灯火の星 〜The One Story of Ours〜   作:蘭沙

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ユーザー辞書にて『じゅうだん』と打ってみたところこんなの出てきました。

(≧∇≦)σ──O))`Д゚)〜☆


当時の私は何を考えていたのでしょうか



九十五話 誰だと思ってんだ

 

「ピカチュ…ッ!?」

 

「何事だ…!?」

 

 

世界が揺れる。空間が震える。

まるで狂気に当てられたかのように。

三人の帰還を最前線で待っていたピカチュウとオリマーは崩れそうになる体を支えて渦に目を凝らした。

 

 

「三人とも!」

 

 

少し遠い位置にその姿を見つける。全然届かないとわかっていても手を伸ばした。

 

 

「───っ!」

 

 

吹き荒れる強風に遮られて、何を話しているのかもわからない。無理にでも駆けつけるべきかと考えていると、何かが渦の中心から飛び出してくる。あの悪魔はなんだ。あの怪物は。

 

 

『──!』

 

「ロボット!」

 

 

足にロボットの脊髄が鷲掴みにされる。ジェットの噴射で暴れて抜け出そうとするもなんの効果もなかった。

それだけではない。上空へ飛び、所構わず何かの種をばら撒き始めた。それは三人を待っていた団体の方にも襲いかかる。

 

 

「─ッ! みんな、散らばれ! 束になっていたら一網打尽だ!」

 

 

マルスもルフレもいない現状、フォックスが声を張り上げた。白兵戦の指揮などほとんど行ったことはないが、今の固まっている状況がまずいのは理解できる。

散らばっていくファイターを確認して、化け物を睨んだ。空へ飛ばれては手を出せるファイターすら限られる。囚われている三人も、着陸のことを考えると安易に手を出せないようだ。

種の埋まった場所から生えてくる茨を避けながら、化け物が近づいてくるのを確認する。掴んだまま茨に突き当てる気なのか。ならば三人を救うチャンスだ。

 

 

「離せ!」

 

 

フォックスの『ブラスター』から撃たれた赤い光弾と紫色の光弾が足に当たり、三人を手放した。三人は竜の姿になって飛んだカムイが回収している。

 

 

「ウルフ!」

 

「考えることは同じか…」

 

 

『ブラスター』をしまうウルフが不機嫌そうに呟いた。

 

 

「みんな! 大丈夫!?」

 

「ああ、助かった…」

 

 

竜は三人を背に乗せながら、五又の木道へと着地する。カムイに助けられた三人は肉体以上に精神が疲労しているように見えた。どう考えても今回の復帰は無理だ。

 

 

「三人とも無事!?」

 

「首尾は良くないってところかな…」

 

 

四人の元に来たのはその他の掃討戦をしていたシュルク、カービィ、デデデとミュウツー、ルカリオ。彼らの元へ手分けしていたマルス達が合流する。

 

 

「って、ちょっと待て!? アイツは…」

 

「まるく!」

 

『知っているのか?』

 

 

その化け物の姿にデデデ、カービィが驚く。マルク、という怪物はそこら中に回る斬撃を生み出していた。苦戦の声が辺りから聞こえる。

 

 

「マルクだ。昔遊び半分でポップスターを自分の手にしようとしていたものだ。銀河でカービィに倒されたと聞いたが…」

 

「ガレオムもキーラの手によって復活していた。そういうことなんだと思う。」

 

 

メタナイトの説明と疑問にマルスが答える。

過去の時間からこの世界に来たか復活させられたか。いずれにせよ番人の一角として立ちはだかった以上、倒さなければならない。

 

 

「おーい! みんな!」

 

「まりお〜!」

 

「アレが出てきて私たち慌てて戻ってきたんです!」

 

 

カービィ達と分かれたはずのマリオ達が戻ってきた。この非常自体に散らばるべきと判断したのはフォックスだけではない。更に後ろへ戻るべきだ。

 

 

「よし! リザードン、ルフレを乗せて飛んでくれ!」

 

「グウワォ!」

 

「ありがとう! みんなの居場所は把握しておきたいからね…」

 

「メタナイト、君は牽制を頼めるかい?」

 

「承知した」

 

 

空を自在に素早く飛べる人材は貴重だ。

リザードンとメタナイトはその代表的な例。戦略眼のあるルフレの補佐にリザードンを任せ、メタナイトには主な迎撃を任せてもらうことにした。

 

 

「ふん、何も速く飛べなきゃダメなんてことはないだろ。やるぞ、カービィ!」

 

「ん?」

 

 

首を傾けたカービィをデデデが吸い込む。突然のことに周りは唖然として固まる。その行動の意図を読めたのはメタナイトだけ。デデデはほうばったカービィをマルク目掛けてはきだした。

 

 

「うっそぅ!?」

 

「全く…」

 

 

飛んでいったカービィを見ながら、メタナイトも後を追うように飛び上がった。

 

 

 

 

生えた茨を器用に登ってはみたものの、空気を足場に空へ登ることはアイスクライマーの二人でもできない。各地から飛び道具がマルク目掛けて飛んでいるものの、二人には攻撃の手段がなかった。

 

 

「どうしよ〜」

「届かない〜」

 

「届かないならそれでいいだろ! こういうことはマリオ辺りに押しつけりゃいいんだ!」

 

 

やろうと努力はしているポポとナナに対して、ふんぞりかえってニンニクにかじりつくワリオ。喋りながら咀嚼しているが、二人は気にしていなかった。

 

 

「そうだ!」

「いいこと思いついた!」

 

「「オナラなら届くんじゃないー?」」

 

「断る! なんでオレさまがそんなことを」

 

「あ! そういえば」

「むらびとがマスターハンドを助けたら」

「お給料貰うって」

「言ってたよね!」

 

「まかせろ! オレさまにかかれりゃあんな奴屁でもない!」

 

「「やったー!」」

 

 

人知れず登山家が一人のやる気を出させる。しかし、悲しいかな。理由は欲望にまみれたものであった。

 

 

 

 

『リモコンミサイル』がマルクの近くまで撃たれて、ふわりとかわされる。反撃と生み出された回る斬撃はソードが生み出した竜巻で相殺された。

 

 

「むー、フライすんなー! オレの出番返せー!」

 

「そういうな。防御にまわってくれてるから俺たちは攻撃に専念できるんだ。」

 

 

裏方に回っているソードは不満げだ。スネークとガンナの護衛をしているので役には立っているのだが、本人からは愚痴が出る。

 

 

「チッ、これじゃキリがねえ。アイツでけぇ癖にすばしっこいんだよな」

 

「んー、でも… ワッツ!?」

 

 

どこからかぶっ飛んできたカービィがマルクの背中に貼りつく。振り落とそうと暴れる最中、回避まで動けず他所からの弾幕に当たった。

 

 

「カービィ! それなら俺たち外野はサポートを…」

 

「ぶっ飛ばす!」

 

「ガンナア!?」

 

 

くっついているカービィごと射抜く勢いで、最大火力の『ガンナーチャージ』を撃ち出す。マルクには当たったが、もう少しでカービィにも当たるところだった。

 

 

「何やってんのぉ!?」

 

「このまましょっぱいの当ててたっていつ終わんのかわっかんねーぞ。ねえんだよ、決定打が」

 

「まあ、カービィがいつ振り落とされるかわからんが…」

 

 

確かに飛び道具によって体力は減っていくだろうが、パワーがあるような攻撃はそうそうできない。そして、それもかわされたら意味がないのだ。

 

 

「同感だ。このまま重りになってもらおうぜ」

 

「そーゆうことだ。軽く邪魔してればいいんだよ」

 

「うーん…」

 

 

カービィがはりついているだけでマルクの行動は鈍くなる。それを指摘して駆けてきたウルフが同調する。ソードは納得していない。スネークも言いたいことはわかるのだが、どちらかというと否定的だ。

 

 

「それに、マジで重りにしかなんねー訳ねえだろ。キーラから唯一生き残ってんの誰だと思ってんだ」

 

 

 

 

『キャハハハハハハハハハハハ!』

 

「うぅ…!」

 

 

マルクは暴れ狂っている。どいつがどんな敵かもわからない。だが、背中にくっついているピンク玉が一番警戒すべき存在だと本能が語っていた。

 

地形や敵に激突しながら、荒れ狂う波でサーフィンをしているかのように手を離しそうになるが、カービィは根性で喰らい付いている。

 

 

「んむぅ!」

 

 

体を岩へと変化させ、自重を増やす。バランスを崩し、マルクの体がグラリと揺れた。

 

 

「はあっ!」

 

 

その隙をついて、メタナイトがマルクの片翼を斬る。音速を超えているかのような連続斬りに更にマルクの体が落ちていく。

 

 

『ギァアウガアラウ─ッ!!!』

 

「うっ!?」

 

 

言語化も難解になってきた叫び声と予測不可能な挙動についにカービィが振り払われる。

 

 

「カービィさんを!」

 

「はーい、ママー!」

 

 

吹き飛ばされそうなカービィをキャッチしたのは星の子チコ。そして箒星の魔女ロゼッタ。

本人の性格とチコ達のメンタルケアもあってか解放後はあまり戦闘に参加していなかったが、ここぞというタイミングでカバーに入った。

 

 

『─────ッ!!!』

 

「復活… なんだろうな。カービィを苦戦させたのだからもっとまともな自我があったはずだ。」

 

 

空間を裂く叫び声に、メタナイトは哀れみを感じていた。しかし、敵は敵だ。手加減する理由にはならない。

 

 

「まうくっ!」

 

 

キャッチされたチコから飛び出して、再びはりつこうとするカービィ。しかし、向かう場所たるマルクがテレポートによって消える。

 

 

「うぃ!?」

 

「後ろだ!」

 

 

空中で翻して見たのは、マルクの体が真ん中から割れる姿だった。そしてその中身は。

 

 

「ブラックホール! 逃げなさい!」

 

 

ロゼッタの声が真っ先にチコの元へ届き、逃げ出した。メタナイトも引力に抗うのに精一杯だ。カービィは。

 

 

「いやー!」

 

「カービィ!」

 

 

マルクの体から生まれたブラックホールへ吸い込まれていく。完全に姿が見えなくなった時、マルクが現れ、彼の真下からカービィが突き落とされるように現れる。

 

 

「…!」

 

 

落ちるカービィの真上からトドメとばかりに冷気を纏う鉄球が吐かれる。

 

その行動の根源は、恨みか、妬みか、憎悪か。

最早誰にもわからない。だが一つ言えることは狂気に染まるカウントダウンが迫りつつあったということだ。

 





メタナイト「マルクだ。昔遊び半分でポップスターを自分の手にしようとしていたものだ。カービィに倒されたあとソウル化してまた襲ってきたかと思いきやドリームフレンズで全く反省しないまま登場してドノツラフレンズしているぞ。そして今回また敵に回ってる」

マルス「…えっ? なんて? ドノツラフレンズ?」

メタナイト「どの面下げてフレンズとか名乗ってんの? の略称だ。」

マルス「いや、それ蔑称じゃあ…」

デデデ「またあいつ敵対したのか? 懲りないな」

カービィ「ぷよ、」

マルス「慣れてる!?」


メタナイト「次回、『アレ』。アレとは…?」


デデデ「ノヴァに激突して爆発する出番が何度でもあるんだから満足すればいいものを…」

マルス「いや、それMAD!」
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