八章から終章までに出てきた人の紹介です。人数少ないですが、本編と番外編の区切りも兼ねて置いときます。
◆男性・◇女性
・八章
◆ステファノ
「76」でダーヴィドの使者としてエレメントルート伯爵家本邸を訪れる。やや老け顔の30前。猫背の痩せ型、金褐色の髪に琥珀色の瞳。身なりは一見かたぎの勤め人ふう。いかにも悪だくみしてそうで、実際に悪だくみしている。
◇コリンナ
オスカー・オスヴィンの妹。
「78」で登場。ステファノに会談を申し込まれたカイルたちから回答を受け取った。年齢は17、8。金のまき毛、薄灰色の瞳の美少女。格好は男の子っぽい。伝言役を任されてたり強硬派の若い連中に顔がきくところを見ると、たぶんステファノの女なんだろうなあと予想。カイルにお色気で迫った作中唯一の女性。
◆オスカー・オスヴィン
イヴォン街に酒場を開いているダーヴィドの子分。
全然似てないコリンナの兄の大男。髪と目の色は妹と同じ。両腕に刺青。セリフは一切なく「78」で登場。猫好き。
◆サウロ
エレメントルート伯爵家別邸の
キトリーから交代で王都に勤める家士たちをたばねる親父さん。大柄な五十過ぎ。陽気で気さくな性格。名前が出るのは二章「15 捜索会議」からで、実際の初登場は「79」のダーヴィドとの会談の時。特技は物真似。
別邸の家士は男女取り交ぜて三十数名。だいたい半年から一年交代。全員腕が立って諜報活動の訓練もしている精鋭ぞろい。探したり見張ったり調べたり届けたり……と、別邸のみんなはいつも見えないところで大活躍。
・九章
◆ザン将軍
仮面の男に利用され、カイルの逮捕状に署名した王宮騎士団の将官。ハゲでなおかつデブ。そのうえ金と女にだらしないという噂。本体は「88」と「89」でちら出。
◆バルディビア侯爵
昔々、アセルス王国にたくさんの魔法使いがいた頃、魔法士の長を務めた四家の貴族の筆頭……の子孫のおじいちゃん。もちろん魔法はまったく使えない。
「88」でカイルとエディットの助太刀に出てきてくれる。
・終章
◆シモン
レールケ伯爵んちの忠実な老執事。領地に帰るように言われて一度は屋敷をあとにしたが、やっぱり戻ってきた。「93」で登場。
◆ヨハン=レールケ伯爵
故人。フィリップ=レールケ伯爵の父。現国王マティウス二世が成人するまで守役を務めていた。三年前に病気で死去。性格をひと言で言い表すと、あわてんぼう。