灯火の星 〜The One Story of Ours〜 作:蘭沙
ポケモンスナップやべえ… とりあえず推しを見つけて一息つきました。
リーフィアランターンが可愛いのはもはや語るまでもなく人類の思考そのものに張り付いていることなのではぶきます。
野生の姿を見て新たに魅力に気づくことができますね。ネマシュ可愛い
そして、これだけは言っておきましょう。
任天堂、株ポケ、そしてブロスター先生ありがとうございます!!!
「消えた…?」
「どうなってんの? ゼルダ姫の力でしょ?」
「私にも何が何だかわからないわ…」
フィギュアとなってからも、姿を取り戻してからも手の甲にある光は収まらなかった。
しばらく光り続けて、たった今ようやく消えたのだ。
「わっかんねーけど、とりまみんなのとこ戻らない? まだここ探索し終わってねーの、北の方は霧が濃くて行けないし」
「ルフレさんならわかるでしょうか? とりあえず戻りましょう」
「わかったわ、案内をよろしくね」
不自然に優雅に立ち上がったゼルダの真っ直ぐな瞳を見て一度合流することに決めた。未だに南東の方角に鬱蒼とした森がある。そこに向かっているだろう仲間達と合流することを決めた。
「そちらも光ってたの?」
「うん、ボクが持ってた知恵のトライフォースがね。でも、悪いようには動いてないと思う。それが想定外なのかダーズの計算のうちなのかはわからないけど」
シークの意見はただの見解に過ぎない。真実はどうなのか誰も知らない。それでもゼルダが納得したのは、それが神の力であるからだろう。
「ここの地形は三角形になっている。南西もとい左下には、知恵、ゼルダがいた。ならば右下に位置するこの森には勇気、リンクが捕まってると思う。」
「でも、ボク達ここにいるよ!」
「そうだそうだー!」
リンクとトゥーンリンクの幼稚な反応にわかりやすくため息をついた。わかっている癖に言わせてくる。
「こどもリンクだよ。勇気は勇者の魂に従う。そういうことさ。」
今度はゼルダも加わって三人で首を傾げる。それには頭を悩ませなかったのは、自身が知る歴史とは差異があることを知ったからだ。
知らない人相手にどう説明しようか悩んでいると、ガンナとソードが彼ら六人に近づいてきた。
「石像あったぞ! フレンドが待ってるんだって!」
「友を待つ少女の願い『勇気』に通ず、だってよ、後隠し道っぽいのもあった」
この場所に関係しているのがトライフォースだとわかると、それに関わる者達に自然と決定権が託されていった。とはいえ、完全にそうだというわけではない。クッパやピットは探し人を見つけるためにかなり自由に動いている。この二人も同じだ。
「隠し道か… そこにこどもリンクがいるかもしれない。行ってみようか」
特に反対する理由もなかったため、ソード、ガンナも引き連れて、石像の案内に従った隠し道を進む。
木々や茂みに覆われた道を抜けると、元から見えてた道へ着く。ガンナが憤慨していると新たに石像が現れたのだった。
「北、西、北、そのまま北… それで着いたのは湖ですか…」
「エブリワンがロードのスピリット倒してくれてたからスムーズだったね!」
現れた石像の案内で進んでたどり着いた先は池のような水溜り。案内された方角には進んだのだから後は─
「勇気を持って飛び込め、か。まあ、そういうことなんだろうな」
「魔導書が悪くなりそうだ。ローブだと水も吸っちゃうし、僕は残るよ」
「あ、ならば私も残ります。今のうちにお父様を探さなくては!」
「ガンナ、ウォーターで機械壊れたりしない?」
「舐めんな馬鹿タレ。水で壊れるようなシロモノじゃねえぞ!」
ルフレとルキナを残して、リンク、トゥーンリンク、シーク、ゼルダのほかにソードとガンナがついていくことに決めた。
トンネルのようになっていた池の底へ沈んでいくと、ほんのちょっとだけ開けた場所に到着する。そこにあったのは一人のスピリット。
「ん? もしかしてこどもリンクの友達?」
「隠れているのがこどもリンクならそういうことになるだろうね。」
ソードが体を震わせて水を飛び散らせたせいで周りの怒りを買っているのを背景に、一番乗りしたトゥーンリンクの質問にシークが答える。
『友』がこどもリンクなら、目の前の彼女はこどもリンクを待っていることになるのだ。
「よし、ここはボクが戦うよ。こどもリンクすごく強いからさ、体力キープ! ボクはまだ戦えるから!」
「それならば彼のことは私に任せてもらっていいかしら? えっと、その…」
「どうかしたのかい?」
ゼルダは他所を見ながら顔をほんのり赤くして手をまごつかせている。本当に小声でこう言った。
「お友達に… なりたくて…」
「「「………」」」
「あ、そういうのじゃないの」
万人が覚えたまさか、というのを即座に否定する。それだったらそれはそれで大問題だ。
「とりあえず行ってきまーす!」
「あ、ちょっと」
逃げるのか、という意味合いでのシークの指摘を無視して球体状のものに触れた。その関係で弄られているのは自分も同じなのは内緒だ。
トゥーンリンクは記憶を辿り、足元の地面からフィールドを把握する。確かここは『再会の花園』だった。少し自信がないのには訳がある。
「(見えない…)」
周囲に立ち込める霧だ。それが判別を難解なものにしているのだ。個人で良かったのかもしれない。少なくとも同士討ちの心配はないのだから。
「(誰かいる!)」
『勇者の弓』を引き絞り撃つ。当たった手応えはなかったが、霧を縫って射られた矢を誰かが避けるのを確認した。体躯はトゥーンリンクとそこまで変わらない。
相手の場所が見えづらいのは敵も同じ。声を出して居場所をバラす必要はない。そう考えてトゥーンリンクは声を発していなかった。だが、このフィールドを用意したのは相手側。それを考慮すべきだった。
「うわっ」
『…!!』
しずえの姿をしたスピリットが箒を手に飛びかかってきた。後ろへ下がろうと咄嗟に動いた結果、声が漏れ出てしまいもう一人の敵から火を燃やす矢を突き刺さされてしまった。
「…っ! (この矢は!)」
この攻撃で敵の詳細がわかった。相手はしずえとこどもリンクの姿をした者。そして、しずえはこの霧の中でも目が利くらしい。見えづらい視界の中、ニ対一だ。
「そうだ!」
スパァンと横一閃に箒の柄を斬りながら、声を上げる。こうなれば音を頼りに攻撃を放っている敵の的になるが。
『…!?』
しずえの形の相手の背を『ブーメラン』が抉る。音の方へ攻撃しているので、もう一人が近くにいれば必然と誤射もしやすくなるのだ。
おまけと言わんばかりに攻撃が放たれた方向に『バクダン』を投げ込む。当たったかはわからないのが短所だ。
その作戦を知ってか、一人が距離を取って霧の中へと姿を隠す。トゥーンリンクもそれを追った。
薄く見える影と離れていく鈴の音でどこに逃げているのかわかる。跳び上がった姿を見て更にスピードを上げるトゥーンリンクの片足が空を切った。
「うわっ!」
地続きではないフィールドであることがわからずに空中へと足を踏み外したのだ。咄嗟に漏れた声に従い、後ろから爆風が起きる。背中を押すように起爆した『爆弾』はトゥーンリンクの体を傾けさせた。
「(ダメっ)」
無意識に手を伸ばしたのはもう一人の敵も足場にした缶箱だ。敵が乗ったことにより重量で下がっていたのだ。その影を目印に手を掛けられた。
「こんのッ!」
崖から登りつつも待ち伏せしていた敵を斬る。声を出したことで再び他所から『ブーメラン』が飛んでくるが、
「…ッ!」
飛んでくるだろうとわかっていれば防ぐのは無謀ではないのだ。それにより位置を特定したトゥーンリンクはジャンプして『フックショット』を放つ。鋭い先に確かな手応えを感じた。
「うりゃあ!」
『─ッ!!』
引き寄せ、足下へと振り回す。何かにぶつかる感覚があった。きっと足場にいたもう一人にヒットしたのだろう。
「チャンスだ! いっけええー!」
フックショットを短く纏めると左手のマスターソードを後ろへ引く。そして上昇とともに一気に振り回した。
プツプツと綱が斬れる音が四つ。そのあとに空気を裂く音がした。支えられて天秤のようになっていた足場を敵ごと斬り落としたのだ。霧で見えない故にトゥーンリンクが何を為そうとしているかもわからなかった筈だ。
決戦の結末は霧の中へ消える。
だが、霧の中で彷徨い続けるように生き腐っている存在がいることを本人以外は誰も知らなかったのだ。
リンク「速い…! 泳ぎとはいえ負けるなんて…!」
トゥーン「海賊舐めるなってこと! 泳げなきゃやってらんないよ!」
ゼルダ「泳げない海賊の漫画、どこかになかったかしら?」
シーク「あるよ、あるからそれ以上は裏でやって…」
トゥーン「次回! 『規格外だっただけだ』、だよー!」
ソード「だから大丈夫か、って言ったのにー!」
ガンナ「壊れてねえよ! 水が中に入っただけだっつーの!」