灯火の星 〜The One Story of Ours〜 作:蘭沙
タイトルも次回予告も適当だし、黒歴史話確定ですね、これは…
キョダイマックスイーブイに慰めてもらいます。
「ぽゆ〜、ぽよっとにゃ!」
「ポチッとな…?」
少し古めのセリフを言いながら、青いボタンを押すカービィ。この前緑のボタンを押したが、今回も何も変わった様子はない。
「どこか見えない程遠くで何か起こっているのか…? 本当に無意味とは考えにくいが…」
「ぱゆ?」
「わからないな… 取り敢えず後を追おう。」
「ぽよ。」
激しい川の流れの所為で、川の真ん中にいるファイターはどうにか出来そうもない。ピチューが取り乱していたので、彼と同じ世界から来たファイターかもしれない。だが、今はどうすることもできない。
キャプテン・ファルコンとルカリオの乱闘が終わる少し前のことであった。
「誰だろう?」
「知らね。んじゃどこかの誰かさん、覚悟!」
インクリングとリンクが降り立ったのは、人の思いによって大きく形を変化させるステージ、『マリオメーカー』。とはいっても今は『戦場』の姿となっている。
『『『『…』』』』
「あ、いた。」
「ちっちゃい… ドンキーコング?」
この場にいたのはインクリングの半分程の大きさになった四体のドンキーコングだった。明るい茶色の偽物でも、小さな姿でも、目に宿る殺気は本物だ。油断は出来ない。
「ほーい! こんなのあげる!」
「なら、俺もこれあげる!」
『スプラッシュボム』と『リモコンバクダン』をぶん投げる。『スプラッシュボム』の爆発と同時にシーカーストーンを使って起爆した。四人まとめて吹っ飛んでいく。
「おおー、これ汚い花火だぜ…ってやつ?」
『…っ!』『っ!』
「ハハハ、なんだそれ… って来てる来てる!」
一番下のインクリングの場所に襲いかかってくる三体の敵。後ろにダッシュしながら『スプラシューター』で引き撃ちする。これ自体のダメージは些細なものであるとはいえ、インクが与える、ダメージを増量させる効果は、軽い相手には絶大な効果を発揮させるだろう。
『…っ!』
「2:2で相手出来ればよかったけど、ま、そう上手くはいかないか。ほらよっと!」
ジャンプでこちらの足場に移ってくる敵の一体を弓で射る。撃ち落とされた相手に対して、刃を地に向けて『下突き』を繰り出した。
『…っ!』
「あらよっと!」
小さい体では避けられてしまい、マスターソードが煉瓦の大地に突き刺さる。
しかし、なんとリンクはそのまま敵を斬り上げたのだ。刺さったままそんなことをすれば大地に斬り跡が残る。それでもなお、マスターソードには傷らしい傷はない。マスターソードが名剣なのもあるが、リンクの剣術レベルの高さも一つの要因だろう。それが無ければ、硬い煉瓦を斬るなんて不可能だ。
「うーん… あっ! いいこと思いついた!」
少し考え、思いついたのは数で勝る相手を纏めて拘束する方法だった。
「とりゃあああ!」
『スプラローラー』を取り出し、寄ってくる軍団目掛けて転がした。インクリングに向かっていた三体の敵が大地に埋まり、リンクの相手をしてた最後の一体も遅れて埋まった。
「おお、ナイスインクリング! はああ!」
仲間と離れている一体に向かって『スマッシュ斬り』。リンクとの攻防で、小さくなっている敵をぶっ飛ばすのには十分なダメージだった。
「やったー! へへん、あたしにかかればちょろいもん…」
『…』
「後ろ!」
「えっ? あいたっ!?」
インクリングの後頭部に拳が襲いかかる。追加で現れたもう一人の敵だった。この敵もまた、小さなドンキーコングの姿をしている。
「もー! どっから増えて…インクないし!?」
「えー!?」
『スプラッシュボム』で目眩しをしようと、ボムを取り出そうとするが、ボムは無く。インクリングの背中に背負ってあるタンクにオレンジのインクは殆どなかったのだ。インクの管理を忘れてしまい、リンクも驚いた。
「(埋まってた連中も抜け出した!)とりあえずインクの回復! 相手は俺がする!」
「う、うん!」
一番上の足場へ逃げ出してセンプクする。こうすることでインクの回復を行えるのだ。
『…』『…』『…!』
「三体は流石に無傷じゃ無理だ… ま、いいや、ちょっと怪我するぐらい!」
三匹から放たれるタイミングが違う攻撃は、剣と盾では全てを防げない。一人ならば、距離を取るなり方法はあるのだが、今距離を取るとインクリングに攻撃が集中してしまう可能性がある。インクの補充に長い時間がかかる訳でもない。多少の間ならば大きいダメージにはならないだろう。
「この…っ!」
それでも寄ってくる敵達に痺れを切らし、少し乱雑に剣を振るった。
「おっと、いつのまに!」
向かいの足場にインクリングを狙う最後の一体がいるのを見つけた。それはイカんと、『ブーメラン』で撃ち落とした。
それと同タイミングで、インクリングがイカ状態からヒト状態に戻る。
「オッケー! 満タンだよ!」
「おっし! さっきのもういっちょ作戦!」
「おー!」
今度はリンクが三体の敵を相手取り、インクリングが一体を相手取る。
剣を振るのは最小限で、敵の攻撃をひょいひょいとかわすリンク。インクリングも大袈裟とはいえ、一瞬イカになって被弾面積を小さくするなど、奇想天外な動きで相手を翻弄している。時々、『スプラシューター』で殴打したりと抜かりない。
「リンクー! そろそろいいかな?」
「おっけー、おっけー! 好きなタイミングでどうぞ!」
「それじゃあ、今、すぐ!」
相手をしていた一体をリンクの方へ、正しくは他の敵の方へぶん投げる。軽い体はいつも以上に遠くへ飛ぶ。
「はい、さよならー!」
『スプラローラー』を転がして敵全てにぶつける。全てが地面に埋まり、先程一人ぶっ飛ばした状況と同じになったのだ。跳んで回避していたリンクも戻ってくる。
「はい、さい、ならっ!」
上に向かって『三段斬り』。範囲の広い攻撃は、途中加入の一人を除く三人を吹っ飛ばした。もう一人は今抜け出した。
「ラスト一匹!」
ダッシュで寄るインクリング。敵はインクリングの攻撃をかわして反撃しようとするも、
「へっ!」
『…っ!?』
自らの近くに刺さる矢を反射的に避けてしまい、大きな隙を晒してしまう。
「これで、終わり!」
「うし、次行こうぜ!」
リンクが白い歯を見せてニカッと笑う中、インクリングの『ホットブラスター』が相手に炸裂した。
キャプテン・ファルコンのフィギュア化を解除した別働隊の一行は、他ファイターの跡を追っていた。
「ほうほう、オレもそうやって助けてもらったわけか。」
「ああ、キーラはファイターとスピリット達を支配下に収めている。当分は彼らの救出がメインになるだろう。」
「なるほどな〜、で今どこに向かっているんだ?」
「別行動を取っていた他のみんながこの先に向かったと先程聞いたんだよ。だから今は彼らとの合流。」
解放されたばかりのキャプテン・ファルコンにマルスが事情を説明する。シークも加わり現状を理解できた。
「やっぱりルカリオさん、辛そうじゃないですか…」
『…せめて休息は合流した後だ。今は先に…っ!』
「ルカリオ?」
激流の川の真ん中、陸地の崖にあるファイターを見つける。あそこの辺りはまだ手をつけられていないようだ。
『…そうか、先程聞いた変な感覚というのはこれなのか…』
「…ルカリオ? ホントに大丈夫?」
『ああ、後で説明する。今は合流だ。』
己の体に鞭打って先を進む。
進んだ先には石レンガで出来た城のような建物を見つけた。
「なんか… すっごく見たことある建物だよ…」
「あ、みんな!」
「無事でなによりだ。」
「ロックマン! オリマー!」
その城の入り口近くにいたのはロックマンとオリマーだった。
「他のみんなは中に入っていったよ!」
「ただ、マグマがあって気温が高いから私達は外で待たせてもらっている。宇宙服が壊れたりしたら洒落にならないからな。」
「確かにメンテナンスも出来ないからね。」
「キャプテン・ファルコンさんならどうにか出来ますか?」
「う〜ん、専門外だな!」
「そうですか…」
「マグマ…?」
二人が残っていることに納得する中、マリオだけが何かの凝視感を覚えていた。
「ルカリオもここで残ったら? はがねタイプ… なんだっけ?」
『…そうだな。ここは任せる。』
「ようこそ、鋼鉄の楽園へー!」
「なんだ、それは…」
「任されました! みなさん、行きましょう!」
ルカリオを二人に任せ、Wii Fit トレーナーに従って溶岩城へ入っていく。内装自体はこの前の基地と違って外見と広さが一致しないということは無いように見えたのだが。
「ワーオ… これは…」
マグマに足場。クッパ城と全くの相違がなかった。マリオの耳に、永遠の宿敵の唸り声が聞こえた気がした。
CF「リンク、トゥーンリンク、こどもリンク、インクリング… ファルコにこのオレキャプテン・ファルコン… 似てる名前が多いな!」
フィットレ「マリオさんとかワリオさんとか…」
マリオ「ワリオはボクの悪人イメージだから…」
シーク「ピットとブラックピットも似てるよね。」
フィットレ「あれはさしずめ、の話で名付けられましたから…」
マルス「次回、『ボクだって何度も助けられたんだ』!」
マリオ「ルキナもマルスってそっくりな名前言ってたしね〜」
マルス「そっくりも何も僕の名前をつけてたんだから同じに決まってるから…」