灯火の星 〜The One Story of Ours〜 作:蘭沙
彼らはスマッシュブラザーズ。何度も開催されていたこのイベント。今までのファイター全員と今まで以上の追加メンバーを増やした今回は究極で特別なものとなっていた。
─スマッシュブラザーズがキーラとダーズを滅ぼして一ヶ月。マスターハンドによってその大戦の爪痕は大半が消えていた。
「種類… ですか?」
「うん、軍とか町とかでも言い換えれるかな」
「どせいさんの村… この世界にあったなんてね」
「わかりました。その方々はどちらに?」
「ここじゃない、特別な場所さ。少し不思議な場所に僕が呼ばれているのはクリスも聞いたことがあるだろう?」
「釣りでもしたら良さそうな池だな」
「ピット、大事なものを忘れてます」
「えっ? なんですか、しっかり確認したのに…」
「ユーモアです♪ これがなければあなたはただの鶏みたいなものですから」
「いや、あの、パルテナ様?」
─大乱闘の賑わいを取り戻すため、呼ばれたファイター達。新たな仲間とともにぶっ飛ばし、ぶっ飛ばされの大乱闘は盛んに行われていた。
その戦いの本当の開戦を知らせるかのように、空中に現れた虹色に輝くボール。
─その賑わいがようやく落ち着き、スマッシュブラザーズはようやくまとまった休暇を取れる。
また、巻き込まれた。
「見つけた! なに寝てるんだカービィ! 帰ったらグルメレースで勝負だと言っただろうが!!」
「ガンナあぁ!! 人が釣りしてる池に入り込むんじゃねえ魚が逃げてがらんどうになってんだよ!」
「意気地なしだな」
「お・ま・え・が、脅かしたんだろうが!!」
「ジョーカージョーカー、ちょっといい?」
「雨宮蓮、だからな?」
─しかし、次なる戦いの火種は既に忍び寄っていた。
白夜王子タクミは戦慄する。目の前にいるのは本当に自分の兄なのかと。
自分がしたことに後悔はない。どうしても大切な人を助けたかった。だから消えるかもとわかっていても前に進んだ。怖くはなかったのだ。助けるという目的があったから。しかし、その目的を達成したから。今は怖い。自分がどうなっているのかわからない。この場所は楽しい夢に過ぎないのではないかと。
会える訳がない。2度と話すこともできない。償う方法すら知らない。俺の存在ごと忘れてもらった方がいい。
誰もいない。自分しかいない。確実に誰かを感じるのに。
─散り散りにされたスマッシュブラザーズは未知の軍勢と戦う。
─その結末とは?
「(まさか… どうして…!)」
─大乱闘スマッシュブラザーズ Histoire Artificielle
─2021年11月6日 21:00 ハーメルンにて公開予定
どんな世界がまっているのだろうか