劇場版 -ハイスクールD×D- 補講授業のイミテーション   作:ユウナ

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イッセー「よしっ! 今回こそは俺が主役だ!!」
木場「良かったね。イッセー君」
サイラオーグ「うむ、やはり主役はお前がふさわしい」

イッセー「とか言いつつ、二人とも楽しんでたよな? 俺より主役っぽかったよな!?」

木場「そんなことはないよ。僕は君という光の影でしかない。ヒーローは君だよ」
サイラオーグ「まぁ俺には主役なんて柄じゃない。俺を打ち破ったお前にこそ主役の名にふさわしいだろう」
イッセー「なんか寒気がするけど……ま、いっか。今回から話も進むからな! てか、気づいたけどオカ研女子メンバーの出番ほとんど今までなしですか!? エロエロな展開カムバック!」

リアス「大丈夫よ、イッセー。今回からは私たちの出番もあるもの。気合が入るわ」
朱乃「あらあら、部長。そんなに気合を入れなくても、私がイッセー君の隣に立ちますから……大丈夫ですわよ。隅っこにいても」
リアス「だから彼の隣は終生私のものなの! どうして皆それが分からないの! 朱乃のおたんこなす!!」
朱乃「あら隣って……」
リアス「だいたいそう言う朱乃だって……」


サイラオーグ「(この二人はいつもこうなのか?)」
木場「(ええ、二人とも似たようなポジションにいるためか張り合うことが多くて……)」
サイラオーグ「(そうか……大変だな。兵藤一誠も)」
イッセー「また二人でなにこそこそ話してるんだよ?」
木場「な、なんでもないよ。イッセー君」

朱乃「それでは、本編スタートですわ。うふふ」
リアス「タイトルコール取らないでよっ!」
朱乃「早い者勝ちですわ」



D×D、交流会ですっ!

リビングで寝ていたサイラオーグさんが起きたようだ。

「起きたんですね。調子はどうっすか?」

「問題ない。すまないな、ソファーを占領してしまって」

「いいんすよ。それくらい」

 

同じ「D×D」チームのよしみだ。これくらいなんともない。俺としてはむしろ、サイラオーグさんにベッドで眠ってもらいたかったのだが……バアル眷属の皆さんが「主様はすぐ起きるだろうから、ソファーで構わない」って言うんで、仕方なくこうなっていた。

 

「イッセー、そろそろお夕飯にしない?」

リアスが二階から降りてきてそう言った。

確かに……もうこんな時間になっていたんだな、気づかなったよ。

 

初代との修行のあと、俺とヴァーリはそれぞれ別の修行を行っていた。

俺は魔力貯蔵量の増加。ヴァーリは魔力放出の効率化だ。

初代が言うには、俺には貯蔵できる魔力の絶対量が少ないものの、それを効率よく扱える術はヴァーリより上。対してヴァーリは自分の力を効率よく扱えないものの、その身に有する魔力の量は絶大。

だから俺とヴァーリはお互いから物事を学ばなくちゃいけないんだけど……それがそう簡単にはいかない。

俺は真龍と龍神から得た力を使ってこの体を復活させてるから、前よりは多少魔力貯蔵量も増えてるんだけど……やはり、まだまだ足りない。

限界まで魔力を使って、回復させて、また使い果たす……という練習方法で魔力貯蔵量を増やせるそうだ。地味で効果をなかなか実感しにくいが、これしか方法はないらしい。

 

だから初代との組み手のあとはずっとこれをやっていたんだけど……そのおかげで、体をあまり動かしていないにも関わらずもうくたくただ。

俺の横でヴァーリも相当苦労してたな。

あいつは生まれ持った才能のおかげで、苦戦なんてことをあまり経験してこなかったんだろうな。だから自分の力を効率よく扱う術など気にも留めてこなかったんだろう。

ま、あいつのあり余る魔力の全てを使い切るなんてことも最近はめったになかったんだろうさ。

 

それに白龍皇の奪う力もあった。あいつは自分の力を節約して使うなんてことなかったんだろうなぁ……才能の無い俺にとってはうらやましい限りだ。

初代はヴァーリの力の扱いの苦戦っぷりを見て、こうも言っていた。

「莫大な力をその身に宿しておるからのぉ……逆に細々と力を使うということが難しんじゃろうなぁ」

なんてうらやましいっ……じゃなくて、あいつでも強くなるのに苦労することがあるんだなぁ……。

俺の横で自分の力の使い方に苦心している姿を見て、ちょっと親近感を覚えてしまったのは内緒だ。

ま、あいつのことだからすぐにコツを掴んで上手くなるんだろうさ。

俺も必死こいて修行しなきゃな。

 

「そうだな。そろそろお腹も空いたし。サイラオーグさんたちも食べていきませんか?」

リビングに揃っているサイラオーグさんたちも誘ってみた。せっかくだしね。

「いいのか? リアスの作る手料理を俺たちも食べても」

「いいですって、別に。それに俺、サイラオーグさんと一度ご飯を一緒に食べてみたかったんすよ」

これは俺の本音だ。サイラオーグさんとは拳で語り合ったが、食卓で語り合うことはしていなかったからな。一度お茶したいと、戦ったあとでずっと思っていたし。

機会がなかったから今まで出来なかっただけで……でも今はサイラオーグさんたちと一緒に夕ご飯を食べる絶好の機会だ!

 

「それならご馳走になろうか。よろしく頼む」

「えぇ、いいわよ。ふふ、皆で食べたほうがおいしいものね」

リアスが笑顔でうなずいてくれた。

ああ、やっぱり俺の彼女は最高だなぁ……とリアスを見詰めていると……、

「イッセー……」

「リアス……」

リアスもこちらを見詰めてきて……そこに二人の世界が形成された。

ああっ……やっぱり俺の彼女はなんて素敵な人なんだ……こんな人が彼女だと思うだけでいまだに俺は――

 

 

 

「――いつもこんな調子なのか?」

「はい、基本的に」

サイラオーグさんのそんな質問に木場が答えていた。

 

「見ていて微笑ましくなるよな」

「お似合いの二人よねっ!」

ゼノヴィアとイリナが茶化し、

「あらあら、またですの」

「……見詰め合いすぎです」

朱乃さんと小猫ちゃんが嫉妬し、

「もうパパったらまたえろげですか……いけない子ですねぇ……」

アーシアが現実逃避を……もとい、ちょっと壊れていた。

 

って、

「アーシアァァァアアアア! 大丈夫かっ!?」

「はっ……今わたしは何を……」

我に返ったアーシアをゼノヴィアが「なんでもないんだ。アーシア」と慰めていた。

 

うーん、最近アーシアの精神状態が不安定になっているような気がする。

原因は間違いなく……あのパンツ龍王……もとい、五大龍王の一角である黄金龍君(ギガンティス・ドラゴン)だ。

あいつがあんなにも変態だなんて……仮にも龍王の一角なのに……。タンニーンのおっちゃんやヴリトラは立派なのになぁ……。先生と契約していて鎧と化していた頃には、あんな性格だとは想像もしてませんでしたよっ!

まぁ契約の対価さえきちんと支払えばアーシアをちゃんと守ってくれるから、そこのところは心配ないんだけど……。しかし、その契約の対価がアーシアのパンツだったりスク水だったり……なんて破廉恥なっ!

 

俺もアーシアの服を何度も洋服破壊(ドレス・ブレイク)していたから人のことは言えないが、それでも毎度毎度パンツやらなにやらをあの変態龍王に差し出していたら、アーシアの精神が壊れてしまうんじゃないだろうか……お兄ちゃん心配っ!

どこかでアーシアの心のケアをしないといけないな……そう固く決心しつつ、リアスたちの作る晩御飯の用意を待つ。

 

……と、そこにここから出ていこうとするヴァーリを見かけた。

「ヴァーリ、俺たちと一緒に飯食べていけよ」

俺がそう言うとヴァーリは、

「そういった馴れ合いは苦手でね」

とつれなく返してきた。

なんだよ、人が折角誘ってやったのに。

 

「そんなこと言わずにさぁ……ヴァーリも食べていきなよ。スイっちゃんのご飯おいしいわよ」

「そうです。一緒に食べましょう?」

「そうか……まぁ偶にはいいかもしれんな」

黒歌とルフェイに言われて考えを変えたのか、俺たちと一緒にヴァーリも食卓を囲むことに。仲間の言うことは素直にきくんだな。ヴァーリも出会った当初とは変わってきているのかもしれない。曹操との戦いのときも黒歌を傷つけられて激怒してたし。こいつにとっても仲間は大切な存在になっているのかもな。

 

「そういや、アーサーはいないんだな?」

「はい。お兄様は私を家に戻してくれるよう交渉に出かけております」

アーサーから頼まれたルフェイとの契約。まだ正式には行っていないが俺はその気だ。レイヴェルも反対しないと思う。

それで冥界のヒーロー(恐れ多いことだが)である俺と契約すれば、ルフェイは家に戻れるかもってアーサーは言ってた。その段取りを現実的なものにするために直接話をつけにいったんだろうな……妹想いのいいお兄ちゃんだ。

サーゼクス様しかり、ライザーしかり。俺のまわりには妹に優しいお兄ちゃんが多い気がするな。

 

「美猴はそれに付いて行ったのか?」

「そうにゃ。おおかた初代とあんまり一緒にいたくないんだと思うにゃ」

あいつ初代にいまだに苦手意識持ってんのかな? 同じチームなんだからそれもいずれは克服してもらわないとな。

 

ということでヴァーリもつれてリビングに戻ってきた俺たち。

料理もそろってきたのか、おいしそうな匂いが漂ってくるなぁ……。

リアスたちが家に来てから、家で食べる食事が美味しいのなんのって。

オカルト研究部に入るまでは、ファーストフード店を利用することも割とあった俺にとって、この家庭の変化はほんっとありがたい!

「あら、イッセーきたのね。もう出来てるわよ? その、白龍皇も食べるのかしら?」

 

黒歌やルフェイが食べることは今までもあったけど、ヴァーリがこういうのに参加するとはなかなかイメージしづらいんだろうなぁ……。

「ああ、お邪魔でなければ俺もいただこう」

「あらあら、うふふ。大集合ですわね」

確かに……サイラオーグさんたちやヴァーリたちもいるんだもんな。家にこんなに人が集まったのってこれが初めてじゃなかろうか。

「「「「いただきまーす」」」」

そして、チーム「D×D」皆での夕食が開始された。

 

 

 

 

 

いやー、相変わらずリアスたちが作るメシはうまいっ!

サイラオーグさんたちも美味しそうに食べてたな。

黒歌も相変わらずたくさん食うし……。あ、やっぱりって感じだけど、サイラオーグさんやヴァーリもガツガツ食べてたよね。あの二人はイケメンだからそうやって食っても画になるんだこれが。

 

皆が食べ終わって、リビングでそれぞれくつろいでいるとき、不意にヴァーリが廊下のほうに出ていくのを見かけた。

もう帰るのか? と思って一応声をかけに行こうとすると――、

「…………」

なんか窓から月を見上げて物憂げにしてるなぁ……。

なにか悩んでることでもあるのかね? そう思って俺はとりあえず声をかけてみる。

 

「どうしたんだよ、ヴァーリ」

「……」

ヴァーリは俺を一瞥したあと、こう告げた。

「いや、リゼヴィムのことを少し……考えていた」

「おまえのじいさんなんだっけ?」

 

そう、今回のテロを引き起こしているリゼヴィムはヴァーリの祖父にあたる人物なのだ。

「ああ、俺を捨てるように指示した者だ。……お前も聞いていただろう?」

「ああ、訊いてもないことをペラペラ喋る野郎だったな」

あいつのテロの理由はただの子供の我がままみたいなもんだ。

でもそれで全世界が滅ぶかもしれない。それに異世界に住んでる生き物たちにも迷惑がかかるだろう。そんなことは絶対に許してはいけない。

俺も異世界の乳神さまとの接触で、責任の一端をちょっとは担っているからな。

だからこそ、なんとしても俺たちの手で止めないといけない。そう思ってる。

 

「あいつの……あいつのやろうとしていることはグレートレッドを倒すこと。その目標は俺も持っていたものだ。あいつと同じことをやろうとしていた俺は所詮、あいつと同じような存在なのかと思ってしまってね」

「……っ」

そんなことっ……。

「そんなことねぇ! あいつは邪魔だからグレートレッドを倒すだけだ。でも、お前は違う。白龍神皇になるんだろう! そのための目標としてグレートレッドを倒すんだろう! だったらあいつなんかとは、全然違うさ」

「……っ! ふふっ……そうか。そうだな」

 

俺の答えを聞いたヴァーリは……少し笑みを浮かべていた。

なんで俺がヴァーリを励ましてんのかね。でもこれが俺の本音だった。

邪悪を振りまくあいつとお前は違うって。まぁどっちにしろ次元の狭間のことがあるからグレートレッドと誰とも戦わせるわけにはいかないんだけどね。

なんか今のヴァーリ見てたら、励まさなきゃいけないような気分になっちまった。

なんでかね。

ま、でも俺たち「D×D」今日も仲良くやってます!

 




どうでしたでしょうか?
今回からは話が進んでいく予定だったのですが、なんだか彼ら「D×D」の交流会みたいな感じで収まっちゃいましたね(笑)
まぁこういう日常回も大事だということで一つ。

もう17巻が発売されていますが、私この話書くまでは読んでいないんですよ(というよりも、読まないようにしていました)。
さ~て、書きあがったので、とりあえず読んでみようかなー。

……(17巻読書中)……

あーよかった。ネタ被りしてないっ!(安堵)

まぁ前回でやった(3話の下にある)ネタバレの内容が被ってる(というより外れてる)んじゃないか。ということに関しては、大丈夫です! 設定的に大丈夫なんです!!(何故大丈夫かは後々分かると思います)
イッセーの飛龍に関しても私は別の構想を抱いていまして……まぁそこも後々お見せすることでしょう。
(朱乃さんの堕天使化については、私もブレスレットなしで出来るだろうなとは思っていたので、それが一応被っているといえば被っていたのか……)

17巻で判明した裏切りものについてですが……私あの人ちょっとあやしいと思ってたんですよね
なんかあまりにもイッセーたちに優しかったというか……個人的にはああいう優しい人好きだから信じていたかったのにっ!

ロスヴァイセさんは可愛かったですねー。あの人もヒロインになれるんだなぁ……。
さて、この話で推すヒロインは……朱乃さんですっ!
好きなんですよ、あの内面が儚い感じとか……。リアスは原作のほうで優遇されていくでしょうし、こちらは朱乃さんにスポットを当てていきます。
あ、アーシアにもメイン回を与える予定ですので、次回あたりはアーシア回になるかもしれませんね。

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