あぁ、駄目だ。そういって何度も投げ出したい気持ちによくかられる。いったい何が正解なのだろう、どうすれば間違えは無くなるのだろう。そうよく考えたものだ。生き物は生きていれば必ず取捨選択に迫られる。植物だったら長生きをするために不要な葉を落とす。動物は色んなものがあるが一概には言えないが、進化の過程である能力を捨て別の能力に特化させて生存競争に勝ち抜いている。人間はどうかと言うと、より自分を高めようとこれまで有った人間関係を切り捨て、新しいワンランク上の人間関係を構築しようとする。植物は自分を犠牲にして、動物は身体能力を犠牲にする。では人間は?…答えは簡単で他人を犠牲にするのだ。実際に、人間は人間を殺すのは1位の蚊に続き人間が2位にランクインされている。そもそも動物たちは何故こういった取捨選択をするのだろうか?それは環境に合ったように生きられるようにするためではないのだろうか。それに比べ人間は同じ人間が脅威だからこそ人を犠牲にする。いつ自分がターゲットになるのかと心のどこかで怯えながら生活をするよりも、ターゲットにならないように群れて、だれかを犠牲にして地位を手に入れる。宗教、政治、人種…それだけではない、ただ己の信条や考えのために行動を起こし殺戮の限り尽くした時期だって人間には存在する。何が言いたいのかと言うと…「本当の敵は深海棲艦ではなく人間なのかもしれない」という事だ。
そしてその思考に至った時俺はどの選択肢も間違いにしか見えなくなったのだ。人はどんな選択肢を選んだところで後悔が生まれるのだ。たとえば、縁日などで目にする無数に存在する糸があったとする。その糸がどこにつながっているなんて選ぶ側からしてみれば分からない。だけども、目の前には目を輝かせるほどの景品が広がっているのだ、その中から何十何百何千からなる選択肢が存在する。景品と言うのはもしかしたら俺らにとっての理想で、実際糸にはどれも景品とは繋がってはいない。だから人は後悔をしてしまう。あぁ、もしあの時あれを選択していれば…だが後悔しても結果は同じ。だってそこには景品がないのだから。なんとも酷な話なのだろうか。だが現実がそうなのだから仕方ないとしか言えない。社会の荒波に抗ったとして出る杭は打たれるという言葉がある通り抑え込まれるのがオチだ。
俺は考えたのだ、もしこの作戦が終わったら本当に元の生活に戻れるだろうのか?と。少し前まで俺は使い捨てのような物で提督として勤めている。今もまだ新しい提督の人材不足なせいで俺はまだ提督として此の鎮守府に身を置いている。だが新しい提督が来たら俺は任を解かれて自由にしてくれるのだろうか?俺は一般人でありながら軍の中に居続けたような存在だ。そして艦娘たちのトップとして機密情報も幾つか握っている。そんな人間が普通の生活を送れるという事が考えにくい。もし、もしだ…最悪の事態を想定するとして、俺は殺されるという可能性もあるわけだ。もし、機密情報を握っている人間が一般人と変わらない生活をして、ふとした時に情報が洩れたら危険だ。俺だったら間違いなく殺すように命令する。人道的ではない、そう自分に言い聞かせるが人類の存亡をかけた戦いになるかもしれないという点では一人の命よりも大勢の命を大切にする。トロッコ問題のようなものだ。一人を殺し、大勢を助ける。それがくそったれな世間の常識である。
かといってこの話は可能性の話でしかない。ただの深読みで終わるかもしれないのだ。恐れることは何もない。流石に民主国家で人権の保障があるのだから、昔とは違うのだ。そう自分に言い聞かせ恐怖のせいか震えている体を落ち着かせて、再び今後の作戦を練るのだった。
過去を振り返れば後悔と恥ずかしいことばかり、未来を見れば何が起こるか分からない不安に駆られる。だったら、今を見るしかないのか…
「ふぁ~…って司令官もう起きてたの?早いわね」
霞があくびをしながら執務室に入ってきた。俺はその時まで今度の作戦の地図と衛星写真を見つめ、作戦を考えていた。だがその行動を始めたのはこんな太陽が昇っている時間ではなく、月が海を照らしていた時間帯だった。それほど俺はこの地図に夢中になっていたらしい。サーモン海域をより早く攻略するために俺は熱くなってしまったのだ。だけども凡人の俺…いいや下手したら凡人よりも劣っている俺が素晴らしいと絶賛される答えを導き出されることはほぼないのだ。だから考えて、考えて、その考えを否定してより質を上げようとしている。より安全に、より効率よく作戦を実行させるために思考をめぐらすのだ。その結果俺は徹夜になってしまったらしい。だからと言ってスケジュールを変更するわけにもいかないので、いったん作戦を練る時間は終わりにする。
「あぁ、一足先にな。お前は飯に行ってていいぞ」
と霞に食事をするように言いながら、俺は今日やるべき書類を机の上に置いて整理する。そして執務室にある少し大きめな冷蔵庫からMAXコーヒーと書かれた人類最高峰と言える発明品を取り出す。うん、いい朝だ。寝てないせいか少しばかりテンションが高い気がするが、仕事にはあまり影響しないだろう。そう思いながらマッカンをチビチビと飲みながら作業を始めることにする。
ここの鎮守府もかなり前線に参加するという事もあって、これまでの上から送られてくる資源の配給量が以前よりもかなり増えた。そのせいか、いちいち資源をどれくらいあって、現在の備蓄資源がどれほどあるかと把握するのが大変になってくる。だけどもやらなくてはならない事なので文句を言わずにさっさと書き込む。今日はいつだっけ?と思いながらカレンダーに目を向ける。そこには2月14日と書かれていた。特にこれと言ったイベントがない日である。ついでに昨日は13日の金曜日となるわけだ。ヨーロッパのどこかではこの13日の金曜日は不吉な日だと言われている場所があるらしい、実際にホラーゲームでそんな感じの名前が出たくらいだ。間違いない。…ふむ、どうやらこのテンションは仕事に支障がでるな。お陰様で13日と書いてしまった。取り合えず修正しとけばいいのですぐさま修正する。
「お待たせ。ってもう始めてるのね。取り合えず終わったものの確認してから手伝うわ」
霞が戻ってきて、俺が仕事を始めているのを物珍しいものを見たかのような表情をする。そりゃ、少しばかり仕事をしなければお前は文句の一つや二つ言ってくるだろう。俺は穏便にことを済ませたいので、怒られないように立ち回るのだ。
「あぁ、よろしく」
そこから無言でお互いが作業を始める。と思っていたのだが、彼女の口から…
「2月14?…去年みんなこの日に向けてチョコを作ってたけど、今年は作ってないわね…」
チョコ?14日あー…もしかして今日ヴァレンタインだったりする?だったらまずいぞ…今日は雪ノ下達と会う約束をしていたんだ。俺には全く関係のないイベント過ぎて普通の休日かと思ったじゃん。
「それは俺が提督だからな。みんな大好き昔の提督はお前ら見限って逃げ出したからしょうがない」
別に同情だとかする気はない、自業自得だし俺はそのせいで巻き込まれたわけだし。逆にこの件に関しては文句どころか暴力も許されるような気がする。と言っても相手は本物の軍人だからどうせ返り討ちにだろうけどな。
「アンタ言ってて悲しくなんないの?」
「無い無い。チョコなんて妹くらいしかもらわなかったからな」
「何でその答えで胸を張れるのか疑問だけど…アンタもご飯食べたら?朝から何も食べてないでしょ?」
「もう少し時間が経ったら行く。あいつらとプライベートでは関わりたくないんでね」
「相当嫌ってるのね」
「俺は平等に人を嫌ってるんだ。それに俺と艦娘は利用し会うだけで、そこにはなれ合いなんて必要ないしな」
「そう、私たちを兵器だと言ってる割には人としても扱ってくれるのね」
「兵器も人も大差なんて無いからな。人を殺すのは結局は人なんだ」
「…それは私たちが軍艦の時のことを言ってるの?」
「今も変わらねぇだろそんなの」
「そうかしら?…私達は今の人の生活なんて知らないから分からないわ…だから、外を知っているアンタが少し羨ましいわ」
「そうか、だったら外で生活するか?上の連中はお前らにも給料は支払っているらしいから、やろうと思えば用意するが」
「魅力的な提案だけども…遠慮しとく。私には生まれ持ってからの使命があるから。その使命を全うするまで私は退役しないわ」
彼女としばらく会話してて彼女のことが少しずつ分かってきた。彼女は自分に厳しく他人にも厳しい。その証拠に俺が仕事をさぼればかなりきつめの説教をして、さらにボロクソに言ってくる。そのおかげで少しトラウマになってしまって、体がサボることを拒み始めたのだ。最近はしっかり仕事をこなしているので彼女からの説教は無い。だが、今は飯に行ってもよいという許可があるのでお言葉に甘えさせていただく。現在時刻は7:45である。
「じゃあ飯行ってくるから、お前は休憩しとけ」
「お気遣い感謝したいところだけども、余計なお世話よ」
「そりゃ、すいませんでしたっと…」
俺は適当に謝罪を済ませ、食堂へと向かう。途中に艦娘たちが俺を見ては目を合わせないように必死で、俺の後ろに立った時睨まれていると見なくても感じるほどの視線を感じる。なんら日常と変わらない。そう思いながら苦笑いをする。外を見てみれば本日は晴天と、雲一つない青空が広がる。だが、俺の心は雲模様…だって今日あいつらが来るわけだし。この現状を見せないように中に入れないと言えるような言い訳を考えないといけないわけだ。憂鬱である。あいつらが嫌な存在ではない、俺があいつらにとって不快になる行動をとるから悪いのだ、結局は俺がやったことが返ってくるだけ。俺には葉山のような周りをまとめる方法を知らない。雪ノ下のように優秀な指示だしはできない。由比ヶ浜のような空気を読む力もない。あいつ等にはあいつらの良さがある、だけども俺はどうなのだろうかと考えてみると、長所となるのは少々頭の回転が速いだけ。それでも雪ノ下に劣る存在だし、葉山にさえ劣っている。だか、俺は自ら汚れ役を買うしか選択肢は無かったのだと今でもそう結論付けているのだ。言い訳に過ぎないかもしれない。だけどもそれを彼女たちにこの鎮守府の現状を見られたらそう言う事しかできない。だから、彼女たちを何としてでもこの鎮守府に入れないようによう。
「日替わり定食1人前で」
「分かりました。少々お待ちくださいね~」
食堂のカウンター席に座りながらそう注文する。すると鳳翔さんが俺の注文に対応してくれた。ここの鎮守府は何故だか艦娘たちにも料理を作らせている。初めて来たときは謎だった。だから本人に何故ここにいるのか、と鳳翔さんに直接聞いた。すると返ってきた答えは「私は余り戦闘が得意ではないので…ですが料理や家事などは得意なので皆様方の力になればと思ってこうしてるんです」と俺に説明したのだ。別にそういった事なら別にいい、適材適所と言う言葉があるくらいだ。無理に別の何かをやらせても返って足を引っ張る結果を招く恐れがある。だけども本人の意思はどうかは分からないから「出撃したいと思った事ありますか?」と聞いたのだ。返事は無言で少し苦笑いをしながら首を横に振っただけ。つまり戦いたくないらしい。まぁそりゃそうだろうな。と思い「ですよね」と言ってしまって、お互い苦笑いをしたものだ。
「そう言えば駆逐艦の子たちが提督の事鬼だーって愚痴をこぼしてましたよ?」
「それは作戦で気を抜いてるから叱っただけですよ。もし沈まれたりでもしたら責任が俺に来るんですから沈むリスクを極力なくしたいんですよ」
「提督はお優しいのですね」
「どうしたんだ急に…」
「私たちが沈んでも提督には責任は無いんですよ。責任が行くのは沈んでいった艦娘たち…たとえ大破で進軍した提督が悪くても沈んだ艦娘が悪いって判断されるのご存じですか?」
「それは情報源があるのか?ここは誰かが沈んだっていう記録はないが」
「えぇ、演習の時何度かほかの鎮守府の艦娘たちとの交流で」
「なるほど…でもそれは貴方の深読みですよ。俺にはそんな周りを見るほどの余裕がないんです」
「そんな事無いですよ。昔はこの食堂よく喧嘩が起こってたんですよ。ですが提督が着任した数日後にその喧嘩は無くなったんです。何をしてくれたのかは分かりませんが、ありがとうございます」
「俺は何もしてませんよ。あいつら艦娘たちが勝手に変わっただけです」
「ふふ、そういう事にしておきます。どうぞ、日替わり定食のから揚げ定食です。から揚げを少しばかりおまけしておきますね」
「ありがとうございます」
食べながらだが、鳳翔さんの会話を聞く俺は飯を口の中に入れているときは相槌は頷く程度で、口の中に何も入っていないときはもちろん「そうなんですか」だとか「凄いですね」と言いながら話を聞いている。内容はほかの艦娘たちの内容なので別に興味が余りなかったのは内緒だが、それを口にするほど俺は無礼者ではないし、別に不快にはならない内容だったのでそれを食べている間ずっと聞いていた。8:25の出来事だった。
俺は飯を食い終わり、鳳翔さんにご馳走様と伝えて席を外す。そこからやるべきことは執務室へ行きやるべきことを再開させることなので、寄り道をせずに向かう。すれ違う艦娘達は俺を見て逃げたり、敬礼をした後陰口を言っていたりとかなり歓迎されていなかった。別に歓迎される気なんてさらさらないが…。そんな事もあったが、実害はないので放置をして執務室へと入る。そこには霞が書類の書き込みをしていたのだ。小さい少女にこうやって仕事をさせるのは少々罪悪感があるが、彼女は艦娘だから体格はあまり関係ないのだろう。だって俺が見た感じだが、大きい癖して大人げない艦娘が多い中、こいつは文句言わずにやっているわけだし、文句を言ったときにはしっかりとした理由があるから俺はよく言い負かされる。
俺は霞と相性最悪なのだ。俺と彼女が口論したら、俺のいう事は大体屁理屈だと言いながらも、丁寧に一つ一つ丁寧に論破されていく。さりげない論点のすり替えも無意味に終わり、逆に墓穴を掘ることもある。要するにこいつは俺の話を注意深く聞いていて、話の内容から少しでもずれたら軌道修正を図る、もしくは有利な方向へ行くと感じたら軌道修正をせず俺に話をさせる。
「戻ってきた?じゃあ早く座って書類片づけるわよ」
「あぁ」
「と言っても必要のない書類もあったから別の所にまとめて置いといたわ」
「助かる」
その後の会話はとても業務的な物だった。この書類はどう処理していくか。この作戦報告書はどう要約して上に提出するか。そんな話をしながら作業を進めているうちに書類は片付き、今日のノルマは達成した。これを大淀さんに提出をして上に届けてもらうように頼む。そのあとやることは作戦会議だ、今後の海域をどう攻略するかを霞と話し合う。
「なぁ南方海域前面って、島が多いと思わないか?」
「ん?まぁええそうね」
「艦娘って艤装を展開したままよく歩いてるよな」
「えぇ、艤装をつける場所が陸にあるからね…ってまさか」
「あぁ、艦娘達には陸を歩いてもらい、上を取った状態で戦わせたい」
「面白いアイデアね。でもそんなのは過去に話は無いわ」
「だったら今作ればいいんだ。試験的にでもやってみる価値はあると思うぞ?」
「でも、上を取るという点ではかなりいいアイデアね、さらにこの島の外側から空母で攻撃させれば、かなり安全な攻略になるわ」
「その前にこの海域の偵察と、艤装をつけた状態で移動の実験をするぞ。霞お前が犠牲になれ」
「犠牲と言うなクズ!まぁ、他に頼める人がアンタにはいなそうだからいいわ。じゃあ工廠で待ってて」
取り合えず待っててと言われた場所に待機をしている。すると艤装をつけた霞がこちらにやってくる。体にめちゃくちゃ重そうな装備をつけてはいるが、彼女はそれを自分の一部のように重さに違和感がないようにふるまっている。
「どうだ?しばらく歩けそうか?」
「大丈夫よ、何だったら走れもするし階段も登れるわ」
「よし、これなら楽に攻略できるな。んじゃ今日は艤装を片付けてから早いが自由行動でいいぞ」
「何で早いの?」
「俺がこれから人と会うんだ」
「それだと秘書艦的な艦娘も欲しいと思うけども…」
「軍には関係ねぇよ。俺の同級生と後輩と先生に会うんだ」
「そう、それなら要らないわね。じゃあ、楽しんできなさいよ。ここで苦しい思いをしてる分リラックスして帰ってきなさい」
「俺はお前のお母さんかよ」
「まぁアンタと言う司令官は私が育てたと言っても過言ではないからそうかもしれないわ」
「じゃぁなんかあった時執務室か、外の門の前に来てくれれば俺がいると思うから言ってくれ」
「分かったわ」
そういって別れたのは良いものの実は俺結構覚醒しているように見えて睡眠欲に襲われているのだ。これ以上作戦会議をしたところで頭に入んないどころか眠ってしまう自信がある。だから無理にでも体を動かして眠気を覚まそうとし、無理にでも今日のスケジュールを終えたのだ。それが正解なのかは分からないが、取り合えず、あいつらと会うまでは眠らないでおこう。食事は栄養調整食品のチョコレート味でも食べて満腹にならない程度にしておこう。時計を見るとそこには短針が12と1の間にあり長針が30の所に止まっていた。12:30である。
眠い…そんな感情を殺したとしても脳は限界な様で立ってないとそのまま眠くなってしまう。先生からはさっき連絡で14時にこっちに来ると聞いているが今は13時ちょっと前、一時間も待たなければならない状況なのだ。あの夜は何でずっと地図を見ていたのか…今日がバレンタインだって知っていたらしっかり寝ていた。今後悔したところで今何とかできるかと言われればそれは不可能なことなので、座右の銘の「押して駄目ならあきらめろ」に従ってあきらめることにする。うん解決した、全然睡眠したいけど解決。何とか起きようと、立ちながらスマホを開き時間を潰すことにする。
スマホをいじっているとあっという間に時価が過ぎて現在13:50である。そろそろ門の外で待っていた方がいいと判断して、俺はスマホをポケットに入れて移動をする。少々眠気によってボーっとして、簡単な事しか考えられなくなってきた。あの時数十分でもいいから寝るべきだったかもしれない。
「…時間ぴったりに来たな」
先生の車が来たことを確認して俺は会釈をする。鎮守府と道路の間に横駐車する程のスペースがある為、そこに駐車をして貰い、彼女達と先生が降りる。
「あまり軍服が似合ってないな。もう少し貫禄と、背筋を伸ばして、やる気に満ち溢れた目をすればそれなりに様になると思うぞ」
先生が少し笑いながら俺の服装をそう評価する。それって俺をほぼ否定しているのでは?まぁ、実際俺の軍服姿を見てこいつすっげぇ弱そうだと思ったけども…
「まぁ君が軍服が似合わなくて私はほっとしたよ。それよりも雪ノ下達を連れてきたから、ゆっくり話したまえ。私は車に戻ってるから何かあれば言ってくれ」
アンタマジでイケメンですよ。先生が男だったらさぞモテていたことでしょう。いや、多分今でも女生徒に人気があるんだろうなこの人。でもなんで俺の軍服姿が似合わなくてほっとしたのかは分からないが別に大切なことではないだろうと思い聞かないでおく。
「久しぶりね。比企谷君」
「久しぶりヒッキー!」
「せんぱーい!お久しぶりです」
「おう…んで、学校はどうだ?」
「おぉ、ヒッキーが少し社交的な人間になった‼」
「お前、俺は元から社交的だぞ社交的過ぎて他人に迷惑かけないように誰にも気づかれないくらいなんだからな?」
「それに似たことを前聞いたけど…まぁ、貴方の記憶力、いいえこれは語彙力の問題ね。やっぱり腐った部分を取り除かないとそこから広がるって話よくあるじゃない?そうした方が貴方の脳を腐らせないで済んだかもしれないわね」
「ねぇ、俺の目は腐ったミカンなの?そこまで俺の目は腐食してないからね?強いて言えば鮮度が落ちている死んだ魚くらいだと思うんだけど」
「あら、貴方のクラスの立ち位置に掛けて言ってみたんだけども。あぁ、もう取り除かれてたわね」
「それだと、俺は鎮守府を腐らせるやべー奴になるんだが?」
「あら、違うの?」
「…俺はまともだぞ。世界がまともじゃないから俺がまともに見えないだけだ」
「うっわぁ…久々に聞いた謎の屁理屈…」
「先輩、数は力ですよ。少数派の先輩がおかしいんです」
「ちょっと?あなた達辛辣すぎない?泣いちゃうよ?泣いてヒッキーが本当にヒッキーしちゃうよ?」
久々に会って俺にかける言葉か?と傍から見た人間は思うかもしれないが、彼女たちにとっての照れ隠しなのだろう。それに、本当に嫌いな相手だったらこんなところまで来ないだろうし、安全じゃないぞと脅しても来るわけだ。きっと彼女たちは俺に対して悪い感情は無いと思う…それに俺はこいつらに生徒会選挙の時に俺の気持ちを伝えたからな。まぁ大丈夫だろう。
「でもお前らも相変わらずで安心した」
「あなたもね」
「ねぇ先輩鎮守府内って見せてもらえる事ってできます?」
「いきなり言ってきたなお前。無理だと思うぞ。機密情報もあるというのもあるが、一応鎮守府だから深海棲艦にいつ攻撃されるか分からないからな」
「うーん、それならいいです」
「じゃあさヒッキー、鎮守府の生活ってどんな感じ?」
「そうだな…仕事して寝る」
「雑!?」
「まぁ由比ヶ浜さん相手だったら満点な回答だと思うわ」
「社畜してますね」
「んーじゃあさ?艦娘ってかわいいの?」
「…客観的に見れば可愛いだろうな。中身は別として…まぁ、それは人それぞれってやつだ」
「…あら、あそこの小さい子が艦娘かしら?」
と言って雪ノ下の目線にある方向へ目を向けてみれば、霞が門から出てきてこちらにやってきた。何かあったのだろうかと思って不思議そうに見ていると。
「…少し面倒なことが起こったの」
少し複雑な表情をして俺に言ってきた霞の姿があった。その時刻は14:13だった。
もしかしたら、他作者様と内容がかぶってしまっているかも…文章がおかしかったらどうしよう…とビクビクしながら投稿しています。
その前に、内容が面白いかどうかが心配ですけどね…。