病みつきKAN-SEN   作:勠b

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「やっぱりご主人様はダイドーを捨てるんですね」

「やっぱりご主人様はダイドー達を捨てるんですね」

 

 朦朧としていた意識を取り戻したのは、掠れた弱々しい声が聞こえたから。

 その声の主である彼女、ダイドーは両目を真っ赤にしながら尚止まらない涙を隠すように手にしていた小さなシリアスに似た縫いぐるみに顔を押し当てていた。

 

「ダイドー? どうしたの急に」

 

 シリアスと同じダイドー級であり、彼女と何処と無く似ているダイドー。

 というよりは彼女の方が姉なのだから、シリアスが姉に似ているだけなんだろうか。

 

 とにかく、シリアスの面影を感じる彼女が指揮官室にいるのは少し違和感だ。

 姿だけは何処か似ているようで、視覚的には何時もの少し前までのここの風景のように感じてしまう。

 しかも、いつも彼女が座っているソファーにうずくまっているのだから余計に違和感を強くさせた。

 

「ドジですが可愛くて愛嬌のあるシリアスを捨てるということは、ダイドーもきっとその内に捨てるんですよね……? 

 ダイドー、仕える方であるご主人様だけが生き甲斐なのに……そんなご主人様に捨てられたらもう生きてはいけません。

 貴方様ならば、きっともうダイドーもシリアスも捨てる事はないと思っていたのに」

 

 俺が口を挟む間もなく問い詰めるように、恨み辛みを殴り書くように続ける。

 

「捨てられたシリアスを拾ってくださったご主人様なら、きっとこの先も、未来永劫にダイドー達の傍に居てくださると思っていましたのに。

 用がなくなったらすぐに捨てる。

 仕事がなくなったらすぐに捨てる。

 この世界が平和になったらすぐに捨てる。

 ご主人様も他の指揮官達のように役目がないからって捨てるんですね。

 

 ダイドー、最近は不安でした。

 鏡面海域も日に日に減っていき、戦場に立つ日も少なくなってきましたから、もしかしたらご主人様もダイドー達をもう捨てようとしてるんじゃないかって。

 シリアス達はご主人様はそのような方じゃないと言ってくれましたが、ダイドーは不安でしょうがありません。

 ご主人様に会うたびに同じ事を聞き、大丈夫と言われるだけで安心してしまいます。

 ご主人様

 どうか、どうか今一度不安な心で押し潰されたダイドーを安心させてください」

 

 ……とりあえず、不安で胸が一杯だというのはわかった。

 きっとシリアスが秘書艦から離れると聞いて、捨てられると感じたんだろう。

 捨てるというのに過敏な彼女だから。

 

「大丈夫だよ。誰も捨てたりなんてしないから」

 

 そんな権利があったら、もう使ってると思う。

 自分で纏める事なんてもう出来ない程に大きくなったこの母港を、少しでも纏めやすくするために。

 

「……大丈夫ですか? 

 ですが、シリアスは捨てられてしまうんですよね?」

 

「シリアスの事も捨てないよ」

 

「そうでしょうか。

 先程酷く落ち込んでいるシリアスに話を聞いたら、メイドの分際でご主人様に大変な粗相をおこしたと言っていました。

 もしかしたら、また捨てられるんじゃないかと酷く不安がっていて……

 姉として、大丈夫と言えればよかったのですが……。

 ダイドーもそんな話を聞いたら居ても立っても居られなくなり、不安で一杯でございます」

 

 悲しげな瞳で様子を伺うように俺を見つめてくる。

 少しでも不安を取り除けたらと、何時ものように笑みを送ってみる。

 少しだけ、彼女が落ち着いたような気がした。

 

「大丈夫だよ。

 秘書艦も今まで通りシリアスにお願い出来るようにビスマルクに頼んてきたし」

 

「秘書艦、変わらないんですか?」

 

「うん。やっぱりシリアスが秘書艦でいてくれたほうが……過ごしやすいと思うし」

 

 自分で言っていて少し辛くなるように感じた。

 

 ふと思うけど、俺は誰が秘書艦ならよかったんだろうか。

 考えて、すぐに辞める。

 誰にしても変わらないと思っから。

 

「でしたら、これまで通りにシリアスとご主人様はここで共に過ごすということでしょうか?」

 

「そうなるのかな」

 

「……そうですか」

 

 一瞬だけ視線を反らされ、再び突きつけられた視線はまた落ち着きをなくしたように暗く沈んでいた。

 

「嬉しいです。

 嬉しいですが、やっぱり嫌……」

 

「嫌って……なんで?」

 

 思わず聞き返してしまう。

 シリアスには今までと変わらず傍に居てもらうから捨てることなんてないよっと言われて落ち着くと思ったのに。

 

「シリアスはいいですよね。

 ドジだからってご主人様によく面倒を見られて。

 それに比べてダイドーは…………

 ダイドー、できちゃう子だからご主人様にも放って置かれてしまいます。

 たまにあっても、ご主人様から直接仕事を受けることなんてありません。

 

 シリアスのように傍にいて、直接話せて、仕事を貰って、それが出来たら褒められて。またお仕事を貰って──

 そんな風に、ダイドーを頼りにしてくれたら嬉しいのに。

 

 でも、ダイドーはできちゃう子ですから。

 ご主人様のお言葉がなくても仕事をこなせますし、それが出来ても皆当たり前のように接してきます。

 シリアスのように、常に傍で誰かに見てもらうわけでも、出来たことを褒められることもありません。

 

 ダイドーも、もっとご主人様を感じたいです」

 

 彼女は何を言いたいのだろうか。

 わからないならば、聞いてみるのが一番だろう。

 少なくとも、彼女相手ならそれが一番な気がする。

 

「ダイドーは、シリアスが秘書艦になるのが嫌なの?」

 

「…………」

 

 黙って考え込むダイドー。

 先程までの、口調とは違い少しだけ落ち着いた様に自分の気持ちを教えてくれた。

 

「とても嫌、というわけではありません。

 ですが、とても嬉しいわけでもなく。

 複雑なんです。

 とても言葉では伝えきれません」

 

 再び静かになった彼女。

 そんな彼女の気持ちに寄り添うように隣に座る。

 言葉では伝えられない不安があるというのなら、これで少しでも落ち着いてくれればいいんだけど。

 

「ご主人様はダイドーよりもシリアスの方を愛しているのですか? 

 シリアスの事を特別に愛しているのですか? 

 それとも、ダイドーが嫌われているだけでしょうか……」

 

 愛、なんて言葉を聞きたくなかった。

 少なくとも、今一番聞きたくない単語だろう。

 とうしても、少し前の出来事を思い返してしまう。

 

「特別なんていないよ。皆好きだよ」

 

 ついさっきも同じような事を言って失敗したのに、またこの言葉が出てしまう。

 出てすぐに、ビスマルクの顔が思い出す。

 普段なら見せないような、頬を赤くし真っ赤な唇を差し出す彼女が。

 

「いないよ、いないから」

 

 何度も呟き言い聞かせる。

 誰に対してなのかは、わからない。

 

「皆好きで、皆平等に見てる。それじゃ駄目なのかな?」

 

 それで良しとしてほしい。

 それ以上の言葉を望まないでほしい。

 

「お優しいご主人様はきっとそのようなお言葉を下さると思っていました。

 それなのに、ダイドーはそんな甘い言葉では満足できません。

 本当に、卑しいメイド……

 言ってほしいのです。

 シリアスだけじゃない。他のロイヤルメイドでもない。

 この艦隊にいるどの艦船よりもダイドーを信頼していると。

 言葉や形でダイドーに示してほしいのです

 ダイドーを求めてほしいから」

 

 言い終わった頃に気がついたが、寄り添うためにと隣に座った俺の手を彼女は震えながら両手で掴んでいた。

 寄り添うため、なんて甘い気持ちじゃないだろう。

 求めるように、なのだろうか。

 

「シリアスは戦場でこそ輝く艦船。

 メイドとしての役割を果たすのは難しいでしょう。

 対してダイドーは、戦場で期待された戦果を出すためにもちろん頑張りますがシリアスには劣ってしまいます。

 ですが、メイドとしての責務は期待された以上に果たせると思います。

 少なくとも、シリアスよりは確実に」

 

 膝の上に置かれていたシリアス人形は、彼女が身を乗り出すと共にコテリと地面に転がった。

 

「ダイドーがご主人様の傍に居ることはいけないことなのでしょうか? 

 愛しいご主人様の傍で、求められる事をこなしてみせます。

 ダイドーのご奉仕で身も心も癒やしてさしあげます。

 だって、ダイドーはご主人様だけのメイドですから」

 

 少なくとも、今は何も癒やされていない。

 身も心もガリガリと削られている感じが強い。

 

「そこまで言ってくれるなんて嬉しいよ。ありがとう」

 

「い、いえ!! 

 ダイドーは愛しいご主人様が居るからこそ存在できているのです! 

 そんなご主人様の事を何よりも、誰よりも優先して考えるなんてダイドーには当然の事ですから!! 

 あぁ……こんな当然な事を言っただけで、ご主人様に感謝されるなんて……!!」

 

 感謝の言葉1つで見て分かるほどに喜ばれた。

 形が欲しい、そう言われたがこの様子なら……

 

「ダイドーには何時も感謝してるよ。

 ごめんね、中々会えないから言う機会がなかったんだ」

 

「何時も、ですか?」

 

「うん、いつも」

 

 ダイドーだけじゃない。

 皆に感謝している。

 俺が部屋に引きこもっていても、小さな揉め事はあっても無事にその日を終える日々が過ごせたのだから。

 

 もっとも、始めから艦船達が各々判断して仕事が出来て……俺はただ、話しを聞いて承認するか否認するかを選ぶだけ。

 そんな簡単な役だからこそ、俺なんかがこうして指揮官になれたんだと思う。

 

 そうじゃなければ、俺みたいな厄介者がこうしてこんな所にはいない。

 

「不安だったよね。

 何時も皆が働いてくれてるのに、俺は部屋に引きこもってばかりだし」

 

「そんなこと……

 ご主人様はご主人様の仕事を励まれている事は、ダイドーは知っていますよ。

 不安は……確かにあります……

 ダイドー、このまはまご主人様に会えないまま捨てられるんじゃないかって思うと……何時も不安。

 ですが、用もないのに会いに行くことも出来ません……そんな迷惑をかけたらと思うと……!! 

 ご主人様のお顔を見るのも、その言葉を聞くのも……ダイドーには簡単にはいきませんから」

 

「もっと会いやすくなったら、不安じゃなくなるの?」

 

「はい、きっとご主人様の顔を毎日見れて、毎日ご主人様と話せるだけでダイドーは不安じゃなくなります」

 

「毎日……は、無理だと思うけど」

 

 残念そうに暗い顔をされたが、俺の反応に違和感を覚えたのかダイドーは首を傾げる。

 

「秘書艦を増やして、俺の仕事の一部をベルファストにやってもらおうと思ってるんだ」

 

 天城から言われた案。

 秘書艦を1枠と考えず、もう1つ増やしたらという案だ。

 

 確かに。

 素直に納得した。

 

 秘書、なんて言葉がついてるから1枠だと思っていたけど別に何枠にしようが決めるのは俺なんだ。

 秘書艦(という存在は前にいた他の指揮官が作ったルールのようなので消すことは出来ないって言われたけど。

 

 流石は天城だ。

 困った時に助けてくれる彼女は本当に心強い存在だ。

 

 そんな天城やビスマルクに言われたのが、俺が部屋に引きこもっていてはいけないという事。

 皆の顔をちゃんと見に行かないから、秘書艦として傍に居られる存在に価値が生まれてしまうと。

 

 確かに、大鳳や赤城それに鉄血の皆と少し会えただけでも皆とても喜んでくれていた。

 もちろん、それを見てもう少し外に出ないといけないと思ってはいたけど。

 

 それを言われたのもあるし、少しでも良い上司になるためと思い、こうする事に決めた。

 

 皆の不満が少しずつでも無くなっていけば、もうあんな無茶なお願いを押し付けられることもないと思うから。

 少しずつでも満たしていけば、後々になって大きな欲をぶつけられることも無いと思うから。

 

「ベルファストさんが、新しい秘書艦として迎え入れられる」

 

「もちろん、シリアスもこのまま秘書艦として──」

 

「やだ」

 

 ダイドーもそれを聞いて落ち着いて、無事に話も解決──なんて甘い展望を描いていたけど、それは叶わないようだ。

 

 握られた手が大きく震える。

 同じように、彼女の瞳も。

 

「いやだ!! 

 なんでベルファストさんなんですか? 

 ロイヤルメイドでいいなら、出来のいいメイドを望むのならば、ダイドーだって居ますよ!? 

 そうしてベルファストさんやシリアスだけ愛して……ダイドーの事は捨てるんですか……?? 

 ダイドーは、ご主人様にとっていらない存在なんですか……? 

 ダイドーは、こんなにもご主人様を必要にしてるのに……!! 

 ダイドーは、ただ愛しいご主人様に必要にされたいだけなのに……!! 

 なのに、ご主人様は……ご主人様は、ダイドーをいらないって言って……捨てるんですね……」

 

「す、捨てないから! 大丈夫だから!!」

 

「いやです、捨てないでくださいご主人様

 この子みたいに……あの時のシリアスみたいに捨てないで……!!」

 

 自分で捨てた、というよりも落としたことに気づかなかったのかもしれないが。

 地べたに落ちたシリアス人形を抱き寄せながら震えた瞳は確実に俺を見据えていた。

 

「大丈夫だよ、ダイドーにお願いしたいこ──「ダイドーに出来る事ならなんだってします!!」

 

 言い終わるよりも早く食いつかれた。 

 揺れは落ち着き、今度はさっきまでの動揺を殺した様な必死さと力強さを前面に押し出してくる。

 

「ダイドーにお願いしたい事は……」

 

 ここは慎重に言葉を選ばないといけない。

 

「それは、ね」

 

 ただ、そんな事考えてなんていない。

 

 自分の事だけで精一杯だ。

 艦船達のこともきちんと考えないと。

 そう思い一歩踏み出そうとした時に今すぐに私の事を考えろと言われても、困る。

 せめて、もう少し時間がほしかった。

 

 必死に考える。

 落ち着かせれるような役割を、仕事を与えてあげられないかと。

 

 時間はない。

 すぐに力強さは消えていき、再び揺れが現れ始めた事が俺にそう告げている。

 

「ダイドーには、ね」

 

 本人も言っていたが、ダイドーは優秀な艦船だ。

 本当に、何でもやれちゃう子だ。

 シリアスとは対照的に。

 

 失敗した、そう後悔してしまう。

 そんな後悔する時間はないのに、思考はどうしてもそっちへと逃げてしまう。

 

 始めからベルファストの名前を出さなければよかった。

 メイド長のベルファストの名前を出せば、他の艦船よりも角が出さないだろうし、名前を出さなければ自分がやると言ってくると思ったから口にしたのが運の尽き。

 結局何を選んでもこうなったんだろう。

 

 ダイドーには何か、仕事を与えれば落ち着く。

 たぶん、そう思う。

 役に拘る彼女に与えられる役割を。

 

「今度、今度なんだけどね」

 

 もうスムーズに言葉を選ぶ時間もない。

 勢い任せで言うしかない。

 

「今度、久々に海域に出ようと思うんだ」

 

 思ってはいたこと。

 エンタープライズの約束を破った代わりに、彼女が頑張ってる姿を傍で見届けようと思っていた。

 先ずは手始めにこれから動こうと内心決めていたことだ。

 

 後は、彼女に役割を決めるだけ。

 

「その時にね、ダイドーにも付いてきて欲しいんだ」

 

「ダイドーが、ですか?」

 

「うん、海域には他の艦船も行くんだけど……護衛っていうのかな? 俺の事を守ってほしくて」

 

「ダイドーが、ご主人様の身をお守りする……!!」

 

 震えなんてあっという間に消えた。

 眩しいぐらい輝く瞳がようやく事を終えたのだと告げてくれる。

 

「ダイドーが、愛しいご主人様の身をお守りする」

 

 何度も繰り返される復唱に水を差さない。

 差したらせっかく落ち着こうとしている事の和が乱れそうだから。

 

「ですが、戦場に立つということならばシリアスに任せて、普段の秘書艦をダイドーにすればいいのでは……?」

 

「シリアスにはシリアスの仕事があるから」

 

 本当はシリアスに任せようとしていたことだ。

 母港での活躍はベルファストに、海域ではシリアスに。

 そのように秘書艦の役割を分けたら、彼女が相応しくないだなんて声も減ると思ったから。

 

 まだ時間はある。

 シリアスに何をしてもらうかは追々考えていこう。

 

「俺はダイドーにお願いしたいと思ったんだけど」

 

「いえ!! 

 ダイドーは、ご主人様に任せられた事は全力で励みますよ。

 ご主人様の身は、ダイドーがお守りします。

 ずっと……ずーっと守ってみせますからね」

 

「そっか、ずっとか……」

 

 深くは追求しないでおこう。

 

「今回の結果が良ければ、今後もダイドーに任せていただけますか?」

 

「……うん、考えておくよ」

 

「ふふふっ、なら頑張らないといけませんね。

 ダイドーがご主人様に捨てられないように……

 ご主人様の望む仕事を何時でも果たせるように、頑張りますね

 ダイドーは仕える方、つまりは、ご主人様が生き甲斐ですから」

 

 嬉しそうな笑みを見ると、少しだけ俺の気が落ち着いた。

 

 秘書艦を変える、そんな話から色々と発展したように感じる。

 これが良い方に向かえばいいけど……。

 

 でも、ダイドーと話していて過ごしだけ思ったことがある。

 

 こうして望みが溢れる前にきちんと欲を満たせば、大きな事にはならないという事。

 

 今日ダイドーと会えず、彼女をあのまま放っておいたら……。

 こんな事では解決できなかった気がする。

 やっぱり、もう少し皆とちゃんと会おう。

 

 そんな風に思う。

 少しでも、皆と触れ合っておいたほうが、きっと大きなトラブルは起きないだろうから。

 

 それに、きっと皆今回の事の顛末を聞いて大なり小なり不満を持つだろうから。

 変えると言ったりやっぱり変えずに増やしますと言ったり……

 自分のことながら、本当に無責任だと思う。

 

 もっと、俺も自分の言葉に責任感を持たないといけない。

 だから、責任感を持たなければいけない。

 艦船達と触れ合って、こんな子たちの上にいるんだと、自分に言い聞かせれば少しは気持ちが芽生えるのだろうか。

 

 正直な話、色んな艦船達と接しながら日々を過ごすことに少しだけ抵抗がある。

 けどそれは、きっと今だけ。

 まだ一度荒れた気持ちの整理がついてないだけだ。

 そう、タイミングの問題だ。

 

 …………暫くは、無責任な俺がやってしまった事に対しての火消しになるのかな。

 

 そう思いながら、先ずは上手く行ったであろう彼女と共にこれからの幸先を祈りつつ笑った。




エピローグのつもりでしたが、長くなったので2分割。
単品でも行けそうだったので、最後だけ不自然に整えました

次回が本当に今回の章の最終話です。
早めに更新出来たらなと思っています

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