鷹には俺の分の酒瓶をこっそり押し付けた

 

「えっと、、いいの?」

「いんだよ俺酒嫌いだから」

 

「勿体無いなぁ……」

ブツクサ言いながらも少し嬉しそうに持ち去っていった…

 

[いつもいつも此岸側は!]

[ズルイズルイズイズイ]

 

はいはいズイズイ

結果、ふつうに酒呑みどもの騒ぎが始まり、鳳翔さんのお叱りと一部大人艦の窘めもあって

一時間後には騒ぎも収まった

 

「で、なんで君たちがここにいるんだい?」

「アイドルが出張するのはおかしい?」

「なんでアンタの顔なんて見ないと行けないのよ!」

「ええっと、わたし達は各鎮守府からの報告艦として来てまして…」

 

真面目に答えてくれるのが春雨だけというこの偏差よ、、舞鶴がどれだけ良い子揃いなのかはっきりわかんだね

 

[姉妹艦として鼻が高いです]

[久しぶりに話したね五月雨]

 

本格的に話したのは前の時報無視事件以来か…最近は自分で起きるように努力してたからあんまり時報の恩恵は受けてないなぁ

 

[司令官が一人で起きられるようになるのは嬉しいですけど、頼られなくなるのは少し悲しいです]

[あっマジ?じゃあ今後も頼るね?]

 

[それとこれは話が別です!]

こっちでも怒られてしまった…五月雨ちゃんは普段静かだからあんまり話す事がないからなぁ

せっかくだしコミュニケーションをしっかり取って起きたかったんだけど

 

[じゃあ仕方ない、時報任務解任かな?]

[うっ、、それは嫌です]

 

[なんで?]

[私、あんまりお話しできないから…時報だけでもと思いまして…]

 

うぅん、、そうなのか

 

[じゃあ今後も継続で、よろしく]

[はいっ!よろしくお願いします!]

 

[提督?五月雨と仲良くするの良いけどぉ、、せっかく妹がいるんだから姉を呼ぶべきじゃないかな?]

[川内……だと]

[そんな驚く必要ないでしょ!?]

 

そのあと、アイドルとニンジャの話を同時に聞く技師が居たという……サムライが間に入ってくれればまだ耐えられたのに……




なんてこった、、陽炎登場なのに隼鷹さんメイン回!(?)唐突に描きたくなったおっぱい窒息、!『俺は悪くない』




よし、本日の日課終了!

600話記念番外編は

  • 過去編軍学校
  • 過去編深海勢
  • 裏山とかの話を
  • テンプレ転生者(ヘイト)
  • ストーリーを進めよう
  • 戦争が終わった後の話を!
  • しぐ……しぐ……

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