劇場版 -ハイスクールD×D- 補講授業のイミテーション   作:ユウナ

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開幕

「ぐぅ……」

地に叩き伏せられる赤龍帝(せきりゅうてい)こと兵藤一誠(ひょうどういっせい)

「どうした? こんなもんか?」

その相手は……同じく赤龍帝である兵藤一誠。

余裕そうにへらへらと笑いやがって……。

俺はなんとか四肢(しし)に力を入れて立ち上がる。

「なんだ、まだいけるんじゃないか。なら、こっちもいかせてもらうぜ!」

あいつは嬉しそうに笑い、籠手に力を集中させる。

『Boost!』(ブースト)

あいつが更にパワーを増大させた! チッ、本物の俺より強いとかありかよっ!

「ドラゴンショットォオ!」

パワーを増大された大きなドラゴンショットが俺に向かって放たれる。

「くっ……」

すんでのところで上に飛んで回避し、こちらもドラゴンショットを放とうと相手を見ると——。

「いないっ!」

慌ててあいつを補足しようとする俺。だが——。

「こっちだぁ。くらえ、ドラゴンショットッ!」

『Boost(ブースト)Boost(ブースト)Boost(ブースト)Boost(ブースト)Boost(ブースト)Boost!!』(ブースト)

しまった、神速で後ろに回り込まれたのかっ。

躱しきれないと判断した俺は、腕をクロスさせて、魔力を集中し防御しようとした。

ドオォォンッ!

「ぐはぁ」

だが防ぎきれずに地面に衝突し、そのまま爆発してしまった。

「おいおい、こんなもんじゃねぇだろう? 本物の赤龍帝の力は!」

野郎ォ、言ってくれるじゃねぇか。

しかし、あいつ俺より戦い方がうまい。

さっきのドラゴンショットはわざと大きくして撃って、俺の視界を奪ったんだ。

その隙に神速で俺の背後に回った。

事前にブーストしたのはドラゴンショットを必要以上に大きくするためだ。

なんというか、魔力の使い方に無駄がない!

クソ! お手本みたいな戦い方しやがって!

でも、俺だって————。

「ああ、こんなもんじゃねぇさ。赤龍帝の力は!」

「なっ!」

煙の中から立ち上がる俺の姿を見て、奴が驚く。

「まあ半分はもらっちまったけどな」

「っそうか! 半減の力を使ったのか!」

そう、ついこの前にユーグリッド・ルキフグスと戦っていたときに使えるようになった白龍皇(はくりゅうこう)の半減の力。

修行であの小型ドラゴンを一体くらいなら、瞬時に出せるようにしてたんだ。

「だけど、半分はくらったんだろう。鎧も瞬時に修復したようだが、生身の体にダメージが通っていないわけじゃない。隠してても分かる」

『どうやら、向こうの相棒のほうが頭はよさそうだな』

酷いっ。俺たちは二人で一つの赤龍帝だろう。そんなこと言うな!

『ああ、すまなかったな。だが、俺はお前のほうがいい。たとえ奴が相棒より強くともだ』

ドライグ……っ。

その言葉に男泣きしそうになる俺に、ドライグが忠言する。

『だが、奴のほうが実力が上だ。このままではやられてしまうぞ』

そんなことは分かってるよ、ドライグ。さ~て、この状況どうしたもんかね?

兵藤一誠、ピンチですっ!

そもそもなぜこんなことになったのか……。それは、「D×D」のサブリーダーである孫悟空にヴァーリとともに修業を受けていたところまで、話は巻き戻る。 

 

 




今回は、この物語の途中から開始させていただきました。
いきなり最初から始めても、インパクトに欠けると思いましたので……。
次回からは、物語の実質のスタートです。

どしどし感想や評価などをしていただくと、作者は喜びます!
この部分だけ見ても、全体の話がどんな感じかは大体掴めるかもしれません。
劇場版ということで、D×Dチームの皆は大体活躍する予定です。
(アガレス眷属は、原作でも戦闘をほとんどしていませんので今回は参戦させません)
キャラ崩壊等はあまりないように致します。
では、ここまでお読みいただきありがとうございました!
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